アニメ魔道祖師完結編11話感想蔵鋒/④阿箐PV悠木碧

完結編11話感想「蔵鋒/34話藏锋」

金光瑶が陰虎符をかざすと、異次元な存在となっている。ここでも金光瑶が口にするのは「私とて致し方なかったのです」。

含光君、カッコイィ～～～。刀に金光瑶の顔が映るのいいな。青が赤を浄化、鎖崇古陣（ちんすう）の中心を突きとめ、藍啓仁に頼んでいた、藍啓仁が活躍しているのは嬉しい。

そして鬼将軍と共に赤鋒尊が登場！？　魏無羨と藍忘機が共に戦うのが素敵～～～。金光瑶を蘇渉がかばう。蘇渉と金光瑶の出会いの回想が一瞬キラキラと映り、蘇憫善（スー・ミンシャン）呼びされている。ふたりの絆が感じられるイイ場面なんだけど、この手を差し出す感じがちょっと江楓眠が魏嬰と出会った頃ぽくてなんかモヤるわ。私は江楓眠贔屓。

怨念が更に爆発、琴と蕭と笛で安魂を奏でるが、凶屍と化している赤鋒尊。
鬼将軍が金凌と江澄をかばって胸を貫かれる～～～これも原作で印象深かった場面、窮奇道での金子軒のあの場面と対になってるよね。

魏無羨の竹笛がついに壊れ、含光君の弦殺術が応戦する中、江澄が魏無羨に陳情笛を渡す。赤い目の夷陵老祖！赤鋒尊は棺の中へようやく収まり、魏無羨は藍忘機に差し出された手をとる。

泣く聶懐桑、金光瑶は手当てしてくれる藍曦臣を「沢蕪君」呼び。
　聶懐桑の「曦臣兄さん、後ろ！」に反応し藍曦臣は金光瑶を見ずに刺す。金光瑶は黒幕の正体に気づき「知らぬ存ぜぬは食わせ者」と言い、刀をぐいぐい自分に刺していくのがコワイ。

「生きる道すら残そうとしない」から、金光瑶の髪がほどけてたなびき、沢蕪君に「私の二義兄上、一緒に死んでくれますね？」。「私の」なの？中国語では「好二哥」だった。
藍曦臣が力をゆるめると、金光瑶は藍曦臣を押し返し……。
孟瑶との回想、最後に「二義兄上/二哥」の呼びかけはズルい。

雲夢蓮花塢。観音廟＝物語のクライマックスと魔道祖師の物語が染みついている身なので、「そっか、まだ蓮花塢が残っていたっけ」と我に返る。

魏無羨の傍には含光君や鬼将軍が立っているのを見やる江澄。かつてその横にいたのは……。

温氏の人たちの骨灰（こつばい）を集めてくれていた藍思追たち。刺顱釘（しろてい）が骨灰の中にあり温氏の人たちや秦愫が操られていた。

鬼将軍が燃えた蓮花塢を思い出していると、山査子飴を少年組に差し出される
魏無羨にはでんでん太鼓。早速、市中には金光瑶のうわさ話が駆け巡る。
思思はかつて妓楼で孟瑶の母親を庇ってくれており、その恩で命は取られていなかった。

聶懐桑は迫真の演技と評されている。
黒幕さんが導いたリストはこんな感じ。
献舎で召喚。
鬼腕を使い、魏無羨を引き入れる。
大梵山で温寧と遭遇。
懐蒼山での切断実験。
千瘡百孔の真相。
義城の薛洋と陰虎符。
観音廟の鎮崇古陣。
金鱗台の首級。
郯城に関する密書。
赤鋒尊の亡骸を追い、陰謀を暴き、金光瑶を孤立させ仕留めた。
回想で金光瑶の帽子を拾っている。

舟に乗る魏無羨と藍忘機を、じっと木陰から見ている江澄……なんだろう、この密会された感じ。
（つづく）

ほぼ戦闘場面であった観音廟。なんだか魔道祖師RPGのようで、ラストモンスターが赤鋒尊のように思えたアニメ版。陳情令は刀霊だったのでそこまでは感じなかったが、描かれ方が異なるとまた少し違う印象を持つ。そして陰虎符は持ち手によって恐ろしい武器になり得ることも実感する。

完結編11話のタイトルは日本語と中国語どちらも「蔵鋒（ぞうほう）」。
「陳情令の黒幕」記事でも説明したように、書法の名で穂先があらわれないようにすること、才能を隠しあらわさないこと。すなわち聶懐桑を指しているであろう題名で、原作小説の章タイトルでもあるが、わりと日本語タイトルは変えて付けられる事が多い中、そのまんまになっているのが気になりしばし考える。

よくよく見ると、鋒は赤鋒尊の鋒でもあるなぁと思い、蔵に藍忘機の名台詞「隠します/蔵起来」を思い出していたら、蔵には収める、という意味もある。
という事は赤鋒尊が棺に収められたという意味合いもあるのか？と思い至る。
　聶懐桑と赤鋒尊ー聶明玦にかかったものだとすると、聶兄弟を感じて熱い！となる絶妙なタイトルである。