第8~10話の記事のあとをすっ飛ばして、第14話から更新してしまった事に気付く……。あれま。
11話感想
この馬車で運ばれているの、えらくデカくないか?目立ちそうな……。
未 日映。
すっかり張小敬に従っている崔器さん、皇宮の宣徽院の犬まで調達する羽目に。
靖安司には「死んだ狼衛は47人、曹破延は逃亡」との知らせがもたらされる。狼衛に暗号もバレてるんか?
聞染は右刹の主である人物へと、曹破延たちを連れて行く。右刹は作戦後悠々と長安に暮らす予定で、明日の巳の正刻に残りの報酬を受け取る予定なのだとか。ある人が聞染に言ったという「長安に身を置き自分が怪物にならなければ、長安に食われる」は、張小敬の言葉ではなさそうだね。
忠誠を論じる李必と徐賓。李必は「忠誠にも是非がある」と言い、徐賓は「相手に過ちがあろうと正しいと信じること」と、チェラホトよりも狼衛捜索を推す。徐賓が李必に墨を投げつけられたのが印象的。
郭利仕が宦官 高全と靖安司へやって来た~。李必が郭利仕に追い込まれるのかと思いきや、「おじ上」な郭李仕は怖いこわい陛下の詔をわりと親切に解説してくれている。
やはし右相の欠けた茶碗作戦は、郭李仕の宮中の品着服を思い出させるためだったか。お蔭で郭李仕は陛下からの信用ガタ落ち~。これらを郭利仕に伝えたのは馮神威。
しかし郭李仕の金器の真相はなんなんだろ、葛の旦那もそこは案外執着しなかったしな。
犬の阿細は嗅覚に優れている。すぐに手なずけちゃう張小敬が頼もしく、追うは聞染の特徴ある香り。しかーし、玄都観が上元節の福香を贈ったところに遭遇して、阿細くんによる捜索も迷宮入り……。
聞染が連れて行ったのはやはりやはりの龍波さん。しかし龍波に対してあんな笑顔を向けられる聞染は肝がすわっているよ。
魚腸さん、聞染の特徴ある香りが半年前に龍波からしたことも覚えている。龍波推しな魚腸を前に「自分は使い道があると証明するのね」と言える聞染も強い~刺されるで。
申の初刻(午後3時)、涒灘の時。「淮南子」いわく涒灘とは大いなる修行、万物の精気を修める。
龍波は曹破延に語りかける
「狼主のそばで10年親衛を務めていたが、自分の娘が右刹の下人にならぬよう逃げ、殲滅の戦には参加していない。狼衛が大食に抗う戦いに力を出せなかった」。
狼主が血書を出しても、長安は援軍を送らなかったという、これまたどこかで聞いたような話。名前だけ出てくる星ちゃんは子供のイメージだったんだけど、予想よりも大きいのかしらん。
太子が李必に「苦労をかける。各地を遊歴したかろうに」って言うのは、郭利仕センセイ翻訳に学んだので「本来なら遊歴(地方どさ回り)が相応で、靖安司には役不足」と言っているように聞こえます、太子。
ガンバレ、李必。
太子は太子で、左相 韋堅、皇甫 惟明が数年を費やした新税法と藩鎮軍管理法を進めたい所存。重税で田畑と戸籍を捨てる民を憂いている。
靖恭坊 馬球坊。「金龍 雲を登り吉が上がる」と褒めそやされていた永王は、「名前がある龍の子は上位9人で、16番目の悲哀」を母の位牌に語っている。そして意外と張小敬からの伝言に素直に応じているね、張小敬に弱みを握られているか?
ED『長相思』。
12話感想
貴重な西晋の珍書が狼衛の箇所だけ破られている。徐賓を捕える李必だが、真犯人をあぶり出す作戦のようで、姚汝能に相談してるけど大丈夫よね?
申初 涒灘。
崔器が長安へ来て兄に長安中を案内されたと語り、市井の人々の名を挙げ、「長安は食い物もうまく華やかで誰もが残りたがるが、俺に生きる意味を与えたのは長安の普通の人々だ」と言うのが良いのだ。
「俺たちは自分の人生を必死に生きている。彼らを守るためには右驍衛に上がらなければ」と語る崔器に、「長安にのみ込まれない意思をもて」と助言する張小敬。
右刹の使いで来たルイゴとルーダー、左狼王と呼ばれているのに難なく魚腸にノックダウンされ。実は狼衛って強くないんじゃ……。
官軍に発見されないようこの場所を破壊するのに残る曹破延たち。
太子が太子となって3年、意外と良心的だった永王だが、大理寺の元載に公文書を記させることを思いついている。
ふくよかな女性に囲まれ、どこのお大尽さまかと思えば噂の元載だった。野心はあるが金はなし、李白「烏夜啼」を詠じている。
「黄雲城辺に烏棲まんとし、戻りて枝上でカアカア啼く。機中で錦を織る秦川の女子、碧紗煙の如く窓を隔て語る。梭を止め突然遠人を憶い、空房で雨の如く涙する」。
李白が「才ある己を無視する朝廷への愚痴」と語る元載。胡餅を食べるように勧める下女。お隣に粟を借りに行っている。
李白(唐代)《乌夜啼》
黄云城边乌欲栖,归飞哑哑枝上啼。
机中织锦秦川女,碧纱如烟隔窗语。
停梭怅然忆远人,独宿孤房泪如雨。
昌明坊。申の正刻に出発する龍波。曹破延が魚袋を龍波に渡した!それは奪ったやつじゃないの~。
浮浪者賈十七。曹破延には騙されているのね。
マガルは馬にマゴと名付けている。魚腸に聞染を殺すように迫られたマガルは、井戸に飛び降りるように聞染に指示。聞染は「父さんが天から見ているわよ」と飛び降りる。ええぇ、でも助かってるよね?(希望)
魚腸に「孤独で悪辣なまま」と言う曹破延。
犬の阿細の場面は、聞染を捜しに来たの? 井戸も吹っ飛んだあと?
EDが笛になった。
『長相思』は聞染のテーマソングなのか?
13話感想
お、牢で徐賓と程参が出会った。程参は捜査妨害を見抜いてたのね。徐賓の墨からチェラホトがどこにあるのか分かった。
申初 伸束。
元載評事の強かさが吉と出るか凶と出るか。聞染(取り替えられている)に会いに行ったけど、王韞秀の簪で察したか?皇家お抱えの毛順の簪なのだとか、いいぞいいぞ。恩を売りまくる元載、こういうのキライじゃないよ。そしてもしかして元載と王韞秀がくっつく?
張小敬たちが向かっている屋敷は貞観年間 日南王が建てた。賈十七に案内されている張小敬は騙されたことに気付いた。張小敬 VS 魚腸。
チェラホトの原料は墨。西北の湧き水は黒い油が浮き石脂と呼ばれ、豚の脂で点火するのだとか。石脂は酒泉、玉門、延州で生産され、延州墨の原料として都に運ばれていた。お~面白い!
曹破延が顔に自分の血を付けた。張小敬 VS 曹破延。星ちゃんはカワイイ幼女だったのね。あぁ、導火線に火が付いちゃったよ、伏火雷だって。爆撃で兵の体が吹っ飛んでいる。
申の正刻、万物の体は皆成るなり。
じき酉の正刻(午後6時)。城内に灯籠が点灯され、陛下も出発。
念珠を持つこの御仁は?
ED:笛。
(つづく)
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