笛の音と琴の調べ

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琅琊榜弐1話~5話感想/琅琊榜の標を訪ねて,詩経 北山

中国ドラマ『琅琊榜弐~風雲来る長林軍~』TOKYO MXにて2024年10月4日より月~金毎1話放送で始まった。全50話

『琅琊榜』の風雲が冷めやらぬ内に続いて放送された『琅琊榜弐』。なんてナイスな番組表なんでしょう、TOKYO MXさん。

『琅琊榜弐』から見始めたので、初回視聴時には「どなた?」だった人たちも今や馴染み深いあの方々。今回は『琅琊榜弐』の中に、『琅琊榜』の面影を探すという趣旨で、記事を綴っております。『琅琊榜』のネタばれも含まれるかもしれないので、『琅琊榜』を視聴済の方推奨です。

1話感想

長林軍の兵士達が戦い疲れている、そして将軍の足元が映り、それは長林王府世子 蕭平章なのだが、かつての林燮や林殊@琅琊榜の姿とも重なる。北の国境 甘州での戦のようだ。

3か月前、琅琊山蕭平旌が水の中から飛び出てきた、寒潭の神龍と自称し、老閣主から寒晶石落地星3つを探す罰を与えられた。「紅芋をたくさん食べたので、風下に立て」とアドバイスしたらしい。

琅琊閣で静かに佇む蕭平章のこのショット、好きだな。琅琊閣で蕭平章が何を問うたのかが気になるこの場面。琅琊閣若閣主 藺九、琅琊閣閣主 藺晨だ~~~白髪で重々しくなってる。若閣主は老閣主の子ではなく弟子なのね。

折金令の笛の音。小犬のように兄に飛び込む蕭平旌は、もうじき21歳。兄の蕭平章は無敗を誇っている。

当たり前だけど金陵の宮殿は琅琊榜と同じ、そして長林王 蕭庭生はすっかり壮年だし、蕭景琰の嫡男が梁帝となっている。『琅琊榜』最終回を思い出すよ、すっかり大きくおじさんになって……。
長林王が兵符をと進言すると、内閣首輔 荀白水、中書令 宋浮には異議がある様子。長林王の「政が乱れている時ほど、戦で民の不満をそらそうとするもの」の言葉が、現代にも通じて重いな。兄 長林王に信頼を置き、兵符を渡す陛下。

長林王は寵愛され軍功と名声が著しく、皇太子はまだ10歳
宋浮によって補給は断たれ、前線で長林軍は苦戦を強いられる。
『琅琊榜』では軍臣たちによる策略だったが、今回は文官たちによる追い落とし。大同府は甘州に通じている。

藺老閣主は「心に留めるものがある限り、自由自在とはいかない」と言い、蕭庭生の軍陣の才は、「あの者を幾分と彷彿とさせる」と言っている、あの者とはもちろん梅長蘇こと林殊!

済風堂堂主 林奚が駆けつけ、蕭平章の治療に当たる。蕭平旌が小娘呼びして騒ぎ立てるもんだから、追い出されてるよ。
(つづく)

この甘州の戦は、『琅琊榜』で描かれなかった林燮や林殊が戦った国境での戦なんだろうな、と思えた。『琅琊榜』では内戦は描かれたけど、対外的な戦は描写されなかったのよね。蕭平章が倒れ、再び起き上がる場面は、初回視聴時すごく印象的だった。

2話感想

済風堂堂主 黎老堂主は夏江役@琅琊榜の人だ。林奚はクールな静妃@琅琊榜という感じ。蕭平章の病態は、20年前の悲劇である林深(庭生の義弟)の時と同じと語られる。
林奚に対して結構失礼な蕭平旌、すぐに謝る気の好さはあれど割と単細胞。
大渝は梅嶺まで撤退、梅嶺ですって~~~。

しかし長林王な蕭庭生は渋くなったな~~~。琅琊閣の答えを知ってどう思ったかを蕭平章に問うている。火鉢で燃やすは琅琊閣の回答の紙。やんちゃで怖いもの知らずな蕭平旌を前帝や陛下は溺愛したが、父 長林王は蕭平章を可愛がっていた。前帝とは靖王@琅琊榜だ~~~。

長林王父子・兄弟のやり取りが好いなぁ。
梁帝は長林王一家がお気に入りで、病がち。

長兄 路原・三兄 林深は、先生によって掖幽庭から救われた。あの3人ね。瀕死な林深を前に、3ヶ月違いで生まれた蕭平旌と林深の娘は婚姻の約束がされるも、林深の妻将兵が娘と婚姻するのを拒んで行方知れず。蕭平旌は婚姻の証の長命鎖を身に着けている。

蕭庭生が元 夏江(黎老堂主)の前で「卑劣を許さない」と語るのは、ちょっと面白いな。蕭平章は自分の身と、法を守るようにと蕭平旌に伝えている。長く藺老閣主といると、口が達者になるんですって。そうはならない飛流@琅琊榜もいたよ。

宋浮の当初の目論見は。補給を数日遅らせるだけだった。その思惑が少しずつズレていく……。

3話感想

横たわっている梁の皇太子 蕭元時に、心配そうに見守る皇后 荀氏、上師 濮陽纓は白神教の術士で、南楚は盛んに白神教を信奉しているとか。

宋浮の幕僚 段桐舟が大同府尹 張府尹と密談、沈没を目撃した済風堂の医師が生き残っている。「宗室の者ならば、国を担う責務がある」と言う梁 宗室 莱陽侯 蕭元啓は蕭帝弟の子。

大同府まで道行きを共にする蕭平旌と林奚。さんは長公主役@琅琊榜だ。

蕭平旌と段桐舟が戦い、林奚が手助けしている。林奚は武芸もできるんだ!
「鬼域に影なく、放つ幽冥の火/鬼域无影,幽冥暗火」は、琅琊達人榜 第4位 段桐舟。雲さんは「岸に引き上げられた船がある」と言うが、船は段桐舟に燃やされた。蕭平旌の異名・寒潭の神龍に思わず笑う林奚。

張府尹は妻子を逃がすが、「普天の下 王のなき地はあらず」と銭参領に言う。

《诗经·小雅·北山之什·北山》
陟彼北山,言采其杞。偕偕士子,朝夕从事。王事靡盬,忧我父母。
溥天之下,莫非王土;率土之滨,莫非王臣。大夫不均,我从事独贤。
四牡彭彭,王事傍傍。嘉我未老,鲜我方将。旅力方刚,经营四方。
或燕燕居息,或尽瘁事国;或息偃在床,或不已于行。
或不知叫号,或惨惨劬劳;或栖迟偃仰,或王事鞅掌。
或湛乐饮酒,或惨惨畏咎;或出入风议,或靡事不为。

長林王と蕭平章が話す場面でも火鉢があるな。

4話感想

林奚が林深の娘なのね。幼い林奚役は黄楊鈿甜だ。

段桐舟の攻撃の矢を、林奚がスッスッと身をかわしているのが何だか良い。
蕭元啓は初めて人を殺して沈んでいる。

元将軍に、斉州の善柳営 紀将軍がやって来た!

5話感想

まさかの紀将軍が、秦先生(段桐舟)と通じていた!
甘州の背後には要塞もなく、破られたら斉州の善柳営までは大渝は南下でき、紀将軍は不世出の功績をあげることができる。

蕭平旌は「長林王府が軍功のためだけに国境を守っていると思うなら、父が受け継いできた魂は一生理解できない」に、あの魂……と思いを馳せる琅琊榜視聴組。

段桐舟 VS 蕭平旌と小雪!戦いの最中に竹が揺らめくのがイイね。
そして世子妃 蒙浅雪が「陛下の命により紀琛を捕えに来た」と令牌をかざすのがカッコイィ。

蕭平旌は父の策だとプンスコしているが、実は世子の策でした……。蕭平旌を誉めては墨をすらせていたと、弟の扱いも上手。世子は武にも策にも長けており、さながら小殊と梅長蘇@琅琊榜なカンジだし、小雪は穆霓凰郡主@琅琊榜だね。

父 長林王にお小言をくらっている平旌がぶつくさ文句を言うと、兄の平章がケリを入れるのも好き。蕭平章は小雪14歳で、陛下に婚姻を願い出ている。何歳差なんだろ?
皇太子が駈ける様子が溌剌としていて、義従兄の蕭平旌を慕っているようだ。

蕭元啓の母 莱陽太夫が、元啓を案じているようでもあり、平旌と比べてディスっているようでもあり、なんだか微妙。

林奚が都入りすると、黎老堂主はとっとと出立していた。黎老堂主、仲人爺さまになっていませんか。

廷尉府が捕えに来ると、宋浮は帽子を取って置いている。
琅琊榜でもお馴染みの牢に鎖。あれ、段桐舟も捕まっていたんだ。

長林王と梁帝の信頼関係は、梅長蘇と靖王@琅琊榜を思い出すね。梁帝は靖帝に説教されてたのね。

宋浮は官船が沈んだことは自供したが、紀琛との共謀は否定。紀琛は軍功への企みは幕僚を通じて宋浮が持ちかけたと話す。連絡役の秦先生(段桐舟)がアヤシイ……。宋浮の共謀者リストに、目が泳いでるよ荀首輔。
(つづく)

宋浮も紀将軍も、出来心だったのをうまく利用されている。

 

 

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外部リンク

 

 

 

 

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