笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」アニメ「魔道祖師Q」に始まり、ドラマの漢詩やグルメを記したブログ。最近は「長安二十四時」「如懿伝」「致命遊戯」「一念関山」「寧安如夢」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。外部リンクはプロモーションを含みます。

光淵19話,20話,21話感想/シャートフはドストエフスキー「悪霊」,ドラえもん

19話感想

粛正者「法に背いた行為や犯した罪はすぐに明らかとなる。そうともこれもまた欺瞞であり、数珠つなぎのような一連のうち最後の欺瞞である。彼は一体誰なのだ。皆苦に耐えられぬ者、シャートフは再度言った、移民を乗せた船が海を渡って向かう先は未知の国にすぎない。」

潘先生から裴遡に電話が入り「特捜部の全資料は私と杜部長の承認なくして決して見られない」と警告される。

肖翰揚が「夏希楠は被害者ではないか、あんな家庭環境の子は学校でイジメを受けやすい」と言う。
(回想)眼鏡の少年・肖翰揚が「四つ目」といじめられていると、男性が眼鏡をかけてくれていた。

張一凡の部屋にはスーパーマンのイラストが飾られており、自身もスーパーマンTシャツを着ているよ。夏希楠の似顔絵、上手だね。手持ちに30万元持っているお坊ちゃまくん、暗所番号が誕生日はダメだよ。スーパーマンと言えば眼鏡の冴えない人物から、人々を救っちゃう典型的なヒーロー。

学校にはシャーマン(馮彬)、平民(張一凡)、賤民(王逍)、鹿(夏希楠)という序列があり、謝肉祭イベントにはシャーマン(死神)は徘徊する悪霊を召喚、真夜中の鐘が鳴ると罰として鬼畜に転生させる。シャーマンがくじを引き平民が5名選ばれ、勝ち残るとシャーマンに加われる。

馮彬はマスコミを通じ集団暴行を訴えようとしたが殺された。夏希楠がターゲットにされたのは、同性ゆえの憎しみや嫉妬……で浮かびあがったのが梁雨矜、それまで成績トップを誇っていたが、夏希楠に奪われていた。おぉ、いわゆるカースト上位女子。

裴遡が言う「新州の光」は駱為昭のこと?

肖翰揚は杜国昇から調査することを主張、肖翰揚は杜国昇の被害者と関連があるのかな。トイレで編集長へ電話をかけタレコミしようとするが思い留まり、それを耳にしていた裴遡。だいたいこういう場面のトイレ個室には誰かが入っているのがお約束~。

肖翰揚には大学受験前の異母兄弟がおり、母親は病死し父親に引き取られる。母の生前時には夜に隣人に預けられておりそれが霍蕭だった!「裴遡のように猫より気ままでも構わん」と裴遡の名前が引用されてるよ。私情を控えて捜査に責任を持つように迫る駱為昭。

肖翰揚が取り調べを受けているみたいだね。杜国昇が指名手配されて半年後、新州で殴打殺人事件で彼の指紋が検出、その情報や楊と霍蕭に伝えられた。
(つづく)

今回は40分ほど。

なんだか学校内のルールと、法政大学同期生たちの関係が重なるような。
特待生で私学に入学するもイジメを受け……は『致命遊戯』でもあったよ、路佐子ちゃん……。

シャートフはドストエフスキー『悪霊』主人公一家の農奴の息子。

20話感想

少年・肖翰揚と隣人で父親代わりなほど信頼していた霍蕭との絆と、
夏希楠が恋人の馮彬を信頼しきれずに魏文軒のスパイだったのと、
裴遡が駱為昭の両親に会い、駱為昭に信頼されていないと出ていったのと。
霍蕭はいったい誰の身代わりにされたんだ。

肖翰揚の母は看護師で、何かと頼りになった霍蕭、肖翰揚がSIDを目指したのも彼の影響だった。しかもいじめられている時に、霍蕭の大きな手でいじめっ子から守ってくれたって頼もしい限りよね。

327事件の頃、肖翰揚は小6。半年後、下西区の塞納リバーサイドという高級クラブの殺人事件で現場から指名手配犯 杜国昇の指紋が検出されていた。そしていつの間にか霍蕭が賄賂を要求し殺害したという話にすり替えられる。
 霍蕭の最も高価な家電が、肖翰揚にゲームをさせるために買ったというのが泣けるわ……。家族のような霍蕭のため、真相を求め無念を晴らそうとしていた肖翰揚。一時、停職となっちゃった。


裴遡が夏希楠を取り調べ。特待生は契約を破れば奨学金を返す義務があるが、既に祖父の治療費で使ってしまっており、それが夏希楠の怖れだったのね。そこを魏文軒に付け込まれた。「人生の価値は瞬時に測れないが、君のため命を投げ出せる人はもう現われない」と言う裴遡。

魏文軒の父親は聯華不動産の会長 魏展宏。馮彬の知り合いは「シャートフによろしく」というペンネームを使っていた。
魏文軒からGPS付携帯を渡されていた夏希楠は、馮彬が杜国昇に襲われたあとにその事を話しており……裏切られたことを知って亡くなったのは、馮彬にとってはどうだったんだろう。

恋人でさえも信じられない夏希楠。それは駱為昭たちの関係にも似て……。回想で馮彬が「君が好きだ」という場面が挿入されるのは、駱為昭たちとパラレルになってるのかな。

あの賑やかしい駱為昭の母と共に、父親 駱承も家にやって来た。ずいぶん厳めしく監察署の副監察長。

裴溯が家を出て行こうとしているよ~、引き止めなきゃ。……と思っていたが裴遡は「シュレーディンガーの猫」を引用して人との信頼を挙げ、「箱を開けないと信頼があるかは分からない。でも疑い始めて箱を開ければ既に信頼は失われてる」と。

裴遡に情報をくれたドラえもんってなに??

21話感想

駱為昭の家を出て車を待つ間、回想で少年・裴遡が猫の入った箱を抱えながら、兄が弟にニット帽を被せ温める光景を目撃していた。

車で迎えに来たのは杜佳、車をぶつけられ、えぇまた事故?と思っていたら、現われたのは駱為昭かーーーーぃ!!

駱為昭に「猫型ロボットか?」と言われた杜佳が、グー手を振るその姿は招き猫のようよ。駱為昭は裴遡の荷物も勝手に自分の車に入れて、「話を聞きたい、戻るぞ」と。

裴遡の「ドラえもんの次はハローキティ?」とは猫ちゃんのことかしら。駱為昭は地下室へ行ったことを打ち明け、「俺の中ではお前は異類に属さない」「普段はムカつく奴だが時々やけに可愛げがある」「共感に欠けるがこの世界を哀れむ心はあると」と伝えてるよ。
 裴遡は地下室を見られた件は気付いてなかったのね。共感に欠けると言われてるけど、裴遡のそういう場面がないのでいまひとつピンと来ない設定。むしろドグマ的な親に育てられ洗脳されている青年という感じ。

駱為昭のガサツさは伝わってたけど(笑)。「過去何度も見逃してたはずだ。お前の助けを求める声や信頼まで…後悔してる。長い間闇を歩かせた」「闇から引き出す」と宣言してるよ。
裴遡は駱為昭を引き止め、「あの地下室は裴承宇の物だった」と語り出す。

ここでOPとなり、「心のトンネルを突き抜ける黒雲~」と流れる歌詞。

父 裴承宇は零度共感者の中でも、自分以外は下等生物と思い、支配しようとするタイプで母親が秩序を乱せば地下室で罰を与え、裴遡は傍観。母は裴遡に自由の概念を植え付けようと試み続け、「自由を失えば死を選ぶ」と自殺していた。少年・裴遡が再捜査を依頼していたのは父や光耀ファンドを困らせるため。

母方の祖父も交通事故死。父が「専門に処理」させていたようだが、結局父自身も狙われたという……。啓明閲読の投資協議も父の地下室にあった。偽悪的に語る裴遡に、駱為昭はキッパリと「俺は信じない。俺が信じるのは意志だ

啓明閲読「生死を度外視できれば新たな人類となれよう。苦痛と恐怖に打ち勝てたら自らが主宰となれる。最も優れた者でも成し遂げられぬからだ。石の中では痛みはないが、石に対する恐怖の中に痛みはある。主宰とは死への恐怖から生じる痛みだ。苦痛と恐怖に打ち勝てれば最も優れた者となる。その時に新たな日々が現れ、新たな人類が生まれるのだ。全てが一新される」。

張一凡が告発!魏文軒梁雨矜が逮捕される。張一凡、頑張った!

王逍の家へと裴遡と停職中の肖翰揚が向かう。王逍の留学に望みをかけている両親。外から電話で王逍と話すことができ、魏文軒の誕生会に杜国昇とおぼしき人物が来ていたことを証言。
肖翰揚が王逍に、昔から変わり者で遊んでもらえず、離婚した父にもお荷物扱いされ、刑事になっても家に入った泥棒を取り逃がすが、「人生は長いんだ。いつか変わるかも」と伝えている。
(つづく)

駱為昭と裴遡がお互いの胸の内を話し始め、「誠実の交換」というサブタイトルが良き。馮彬と夏希楠のようにはならずに済んだ

事件に関しては張一凡が立ち上がり、裴遡と肖翰揚がタッグを組み、王逍から重要な手がかりを得た。ドラマ『致命遊戯』でも周囲から孤立していじめられているのを描いていたね。

夏希楠をいじめていた梁雨矜は魏文軒のことが好きだったのか。

 

 

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