笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」アニメ「魔道祖師Q」に始まり、ドラマの漢詩やグルメを記したブログ。最近は「長安二十四時」「如懿伝」「致命遊戯」「一念関山」「寧安如夢」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。外部リンクはプロモーションを含みます。

古相思曲11話,12話,13話感想/詩経 考槃,柏舟,野有死麕,孫子 軍争編

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11話感想

雨の中、沈不言を探し回る21歳陸鳶の姿に胸が痛いわ。
玉佩を見つけ出す現代の沈不言。

「3月上巳の節句だ。柳の露で厄を払おう。魚をとり網を干して…続きは何だっけ?南夢湖では江都ほど派手にはできんが、村の皆で厄を払いいい相手を見つけよう」。

玉佩を拾ったのは、若き陸鳶。白い衣装に薄桃色で、髪は三つ編み。玉佩もつながり、これが最後のタイムリープか。

陸鳶がキノコ採りから帰ってきながら歌っている。採集をしていたから《菜薇》を詠っていたのかな。
昔出発した時は、柳が風に揺れていた。今帰路に際して、この身を雪がうがつ」。

《诗经·小雅·采薇》
昔我往矣,杨柳依依。今我来思,雨雪霏霏。

この頃は祖父と暮らしている。父親は戦死したため、武芸の稽古をする陸時は怒られており馬飼いをしている。そりゃ、大将軍になる位の才覚があれば、馬飼いじゃおさまらないわね。若様には陸時は陸小花と呼ばれており、陸鳶たち家族は奴婢なのか……。皇后になっても空しいけれど、このまま理不尽に虐げられるのもなぁ~。

沈不言は「未来を切り開く強さを与えたい」と、

お、沈不言が笛を吹いている……と思ったら『相思曲』で、陸鳶の作った曲だったのか。黒い外衣を着ている沈不言。

3つの質問に、銀子5両も足している陸鳶ちゃん。

今は景平30年で陸鳶は18歳。ここで沈不言は18年と口にしていたのね。第9話で得た情報によればあの年か。

沈不言が陸鳶の髪の葉を取ろうとすると、避けられている。こういう描写、前にもあったっけな?

あの威張っていたのは牧監の息子。法治とは、証拠があれば法を犯した者を罪に問える。

「誰かが10日後に死ぬと知ったらその人に伝えるか?」との問いには、「伝えない」と言う陸鳶。

晟国は九国の東南にあり、北に北烈、西には西榮。瑠璃谷は自然の要塞、入口となる火烽堡は瑠璃谷を守る重要拠点。指で丸は「正解、了解、問題ない、信じて」の意味。

倚華だ~、馬の輸送係だった孫さんの娘。陸時は倚華を助けるために牧監の息子をぶん殴る。
(つづく)

高位についてままならぬ日々を送ると平凡な日を望むけれど、下民だと虐げられ、それはそれでままならぬワケで、なかなか難しい選択だ。

12話感想

沈不言が陸鳶に「宮 商 角 清角 微 羽 変宮」を教えているよ。ここから詩経を暗記したとは優秀だ。
陸鳶がネコジャラシを手にしながら暗記しているのはこの詩。

《诗经 国风·卫风·考槃》
考槃在涧,硕人之宽。独寐寤言,永矢弗谖。
考槃在阿,硕人之薖。独寐寤歌,永矢弗过。
考槃在陆,硕人之轴。独寐寤宿,永矢弗告。

秦風 無衣の32文字目は、師。陸鳶が正解すると沈不言から焼き魚をもらっている。だから第4話で名付けに引用したのかな。

詩経 国風 秦風 無衣》
岂曰无衣?与子同袍。王于兴师,修我戈矛。与子同仇!
岂曰无衣?与子同泽。王于兴,修我矛戟。与子偕作!
岂曰无衣?与子同裳。王于兴师,修我甲兵。与子偕行!

沈不言が咳をしていると、陸鳶が梨湯を持ってきてくれ、射手座も教えている。

陸時が予備軍に徴兵される。「大将軍になってこの世を正したい」という思いを抱いていたのね。

牧監は周家。陸鳶が正式に嫁ぎたいと言うと、奴婢が正妻だなんてトンデモナイとかなく、あっさり認められるのね。

詩経を繋ぎ合わせると「可脱身/逃げ出せる」。

詩経 邶风 柏舟》
泛彼柏舟,泛其流。耿耿不寐,如有隐忧。微我无酒,以敖以游。我心匪鉴,不可以茹。亦有兄弟,不以据。薄言往愬,逢彼之怒。我心匪石,不可转也。我心匪席,不可卷也。威仪棣棣,不可选也。忧心悄悄,愠于群小。觏闵既多,受侮不少。静言思之,寤辟有摽。日居月诸,胡迭而微?心之忧矣,如匪浣衣。静言思之,不能奋飞。

 

詩経 国風 召南 野有死麕》
有死麕,白茅包之。有女怀春,吉士诱之。
林有朴樕,野有死鹿。白茅纯束,有女如玉。
舒而脱兮!无感我帨兮!无使尨也吠!

春を懐う女、玉のような女、というのが陸鳶のようだ。


陸鳶が牧監の不正を訴えた先には、節度使の李擁がいた。ここで出会ったのか。李擁は20歳で科挙に合格し、この10年出世を重ねており、この頃は気高い様子。

陸鳶は「敵を制すには出方を見ろと教わったわ/后发制人 釜底抽薪」と言い、陸時は「出方を見て先に動く、これぞ兵法なり」と。

孫子《军争篇第七》
军争之难者,以迂为直,以患为利。故迂其途,而诱之以利,后人发,先人至,此知迂直之计也。

沈不言は「最後の授業は断捨離」と言う。おぉぉ、中国ドラマを見ていて断捨離が出てくるとは。主題歌《相思不言》が流れる。

沈不言がうわごとで「逆行する時にとらわれている。魚は水に遊び、尾と頭は交わる。元啓の変だ」と言うのを耳にしている陸鳶。

陸鳶は「10日後に好きな人と別れるなら、1日目に去る?残りの9日を共に過ごす?」と尋ねる。
(つづく)

政治面になると「ん?」とイージーモードな気はしないではないが、ふたりの関係は切ないっ。

13話感想

沈不言から「証拠があれば罪に問える」を教わった通り、裏切りの証拠を揃えて李擁を追い詰める陸鳶。

26歳の陸鳶に、沈不言は「陸さん、おやすみなさい」と。

18歳の時代の陸鳶が沈不言を追いかけて走る姿は、どこかトテトテしていて村娘っぽぃんだよね。

陸鳶からの「10日後に好きな人と別れるなら~?」な問いには、「すぐに去るよ、別れがつらくないように」と答える沈不言。陸鳶が「失う悲しみさえ受け止め生きていきたい。あなたとの温かい思い出を持てたことがすでに幸運なのだから」と言うと、沈不言は抱きしめ、「たとえ短くても、君と過ごす全ての瞬間を大切にする」と。

陸鳶が沈不言の衣を、指で測っている。
沈不言は陸鳶に箜篌を贈った~。玉佩と引き換えたのね。

この度の沈不言は取り憑かれたように、「さよなら」と「おやすみ」を口にしている。大切に思っている証と、嬉しそうな陸鳶。

陸時の剣の稽古もカッコイィ。倚華と「ガオー」と虎の手をするのがカワイイ。見つめ合うふたり~。爽やかさん。

あの樹の下で、笛と箜篌を合奏するふたり。
「音色からささやかな幸せを感じるが、それは共有できる人がいるかが肝心ね」と言う陸鳶。

陸鳶は沈不言に青菜饅頭を出す。沈不言は「未来を知らなければ今を生きられるのに」と沈んだ表情。

戦火が迫る。陸鳶は玉佩を取りもどし、沈不言はその玉佩を陸鳶に渡し、流れる挿入歌『溯洄』。陸鳶は「これは私たちをつなぐ証し?」と言い、「そうだ」と言う沈不言。「これがある限り私はそばにいる」と。

祖父は凡人なので、天下や民のことよりも家族全員が平穏に暮らせることだけが望み。卓の上に置かれた5つのお椀が……語りかけてくるよ~(泣)。
(つづく)

 

いよいよ最終回!

 

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