39話感想
安西城で啓明星を尋ねている兵。
「安西城の見所は真っ赤な朝日で女房のお焼きみたいだ」と語る丁老三は、食べ物に目がない。劉宗器たちが城から送りだされた。蕭規が伏火雷を用いて敵兵を吹き飛ばそうとしている。
丑 紐也。
兵13人に対して敵軍3000人……第8団で残ったのは9人と語られていたので、犠牲は4人だけだったのか?
美しい朝日の中で敵襲との戦い。伏火雷を爆破して、張小敬と蕭規が飛び降りる。
烽燧堡の役の話はツラいので、現在に戻ってくれて少しホッ。
子の三刻(午後11時45分)中枢機関が駆動し始め灯楼が変化してきた。そういえば老子は李必たち道家の祖だったね、灯房が広がれば下で見る者たちは「玄妙に尽きる」だろうと語る龍波。永遠に倒れることのない第8団の旗も掲げられている。李必は龍波に「奴は長安を守る兵だ、止められん」と言う。
張小敬と再会した聞染は「耐えてばかりじゃやられるだけ。やられたらやり返すべきよ」「人を導くのなら言動は同じでないと」と。
回想で張小敬は劉宗器に再会していた。何者かが劉宗器を捨て置き、張小敬に会わせていた……のね。劉宗器は兵部の従六品に出世しており、「当時、蓋嘉運の大軍6000が烽燧堡の近くに潜み、第8団の壊滅後出現した」ことを張小敬に暴露する。劉宗器、無事に逃げおおせて出世してたんだね。
上に待つ者から張小敬に言付けられたのは、砥石で開元13年と記されている。張小敬は「唐刀は刃がこぼれても敵を殺せる。研ぐ機会がなくても刀を信じろと己に言い聞かせてる」と語り、聞染に「隊長のように善良で 俺のように虐げられない奴を見つけ、たくさん子を産んで長安で子孫を繁栄させるんだ」と言うのだけれど、聞染ちゃんが傍にいたいのはアナタなのよ。
蓋嘉運を殺そうとする張小敬に、聞隊長は「自分のため長安で生きてるんじゃない、第8団の仲間全員のためだ」と語っていた。
そして聞染に「お前が長安にいる限り俺たちは記憶に残る。お前の子孫が長安で俺たちの物語を語り継ぐ」 「俺たちの信仰だ。守ってこそ俺たちの死には意味がある」「信仰を失えば人は終わる、何をしても意味がない」とも話す張小敬。
張小敬の元を訪れ、葡萄酒を奢ってくれるよう言う徐賓。徐賓は「なぜ人々は物語を聞くのが好きなのか、なぜなら物語の中の善人は皆報われるからだ。今の選択が未来の物語となる。長安の人たちにどんな物語を聞かせる?長安人は美しい夢の中にいる。その夢を誰かが守らなければ」と。
張小敬は安西鉄軍第8団の1人の兵で、兵の職責は守ること。聞染の「守る価値がなかったとしても?」の問いかけに対しても「長安の民が1人しか残らずとも守るべきだ」と。
一方、聞染は「香料は自分の善意と美を誰かに示す時に不完全さを補うもの」と父が言っていたと語り、香料で異国の人との交易を語っている。
元載たちが龍武軍を連れて灯楼まで来ちゃったよ、張小敬たちに会っちゃったよ。聞染もナゼ王韞秀を信じる。あ~~~聞染が自ら王韞秀の刃に……。
流れる男性ヴォーカルな「いつまでも忘れられぬ、私の心は長安にあり」な『長相思』。この張小敬を引き連れていった人は誰だ?
御輿で運ばれている。
ED:笛の『長相思』がもの哀しい……。38分ほど。
(つづく)
ええぇぇぇ~!
聞染、ここで退場なの? 第8団の星ちゃんこと聞染なのに。
長安で聞染の子孫が語り継いでいく話はどうなったんよ。張小敬の言う通り、馬車に潜り込んでひとり長安脱出、そして香料で異国との貿易する女商人、でも良かったんじゃ。
というか、あれはいなくなるフラグか~。
原作者の馬伯庸さん、ドラマ『風起洛陽』でも思ってたんだけど、割と女性の登場人物にはシビアよね。
敬愛する隊長の遺言を守れなかった張小敬のブロークンハート、どうしてくれるんだ。
啓明星は明け方の東に見える金星。このドラマで明けの明星が見られる時分には、物語はどこまで進んでいるんだろう。
40話感想
シャンパンタワーならぬ、点心タワーみたいなのが出来てるよ。
丑 荒鶏。
許鶴子さんが『長相思』を口ずさんでいる。ん?この歌は聞染のテーマソングかしらと思っていたが、張小敬を想う歌なのか? 許鶴子さんは「第二の厳羽幻になれば永新県の民は助かる」という任務を帯びている。
右相が手にしているオウムガイな酒杯、イイね。
何監の実の息子は従軍先の南方へ送りだして十数年会っていないとか。軍に従事しているの? 何監の「我が子によくしてやらずして、どうやって天下の万民を守ってやれましょうか」に、陛下は「50年辛抱してきてようやく本音を述べたか」と、顔は笑ってるけど心は笑ってないやつ。
元載の「唐軍は退かぬ」の言葉に乗せられ、右驍軍の兵たちは進んでいったけど、うん、元載たちは退くよね。期待を裏切らないアナタたち。聞染が「言動不一致だ」ってきっと言ってるよ?
兵が見事と言った程参の詩「昨日花が咲き、今日も花が咲き」は?。程参が調べていたのは記録庫の焼け跡と徐賓の焼死体で、鋭い推理を働かせる程参クン。助手の趙参軍は「忍耐も度胸もなく、何をするにも大ざっぱで無計画だからすぐに気が変わる」と性格を言い当てられてるし。
徐賓は「「善人は報われる」信じるか?大勢が信じればそれが真実になる」と。
ついに張小敬と蕭規(龍波)が出会った~~~!
李必の顔越しにひょいと顔を傾ける蕭規がイイよね。
蘇校尉の名で15人、第8団兄弟の名で300人以上、蕭規の名で35人と言い、李必の首を絞める張小敬。姚汝能が檀棋にしたのと同じパターンかな。倒れた李必をとっとと兵が運んでるし。
掲げている旗は、張豊児:3年前永州の牢獄で打たれて死ぬ、段俊俊:去年税を拒み謀反と見なされ故郷で首をはねられた、聞隊長、張小敬が手にしている丁老三は、蕭規が長安に呼んでいた、そして蕭規の旗。えぇと残っているのは……。
あくまで蕭規は「俺を使える奴はいない。俺は己にのみ従う」と言い、「俺たち全員に代わって生き延びろ」と張小敬を生かしたいのね。命を預けた仲間を信じている。
程参の祖先は100年前、中書令まで務め広州都督に封じられた。背後の文字。程参が徐賓の暗号を解く、そこには「上元節の夜陛下が…太子を殺す」の文字が。
靖正司にて、趙参軍の背後には「驗諸證信 必反復參驗 審察辭理 而立案同判 違者杖六十」の書が記されており、これは囚人を取り調べる際の重要規定。
《唐律疏议 卷二十九 断狱律》
诸应讯囚者,必先以情,审察辞理,反复参验;犹未能决,事须讯问者,立案同判,然后拷讯。违者,杖六十。
太子が点心タワーを取ろうと手を延ばすと、郭利仕が馮神威に料理名「邦土」と告げさせる。太子以外は跪き、何監は崩れ落ちる。
水の上を蝋燭と盃が浮かんで流れ、手に取る人が。
ED:歌詞なし太鼓。39分ほど。
41話感想
料理を食べても食べなくても活路のない太子は、体調がすぐれないからと退座する。「窮した敵を追うべからず」と擁護する何監。
陛下が太子を呼び戻すように言いかけると、何監が料理を口にし、「子孫に継承し祖先を祭るは極の位に値す/曾孙继绪,亨神配极」と言い、「太子なくば長安は衰退し、節度使が割拠して宦官が横暴を極める世になりますぞ」は予言ですね?【曾孙继绪,亨神配极】は賀知章の『太和』の一節。
何監の語る「かつては三品以下の官吏と後宮の側室以下の者は金と玉の着用を禁止、全国で玉の採掘や錦の製造まで禁止して、武周以来の後宮の贅沢を改めていた。無戸籍者など80万戸の不正も摘発。あの頃の唐は国庫の蓄えも十分で、食糧の心配もなく物価は安かった」……は今の世情を反映していて何処も同じなような……。
そして何監は「お前さえいなければな」と林九郎に刃を向ける……が、いかんせん力ないのよね。
丑 伸展。
蕭規は霊武に土地を買い、同志の墓を作り、正月には共に酒を飲み飲み終わるのは上元節。また霊武かぃな。聞隊長の事件を知り、「今日来たのはそいつ(元凶)を問い詰めるためだ、一緒にやろう」と。
丑 三刻(午前1時45分)、灯籠楼の兵たちが水を放出し始める。
点灯して灯坊が延び、天燈が上っていく様が圧巻で、こんなのあれば見てみたいわ~。
目覚めた李必は張小敬の「一息つく間もなく道教神に祈り、九学で占い遊歴するもよし、地獄の七層を訪ねろ」を思い返している。
龍波が「俺たちは今日第8団の物語を形にし、それを聞染が世に語る」と言うが、その聞染がもういないことを知ると停止させ、1刻後(15分後)に点火するようにと伝えている。龍波は魚腸に「黄泉路はお前と共に歩く」と告げている。
李必が太子と再会!李必は「張小敬は一九七(ひくな)と暗示を残した」と太子に迫る。李必は太子より「お前の手柄にせよ」と命を受け、龍武大将軍の陳玄礼に報告し陛下を救おうとするも、太監の李静忠が陳将軍に「李必が太子に逆らい兵を灯楼へ動かそうとしている」と告げている、この太監の名前が出て来たのは初めてのハズ……李輔国だったのか、李静忠はこの頃の名前。
唐の人口は4000万人余り、約800万戸にまで増えている。何監は陛下に「皇帝たる者は25歳の初心を持ち続けねばならぬ、歩みを止めるな、皇帝の責任だぞ」と。
水門を開けてチェラホトを召喚する役に魚腸が名乗り出る。「来世で会おう」と言うと「会いに行くよ、赤い紐に通した銭が目印だ」と。龍波が魚腸の手に接吻~~~。
陛下は「天地のよく長く久しきゆえんは自ら生せざるをもってよく長生す」「その無私なるがゆえに私を成す」と言い、皆に「そなたらの力こそ必要なのだ」と。
この章は、第35話で灯楼を見に来たひげ剃りの娘 季姜が暗唱していたね。
老子《道经·第七章》
天长地久。天地所以能长且久者,以其不自生,故能长生。是以圣人后其身而身先,外其身而身存。非以其无私耶!故能成其私。
そしてナゼか龍袍を脱ぎ始める皇帝、いや有り得んやろ。「天子は龍、すなわち神である。神の使命は一身に民の信仰を集めることだ。1つ1つの是非を朕に問うな」「朕の邦土を口にした者は、唐を背負う責任を持て。民のために奮起せよ」と。
張小敬 VS 魚腸、魚腸の左腕が歯車にはさまっちゃったよ~。
爆発後、張小敬が吹っ飛び、宙を舞ってるのかな?
ED:太鼓の音、41分ほど。
(つづく)
李必が張小敬に言い残した「一息つく間もなく道教神に祈り、九学で占い遊歴するもよし、地獄の七層を訪ねろ」からの、一九七(ひくな)。
中国語では
拜拜三清,求求十一曜,推推八卦命盘,访访四山五岳,什么都比在靖安司好——不过若司丞想找我报仇,恐怕得去十八层地狱了。
これは唐韻の順序で、精安司の者は熟知している。三は去声、十一は隊、八は退、四は入声、五は物、十八は不。で不退となるらしい。
这是《唐韵》里的次序,靖安司的人都很熟稔。三为去声,十一队,第八个字是“退”;四为入声,第五物,第十八字是“不”。
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