笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」アニメ「魔道祖師Q」に始まり、ドラマの漢詩やグルメを記したブログ。最近は「長安二十四時」「如懿伝」「致命遊戯」「一念関山」「寧安如夢」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。外部リンクはプロモーションを含みます。

致命遊戯17話~20話感想/陳世美,フロム,黒曜石とは

17話感想

曼曼は鬱状態で、2~3度目の扉でプレイヤーに起きる症状。それがないのは凌久時と程千里。

黒曜石アジトで火鍋パーティーしてるんだけど、みんなコートを脱がないのはナゼ、寒いの?

黎東源は源源呼びされるほど黒曜石に馴染んじゃってるよ。怒っているけどこのコミカルな感じは続くみたい。良かった良かった。

程千里は「ツンデレ殿下の逃走王妃」なドラマを見ているらしい。ツンデレと言えば阮瀾燭か?

黎東源が偽のヒントで傷つき黒曜石へとなだれ込んできた。この心臓なハートな彫刻はなんなんだろ。凌久時は阮瀾燭より年上なのか。

お正月は凌久時と阮瀾燭がふたり過ごすとな。餃子の餡を白菜と韮菜のどっちと訊かれて、韮菜と答えるのは久にちなんでいるのですね。

阮瀾燭は「僕にだけ見える、例えば君が纏う輝きだ。君のように生死を前にしても平静な人は少ない」と言い、凌久時は「死ぬ以外は全て些細なことだ」と。ふたりで見上げる花火に「新年おめでとう」。流れる挿入歌「この荒涼たる世界で君が消えていく、別れが必然のゲーム」の歌詞が不穏……。

次の扉のヒントはウェイバリーヒルズ療養所。ある女性看護婦が502号室から……しかも妊娠していた。トンネルを通じ病人が逃げ出した。この扉はⅣかな。この病院、実在してるみたいなんだけど、怖いので調べてません。A国はU国ですね。

扉は7度目の江英睿は、院長が肝で黒曜石に被せようと言っていたアヤシイ奴。看護師は食事は食堂内だけ、外の食べ物は持込み禁止、20時以降は外出禁止、警報器に触れないようにと警告する。

18話感想

やっぱり扉編が始まると怖いよ~。今のところ、見始めたのを後悔しているよ。ここで離脱するとキショいだけなので、救いを求めて視聴中。
そして扉の中の理由のある得体の知れないものより、人間の明確な悪意の方が質が悪いという……。

譚棗棗は「誰でも変なところはある。人知れず持つ一面がある。半分陽の下で眠って、半分闇の中で目を見開く」と言う。心理学者フロムの「現代社会は不健全な病的社会であり、大多数の人間が病的なんだ」を引用する凌久時。

熊漆の知り合いな濛濛が~~~。

「霊境の世界VR」に万華鏡を見て、凌久時は「俺に関係がある気がするんだ」と。

この病院には患者や看護師はいるが、医師がいない。
看護師は「あの人があの人を捜す。あの人が裏切り、あの人を捨てて死に追いやった」と話す。医師は院長になるために看護師を捨てた妻子殺し、「まるで陳世美ね」と言う譚棗棗。

陳世美は分かるぞ!『君花海棠の紅にあらず』第43話で、商老板が「秦香蓮で泣き、陳世美で罵る」と言った作品。
『秦香蓮』の陳世美。妻子のある陳世美は科挙を受けるために都へ行き駙馬となり、上京してきた妻の秦香蓮親子が邪魔で殺させようとするも、秦香蓮が包拯に訴えるという物語で、まさにクズ男の代名詞。ちなみに陳世美は『孤城閉』でもお馴染みな宋代 仁宗の御代なのだ。
第1話でも包拯に関連したことがあったような?この物語は包拯的な要素も入っているのかな。

こんな扉の中で、平静を保てる凌久時は確かに肝っ玉が据わってる。

19話感想

相変わらず初っ端から怖い。詳細を書くと思い出すので、思い出しても良さそうな部分だけ書き記す。

江英睿が現れたけど、この江英睿は……。阮瀾燭が部屋番号を巧妙にすり替えていた。江英睿はイイけど、同室していた人たちは気の毒な気も。いつもマトリョーシカが残されている。

質問ばかりする譚棗棗に、阮瀾燭が「お膳立てだと?」と口元に手を当ててシナっとするのが好き。

単独行動していた女の子は胡蝶。このゲームでは単独行動していると容易に狙われるし、ハズレな人と組むと被害をこうむるし、仲間を見極めるのが大事っぽぃ。

剣をふりかざす看護師に阮瀾燭が「捜している人を見つけ出してやる」と言うと静まる。見つけたいのはあの人。

院長は生き延びるためプレイヤーに成り済まし、体を変えるたび一層の人形を消耗するまさにマトリョーシカ……。

20時を過ぎても寝ていないことをすごむ看護師に、凌久時は「怖がられてもただ愛に裏切られた女だ。残忍で獰猛だが魂は慰めを求めている」と語りかける。

そして譚棗棗が「世界を恨む前に温もりや感動をもらったことはないか考えて。仕事の評価も申し分ない。あなたへの表彰や賛美は世界からの善意よね?」と言うのがイイのだ。初めて譚棗棗が活躍したような??

看護師の「皆私を身持ちが悪いと責め、全て失ったと笑ったわ」の言葉から、愛する人に裏切られたこと自体もツラいが、そのことに対する周囲がどう対応したかの影響が大きかったことがうかがえる。
前回の路佐子も表彰されていたし、事故後の周りの対応を思い出し、わりと似ているこの2つの事件。

部屋番号のプレートが鍵だった。
院長が非常警報を鳴らした!

20話感想

看護師は赤ん坊(の人形)を譚棗棗たちに預ける。扉から帰還。

陳非は阮瀾燭に易曼曼を勧めてるけど、私でも凌久時を選ぶよ。凌久時の方が生還できそうじゃない。陳非の「一番推薦したいのは自分自身だ」と奥ゆかしい所は好きよ。


阮瀾燭が凌久時に「迫りくる扉は避けられない。君は強い。だが誰もが君のように直視できない。だから目標が必要なんだ。ぼくはもう見つけた」と語りかける場面。

ふとこの世に生まれ落ちた我々も似たような状況なのではないかと思ったりした。易曼曼の、全滅したのに扉も鍵も現れない……の症状なんて、最近 朝ドラ『カーネーション』を見ていたせいか、戦地へ行って抜け殻になって戻って来た勘助を思い出していた。(勘助には台所な場面はありませんよ)
そんな極端な状況ではなくとも、なにがしかの出来事でうつ状態にもなる。そこで目標が見出されると、生きやすくなるのは確か、そんな事を考えていた。

陳非は言う「現実と扉の世界を分けて考えられるか」。でも扉の中で起きたことも、自分にとってはリアルに体験した現実……。
易曼曼は専門の収容施設へと送られた。扉に影響され現実でも異常行動に出た人たちが収容される。

黒曜石が設立されたのは、ゲームを浄化するため。霊境ゲームは華人が創作したが、A国資本が利益や人気を増やすために、暴力的要素や非人道的内容を加えた。プレイヤーの生死を考えないのは、資本の血も涙もない一面。本来のゲームに戻して殺戮をやめさせようとしている。

阮瀾燭は凌久時に言う、「僕が選んだ。最初から君だと決めていた。パートナーとは阿吽の呼吸で120%信頼を置けないと」。

凌久時は「今すぐ返事するよ、喜んで」、そして流れるED曲。
阮瀾燭は「僕が一生君を守る」と宣言。

譚棗棗は「今日の酒は今日酔うまで」と凌久時に言う。

5度目の扉は、雨の中の女古城が舞台で奇妙な物に触れてはいけない。東欧の画家の絵を手に入れると、幻覚や幻聴を体験する。

熊漆は凌久時から説明を受けてないのかな。ボスはA国の投資を失いたくない。

黎東源と譚棗棗の合言葉は「天は地を凌ぐ」「オレンジ身長150」。鏡のアイテムを譚棗棗に贈っている。
(つづく)

凌久時が第12扉での阮瀾燭のパートナーと決まった回。
そういえば前回 病院の部屋番号の520号って、「我愛你」なI love youだね。

黎東源は癒し。

 

 

▼陳世美について。奇しくもサムネがナースという……。

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