25話感想
鄒鳳事件の犯人は、鄒鳳の夫と同じ方法で殺害されていた。雲衡に「天罰や因果応報を信じるか?」と問いかける先生……というか粛正者。
双子の弟の林明は手袋をしており、妻帯者で妻は侯素玢。バイクで逃げる林明と陶沢とのカーチェイス。林明にぶつかろうとする車に陶沢たちは突っ込み、車は爆発!!
林明は意識不明、陶沢を助けた孔衛成さんは亡くなり、陶沢はなんとか一命を取り留める。
やはりSIDから情報は漏れているようで。頭を抱え込む駱為昭に裴遡は「つらければ発散して、2人だけだしね」と言うそばから陶沢の彼女が現れた。
駱為昭が陶沢の前の彼女の話をするのはなんなんだろ?時間をかけて地道に尽くし、自分のムチャの尻ぬぐいに始末書も書いてくれていた。
同僚も信じられなくなった駱為昭に、裴遡は「僕がいる、先輩」と。
孔衛成は杜部長に途中で電話連絡していたことが疑わしいと肖翰揚は主張するが、第六部隊の皆は信じない。杜部長は捕らえた犯人から逆恨みされ襲われたこともある。
裴遡は「二次元の蟻は三次元に入っても相手を巨大な影だと感じるだけ」「光の中で生きる人は周囲の裏切りに耐えられない。僕なんてとっくに慣れた」と駱為昭に言い、ふたりで事件を整理し始める。裴遡が「特捜部で聴取を受けてた」を駱為昭が「捜査の協力」と言い換える様子が愉しいね。
事件の疑問点。
ボードで分けられ、赤は粛正者、水色は零度共感者。
・何宗一の事件は金宰洪らがいて隠蔽されようとしたが、苗小偉の供述で悪弊が暴かれる。
・陳震を殺したのは金宰洪ではなく粛正者。受付が駱為昭を誘導。
・何宗一に取引場所の変更を伝えたのも粛正者で、周鴻川は殺害へと至った。
・蘇若晩に誰が蘇玲奈の手口を摸倣させたか。
・鄭凱峰は周懐璟の名で董献と接触、周竣皓を殺害。董筱清は周懐璟を襲撃し王?より口封じ。その事により事故を装って殺害する手口だと裏付けられた。偽の配達人と董筱清の携帯で肖翰揚に連絡した者、董筱清の家を放火した者、王?を雇った者は彼らの一味。
・組織内に隠れる粛正者A13が事件を計画、A13が杜国昇に馮彬を殺すよう指示、夏希楠と杜国昇をSIDへの証拠として生かす。
・龍韻城の警備員は防犯カメラの映像を2度編集し、杜国昇の顔を残し蜂の巣が暴かれた。清掃員の鄒鳳もいる。
・霍蕭。零度共感者とされていたから水色?
そんな彼らの標的は零度共感者で排除している。
裴遡と駱為昭のペンのやり取りがクールだね。裴遡のもうひとつの糸口とは?
26話感想
駱為昭がひっくり返した薬箱に、ナゼか久光製薬のサロンパスAが!
裴遡がベッドで横になっており、わりと唐突でこんな話だったっけという感じだがカットされたのかな?駱為昭が裴遡を看病するのもよきよき。
裴遡が記憶を辿る時に、落ちていく様子は不思議の国のアリスみたぃ。ちょっと怖い展開。自己催眠で幼い頃に辿っていたのね。
組織と粛正者の対立軸が、霍蕭の事件。
防衛機制の強い裴遡が駱為昭に身を委ねているよ~。しかし駱為昭が「あなたは今暖かいビーチにいる…リラックスして」とにわか催眠師になって裴遡に語りかけている様子は笑える。裴遡は「ビキニの集団が」と全然催眠にかかってないし。催眠は止めて、ふたり一緒に封印された記憶を辿ることに。
コインが回る中、映し出された「Command & Conquer Turnbull's New 1911 Heritage Commander」は、雑誌『Gun Digest』2015 Fallの表紙で、Turnbull 1911 Commander Heritageは、2016年 Turnbull製の銃。
回想で粛正者は父 裴承宇に「疲弊した鷹、鷹を飼いならすためにまずは衰弱させ餓えさせる」と述べ、「基地をSIDに献上し、道具が従わなければしっかり教え込む。既に組織に人を潜り込ませた。憎悪や創傷は実によい資源だ。恩返しとは何かを教え、あとはどう使うかだ」と語る。
粛正者は零度計画に参加し、組織を通し裴承宇と接触、裴承宇の欲を利用し配下を組織に入り込ませ粛正者の組織を築いた。
裴遡が杜佳や魏衛を使うのと着想は同じなんだけど、「傷つけてはいない」と言う駱為昭。
新州監獄で周懐璟と会い、周亜厚には秘密の別荘があり少女が養われ、福祉施設も支援していた。周亜厚が蘇翡を恒安福祉施設から養女に迎え、2か月後に周亜厚が亡くなり鄭凱峰の元に。周懐璟の母が施設に戻すように言い、鄭凱峰は恨んでいたよう。蘇翡は蘇玲奈の母で、蘇若晩には祖母にあたる人物ね。揚波の母親である卓迎春が経営する高級隠れ家レストランの常連客が鄭凱峰。
お、裴遡の珍しいサングラス姿。鄭凱峰は新州に来て蘇翡の客となり組織と通じていた。蘇翡は16年前に自暴自棄で死んでおり、卓迎春は蘇翡の死後に鄭凱峰と組織の連絡役だった。揚波の父親も事故で死亡している。なぜ組織は蘇翡や卓迎春を信じたのか?
林明を見張り考え込んでいた嵐喬が肖翰揚に言ったのは「魚の醤油煮、粉蒸肉、甘酢スペアリブ」。このふたりも良い感じ。
肖翰揚が楊曦の話から病室へと駆け急ぐ。林明を殺そうと送り込まれたのは看護助手。嵐喬、強い!看護助手への報酬は、霍蕭の時と同じ金の延べ棒 50万。
啓明閲読「人類の一切の知恵はこの言葉に集約される。それは待つことと希望だ。辛抱強く待ち希望が力をもたらせば、必ずや黎明の光を迎えられる」
勝利の鍵は待つことと希望。「誰かがダンテスになり、霍蕭の敵を討つ気か」とは、エドモン・ダンテス!
『モンテ・クリスト伯』キターーー!!
もしや粛正者が巌窟王?……モンテクリスト伯好きとしてはかなりイヤだから違うんかな。
張部長の弟 張昭臨は、そういや張東瀾の父親なんだっけ。張昭臨の「捨て駒で将を守る」とは誰のことなんだ?
張部長は取り調べを受け、老楊の家族を見舞いに行っていたと話す。
杜部長の容疑は晴れた!
27話感想
張部長は陥れられたと肖翰揚が推測している。
杜部長は張部長と会い、第二回零度計画が張部長の知らぬところで、杜部長の引き継ぎ時には許可されていたことが発覚。誰が張部長を陥れ、亡霊を復活させようとしているのか?
陶沢と唐凝はまだ付き合っていなかったのか。小伍のカバンに盗聴器が仕掛けられていた!楊曦の仕業と分かる。
楊曦の母親は、夫の楊証鋒が夢枕に立って復讐を思い留まっていたが、その話を楊曦にしていれば……。「悪人は善人を削いで生まれる」と。
楊曦と鄒鳳の車を追跡する駱為昭と小伍のカーチェイス。
迷路のような従業員クラブに入り込み、布がゆらゆら揺れているのは、中国時代劇ではよく布が干されている場面で出てくるね。
鄒鳳が口にするのは、被害者家族の悲しい叫び。
小伍が楊曦に銃で撃たれた!流れる挿入歌とふたりの回想場面……先輩と後輩でこれだけ回想場面が流れるのも珍しいし、初めて見る場面もあるような?カットされたのか?
裴遡が怪しいタクシーに乗り込んだ、と思ったら、運転手はA13。『Raise』が久しぶりに流れたね。裴遡が車の窓を開けて指をクィックィッとするだけで、追跡していた車も離れるのがイイね、指がキレイ~。副総裁は新州を飛び立つFD9101便に乗っている。
先生(粛正者)の希望は過去の冤罪を晴らして、罪悪の根源を絶ち、世界を本来の姿に粛正すること。
鄒鳳たちが乗り込んで動かなかった車を運んできた王諾氷は、わいせつ事件の被害者家族で例の受付係。
裴遡は車椅子から何かを思い出したか??
(つづく)
楊曦が内通していた……というのは、どこかでぼんやり知っていたので驚きはなかったし、小伍の奥さんが臨月間近というのがフラグっぽぃよなぁとは思っていたが、よりによって楊曦が小伍を……なのは鬼すぎんか。楊曦の母も亡くなり、楊曦の父もそんな事を望んでいなかったのに……。
粛正者の復讐劇は、新たな被害者も多数だよね。
霍蕭と粛正者は関係があるのかな。
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