人も亡くなるし鬱々としていたところに、熱くなる回!
27話感想
亥 迎陽献祭。
何孚が刑部 裴尚書に取り調べを受けるも、ここは右相の屋敷。重大事案は三司(刑部、大理寺、御史台)で審理するのに、唐律を守ってないじゃないかー。何孚も捕らえられて大丈夫かしらと案じたけど、おぉ、右相相手にやりおるな。
ついに望楼で姚汝能が立ち上がったー!!
打った伝令は「退くな」。
それを耳にして立ち上がる、李必、檀棋、そして張小敬。
姚汝能は吉温に「靖安司が建てられたのは、真の悪を倒し民の安全を守るため。善人を陥れるためではない」と言うのよ。
今度は望楼の武侯さんたちに帰宅の命。
武侯さんは望楼の人たちなのか。
程参と同じ牢に入る姚汝能。腹ペコな程参は「亥の正刻(午後10時)、家なら夜食で緑豆粉やもち米で雑肉を煮込んでいた」と話している。
望楼の「退くな」は、第8団の記憶と重なる張小敬。元載たちの右驍衛を斬りつける。その姿を見て、イスは「神や悪魔を見ると涙が出る」と言っている。
一方、ここであっさり退く元載さん。王韞秀とロマンス展開中だけど、どこまで本気なんだ?
前回のED前の女性は、李必を捕らえた男の妹で病気に罹っている……梅毒なのかな。「何も考えずとも生きられるが、それで心は本当に幸せか?」と問う李必。
阿枝の治療をする李必。陶器を作る黒土と草木灰、酵母、銅盆、火鉢、手巾、大量の水で治療するように言い、東宮薬園の貴重な薬材なら効果はあるはずと伝える。
「大切にされる喜びを知ってしまえば、死が怖くなる」と言う阿枝に、李必が「どう生きたいか」を尋ね、「ささやかな商いをして、兄さんを養うの」と言う場面がこれまた良いんだ。餡子をはさんだお焼きも話に出てきてるよ。
誰か男性が何かを記している。
ED:太鼓の音。38分ほど。
28話感想
張小敬と李必が再会~と言っても、まだ1日の内なんだけど。
「狼衛と龍波の使った屋敷の主が鍵となる」と話している……けど記録庫は焼け落ちた。
そして張小敬は葛の旦那とも再会~。葛の旦那は「無欲は最強なり」と言ってるよ。
張小敬は葛の旦那に守捉郎の客が誰か探ってほしい。その見返りに伏火雷の配合を持ち出されるけど、それをしてしまうとまた別のテロが起きるワケで……。
馬大郎の野心のお蔭で葛の旦那の命を救った張小敬、そしてこの1日の内で長安商会の長老の座を譲られるまでに大出世を遂げている妓女 瞳児さん。
張小敬に瞳児は「地下城を守ってもらう」と言うけれど、「俺は兵だ、死ぬまでずっと」と拒否。「一生会いたくないわ」と気前よく指輪をあげちゃう瞳児。
李必は長安108坊の道を暗記して、その知識で長安を逃げる逃げる。
何孚は右相に「10年苦しみ待ったのは恩仇を復すため、仁と孝は尽き、我碧山にて白髪なり」は『孝子 董黯の復仇」、漢の時代の董黯が10年も耐え忍び、母の敵を討つためにあくどい隣人を殺害した。そして朝廷に赦免され山奥で隠居するという句。
郭利仕の元に、「何監は今朝西市の胡姫酒店で焦遂と酒を飲んでいた」ことが伝えられる。この何監の場面でも「頭を垂れる枝」が詠じられている。ん?大芝居の筋書きは「東の主が自ら書いてくれた」ですと?
辰の初刻(午前7時)には左相 李適之が加わり、巳の初刻(午前9時)まで3人で飲んでいた。店主が凉州の馬乳葡萄酒を秘蔵していたそうな。李適之は何監から「1人で両相の責を負え」と告げられていた。そういえば第7話で李必が右相に会いに行った時に、李適之は酩酊していると語られていたっけ。
ちなみに李適之は飲中八仙のひとりでもあり、杜甫『飲中八仙歌』にも【左相日兴费万钱,饮如长鲸吸百川,衔杯乐圣称避贤】とある。
子の初刻(午後11時)、困敦の時。
おや、映像はボヤけているけど杖をついているのは何監?周りには弔い用の馬の人形。
ED:太鼓の音。36分ほど。
29話感想
第8団の戦闘風景、丁老三が張小敬のところに串焼きを運んでおり、劉宗器は狼煙、蕭規が狼の子を取ってきたらしい。
あれ?狼の子を取っていたのは聞隊長だったハズ…と思っていると、香料の話……からの丁老三は「俺が死ぬ必要はなかったと分かっているな?」と張小敬に言い始め、「人はいつだって自分を買いかぶることで、自分を破滅させ人を巻き添えにする」と張小敬のの指を見やる。これは張小敬の心象風景?
子初 陽気混沌。
張小敬は葛の旦那の指輪を持って守捉郎の火師を訪れたが、既に魚腸が契約書を燃やしたあとで……。
回想、張小敬が矢を拾い集めており、聞隊長の福矢は娘の簪にする……聞染の簪の由来は父親の矢か。
李必は郭利仕と合流。
何監が白馬を連れ歩きながら
「昭昭にして唐あり、天朝として万国かしずく。列祖命に応じて開き、四宗法に則り治む。福限りなく延び心徳同じく、子孫に諸行継承し。祖先を祭ってこそ極の位に値する」と詠じている。
第1話で何監が馬に乗って詠じていた賀知章『太和』。
郭利仕が何監を見付けると、右驍衛 甘守誠がやって来たよ~。
郭利仕は太子を守るために熱い!何監は「何孚と名付けたのは陛下で、分解すれば瓜と子=瓜子。孚が私の手先になると暗示しておられたのか?」と嘆いている。
檀棋も李必と合流!シゴデキ檀棋は翰林院の陛下の長兄 寧王の孫を連れ出したけど、結局 右相宅へと赴く何監。
右相は何孚に、太子が関係していたと証言させたい。
張小敬とイスが腹ごしらえをしていると、周囲では湯餅2つを注文。魚腸が置いていった竹片は、爆発した昌明坊の破片と似ている。望楼で最近の靖安司の情報を得る張小敬、徐賓の死も聞かされる。
不良人からも追われる張小敬を救ったのは許鶴子!張小敬は長安に9年いて独り身なのだとか。
木の檻に閉じ込められているのは張小敬?
ED:李白『憶秦娥』で、「玉蕭の音悲しく響き~」は第6話で妓女 丁瞳児が詠っていた。【箫声咽,秦娥梦断秦楼月。秦楼月,年年柳色,灞陵伤别】のみなのも意味があるのかな。33分ほど。
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