笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」アニメ「魔道祖師Q」に始まり、ドラマの漢詩やグルメを記したブログ。最近は「一念関山」「紅き真珠の詩」「安寧録」「星より輝く君へ」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。外部リンクはプロモーションを含みます。

紅き真珠の詩1話~6話感想/原作は昆山玉之前伝,珠帘玉幕,趙露思,劉宇寧

中国ドラマ『紅き真珠の詩』が2025年7月2日(水)20時よりWOWOWにて毎週2話放送されている。ドラマ『与鳳行』の後続番組。
中国語タイトルは『珠帘玉幕』で全40話

長歌行』のサブカップルな趙露思(チャオ・ルースー)と劉宇寧(リウ・ユーニン)が主役のドラマで、時代も唐代だけれど、キャラクターは全く異なっている。

いわゆる商人RPGな物語で、現在、端午(趙露思)は布の服に棍棒でスライムと戦っており(比喩です)、パーティーには恵まれている。結構、大変な目に遭いつつも、趙露思のガッツが逞しい。

最近のWOWOWは劉宇寧祭りで、8月放送のドラマ『天行健』も劉宇寧。ドラマの挿入歌を詠っているのも劉宇寧で、そこかしこに劉宇寧がいる。

1話感想

合浦 採珠場では、海に潜らされるわ、潜れないと不特定多数相手に子供を産まされ、食事も巻き上げられ、陰鬱ったらありゃしない第1話。

これが続くと、きついな~と思っていると、ようやく燕子京(劉宇寧)が出てきたが、商人で善人ではないのね。

詩を詠じている張晋然唐暁天だ。『恋心は玉の如き』の林世顕じゃないの。
目の前の人の命を救うために、三代に伝わる真珠を差し出し「明月の珠 江海に出し 蚌中に蔵す」と詠じる。

汉代《汉书·邹阳传》
明月之珠出于江海,藏于蚌中,蛱蜃伏之

また真珠採りの様子を見て
「海広く魚龍渡り 天高く蒼鷺鳴く、碧波 瀲灩の間 鮫人掌上の珠/ 海阔鱼龙渡,天高鴎鹭鸣 碧波潋滟間 鮫人掌上珠」と詠じている。

オオシャコ貝、あんな石を挟むくらいで大丈夫なんか。シュノーケリングした時に触れないように注意されたものだが。そしてオオシャコ貝には滅多に真珠はできないらしいか、端午は見付けてラッキーだね。

そしてやっぱり奪い合いになるよね。

2話感想

真珠採りだけでなく、踊ってセールスもしなければ生き残れないのか。
端午の踊る様子を見て、張晋然は「高楼の玉佩 風に揺れ、星は瞬き真珠潤う/ 高楼玉佩撼清风,瑶光浮白,珍珠润」と詠じる。

昭武康国の張晋然は『捜神記』には「南海の外に鮫人あり、魚の如く水に住み、真珠の涙を流す」と。

《搜神记》卷十二
南海之外,有鲛人,水居如鱼,不废织绩,其眼泣,则能出珠。

真珠の対価は金葉。張晋然、気前がいいな。きっといつか恩を返して貰えるよ。
張晋然は端午に、長安の輔興坊の胡餅羊汁も勧めている。端午の願いは自由

燕子京は崔家に一族を滅ぼされ復讐に来たか。そして身体になにか不調が?

端午にツラく当たっていた八娘が実母とな!!5月5日に生まれたから端午と名付け。
しかも燕家の縁者だよね? 燕家と縁アリアリなのでは。

ちゃんと帳簿も仕込まれていて、チャオ・ルースーは『星漢燦爛』の皇后とでもそうだったけど、年上女性との絡みが良いな。

女主2な崔十九は、これまた気が強く勇ましい。

3話感想

合浦にて。崔定燕定で、燕家の因縁だった。崔定に取られた血珠は燕子京の所有となり……拾った物は自分の物な、ジャイアン気質な男主……。

燕子京は崔定に母親を殺され、を捜している。もしやその内に端午を妹と勘違いして、実はちょっと違うパターン?

端午は海に投げ込まれひきずられてるし、逃げようとしても網の中だし、もはや魚扱い。

この親を切った人は? 血珠の対価は300万を3か月以内。端午隷人からスタートと、これから成り上がっていくのね。密航していた弟クンはおとがめなしか。まぁ、船長は男主なので、安全と言えば安全かな。燕子京の側近 康琚に、おじいさんも、周囲の人阿胡阿秀響仔も、予想外に優しくて朝食までくれちゃう。。

4話感想

船内の人間関係を聞き込む弟くん蝦米は優秀だな。燕子京の妹は韶州にいるとの情報が。

広州へ、端午は清掃を頑張ったのに、全員下船できることに……。
徐南英の所の徐林が「天下の名士は長安より出て、長安の名士は徐特使なり」と褒めそやし、「一片の霊光、九霄を貫き、神龍 雨と化して山腰に遍しや/ 一片灵光彻九宵,神龙化雨遍山腰」と。

 

真珠詩会に招かれたのは、徐南英司珍特使、崔十九、張普然。

張晋然が徐特使の師弟とは頼もしいぞ。端午に敵意を抱く崔十九が、徐特使には頭が上がらず押さえ込まれているのが、良い力関係だね。

徐特使の詩は「玉質金沙 静明に映ず。一団の香雪 夜来軽し。ここに珍異に生まれねば 何ぞ人間に姓名を有するを得んや/ 玉质金沙映静明,一团香雪夜来轻。不因此处生珍异,何得人间有姓名」。

張さんは「真珠の陰には血と涙がにじむ」と言い
南海に鮫人あり 波立つ海を蹈りて 涙を洒ぎ 真珠と成る 龍宮 霜雪を鎖し 鮫人 随波して行く 珠を採るに閑なし 波底 母貝を尋め 霊蚌 寒鉄にかかる 怒る海 風涛 急なり 負う重力 将に尽きんとす 一顆 鮫人の涙 万千 珠奴の血」と詠じる。

《鲛人泪》
南海有鲛人 扬波蹈泓澈 泪洒成珍珠 龙宫锁霜雪
鲛人随波逝 采珠无闲缺 浪底寻母贝 灵蚌罹寒铁
怒海风涛急 负重力将竭 一颗鲛人泪 万千珠奴血


突然呼び出され、「崔定は見ていない」と燕子京にとっての正解を言う端午

5話感想

康琚は端午の事を「驪龍洞に入った頃の若旦那にそっくりだ。右も左も分からぬまま、捨て身でぶつかっていく」と語っている。燕子京も苦労してここまで成り上がったのね。

端午が交渉しに行った衛主計は女性。

張晋然は尚書の四男で天子の学友。

燕子京は宝石商の潘行首と会い、「稀なるをもって貴しとなす」と真珠を買い集めさせ、広州一の西域宝石商にすると持ちかける。

端午は廃石、青金石や雲母を売ろうとするが門前払いされ。呉記薬舗の店主と名乗った呉阿祥、その前に端午に声をかけた男性とグルか?と思っていたら、曹班頭と組んでたし。飛銭は銭荘で見銭に換えることができるが、偽物だった。

意外と武闘派な端午は呉阿祥から4千文を取り戻し、取り分は800文。

(回想)少年・燕子京たち家族は康国を目指しており、元は揚州在住で妹もそこにいたようだ。

燕子京は「何をすれば役に立てるか、頭を使うよう」に言い、「これこそがこの世の掟だ」と端午に教えている。
(つづく)

端午、商売を始め、商売は信頼が第一で飛び込みはキビシイが、腕力が大事だった回。

6話感想

燕子京は崔十九に「真珠1両と七珍1粒で200万銭、真珠1両と八宝1粒で220万銭」と持ちかける。

徐特使は、潭王の誕辰祝い白玉観音像に真珠の蓮台を崔十九におねだりしている。ドラマ『清越坊の女たち』でも商人にたかる役人がいたよね。

端午は廃石のかけらで簪を作ることを思いつき、簪の土台には古い船木を提案する賢い蝦米。木の実は忖度ナッツかな? 馮五娘の身の回りを聞き出している。

珊瑚珠を高く売った方が昇進するよう取り付ける端午

祈願に来た馮五娘に、珊瑚の簪で売り込もうとした端午だけれど、善人な張さまが来てしまったよ。「皆が同じ考えなら、この世に法など必要ない」はその通りなんだけどね。「君は真心を忘れないでほしい」と諭し、「私たちはまだ友だ」と。このふたりがくっつく物語でもいいんよ?

端午は馮五娘に「運命を左右するのは物ではなく人です」と、巫女の嘘を暴き、珊瑚珠を売ることもでき、妹分となる

南海神廟の海神祭での宝の争奪戦で勝者になれば、自由の身となり100万銭も付いてくる。なんだか第1話辺りで聞いたような話だな。

北方の出は泳げない、というのが、なんだかカワイイね。
(つづく)

燕子京の「役に立つ」のと、張晋然の「真心で接する」が功を奏して、初めて売ることができた端午の回。有力者(馮五娘)とも結びついたし。ドラマ『月に咲く花の如し』でも大旦那は信頼が大切と、ヒロインに説いていたね。

原作小説の時代設定

原作は『昆山玉之前伝』で、作者は談天音

ドラマの時代は初唐とあり、小説に記載があるかと調べてみたら元代で、宝石も主題は真珠というより昆山玉(和田玉/ホータン玉)みたい。

比較的短い小説で、タイトルにあるように前伝のみで、本編はない。

ヒロインは端午だけど、燕子京は男主1という様子でもなく、張晋然はドラマオリジナルで、だいぶ変えてきているのかな?

 

 

fuenone2020.hatenablog.com

fuenone2020.hatenablog.com

fuenone2020.hatenablog.com

fuenone2020.hatenablog.com

fuenone2020.hatenablog.com

fuenone2020.hatenablog.com

 

外部リンク