11話漢詩
雪重子自ら舞う
第一式新雪:新たな雪に身を委ね、細かく粗くそして複雑に、素早く意表を突いて、裏をかき機先を制する。
第二式霜凍:風圧で制御、氷霜で牽制、氷霜に植物も凍る。
第三式大寒:内力を集め敵を制す、極寒により敵の動きを鈍らせる。冷たい雪は天地を凍らせ、空虚と孤独を斬る。
こういうの好き、好き~♪
宮子羽くん、池の氷を持ち帰るのはお初記念でせうか?ほのぼの。
お菓子のお礼に雪重子から書物という名の解説書を贈られる。気に入られてるなぁ。
宮子羽と雲為衫の障子扉越しの対面がキレイだな。
宮遠徴が詠じる、「寒色孤村暮れ
(宫尚角)悲風四野に聞こえる
(宮遠徴)渓流に落ちる雪は溶け、山は凍り雲も流れず。
雲は、禁足中な雲為衫のコトなのかな。
洪升(清代)《雪望》
寒色孤村暮,悲风四野闻。
溪深难受雪,山冻不流云。
鸥鹭飞难辨,沙汀望莫分。
野桥梅几树,并是白纷纷。
霜姫夫人は蘭夫人の侍女だったのか。
懐妊記録は泠夫人のものだった。宫尚角の母も姑蘇楊氏で、「花泠として水に漂う/花自随水飘泠去」とお印が入っていた。少年宫尚角は今と雰囲気違って、普通な優しいお兄ちゃんだ。
李清照(北宋代)《一剪梅·红藕香残玉簟秋》
红藕香残玉簟秋。轻解罗裳,独上兰舟。云中谁寄锦书来?雁字回时,月满西楼。
花自飘零水自流。一种相思,两处闲愁。此情无计可消除,才下眉头,却上心头。
霜姫夫人は龍井茶を飲むと江南の日々を思い出すわと。
記憶の「億」の目も出るのか。
パパはママに一目惚れするも、蘭夫人の執着は貧しい書生。パパは金子軒@陳情令のように蘭を植えているというに、コチラは報われてない。
ママが宮子羽に泣きたくなったら仮面を着けなさいと言って渡した場面の後に、ママが亡くなりそうな時にパパが仮面を着けて泣いているという……。
蘭夫人は江南を思って詠じる。
「春水は天よりも碧く、画船に雨を聞いて眠る」
韦庄(唐代)《菩萨蛮·人人尽说江南好》
人人尽说江南好,游人只合江南老。
春水碧于天,画船听雨眠。
垆边人似月,皓腕凝霜雪。
未老莫还乡,还乡须断肠。
宫尚角が言う「毒を塗った刀でも飲まねばならん」はなんなんだろ。朗?弟って言った?
12話漢詩
雲為衫は宮子羽に合歓のお茶を入れる。花の世話には美しい言葉をかけるという宮子羽~。
角公子が見つめていた虎の刺繍は、宫尚角の弟 朗のもの。宮遠徴と上官浅のやり取りになると、コミカルな音楽になるのね。宮遠徴は宮尚角の実弟じゃないのか。10年前に朗は泠夫人と共に無鋒に殺されていた。
宮尚角は上官浅の指の傷の手当てと言いつつ、ぐいぐい押してる。「幸福と威望は人と分かち合える、苦痛と秘密は誰にも言えない」と。上官浅が令牌をGetした!
宮子羽は父親の遺品にヒントを発見。「新雪の鍵は太淵穴で腕を、霜凍なら尺沢穴に力を入れ肘を、大寒の場合は雲門穴で上半身の気血を導き、太刀風の勢いを増す」。
宫尚角は無名として疑わしいのは霧姫夫人と話す。幼い頃からの侍女ではない霧姫夫人。「前執刃、お前の父親である鴻羽様」って、宮尚角はなぜにワザワザ言うのだと思ってたら、宮子羽と宮尚角は兄弟ではないのか。前の方を見返すと、宮子羽は次子ってあったしな。
上官浅は黄楊の木で作った枕があり、首烏藤の煮汁と月桂の葉を入れるとよく眠れると話す。
雲為衫が籠を手にして、池の上の橋を歩く姿もキレイだな。令牌で入った上官浅がフフンと振り返るのも良き良き。円窓で対峙するふたり。
厨房での宮紫商姐さんの踊り、好きだわ。小黒は臘梅の花と共に一晩煮た手巾で顔を拭いている。お?もしや……。宮紫商が贈ろうとしたのは桃の菓子。
元宵節にはなつめ餅や桂花の蜜漬け、龍のひげ飴に金沙餡の団子と、言葉巧みに宮紫商を誘い込む雲為衫。
「弦管千家 この宵に沸き 花灯十里に連なる」は元宵の夜のことと詠じる。
杨宛〔明代〕《元夜有感》
弦管千家沸此宵,花灯十里正迢迢。
闲闺蓦地停杯忆,如许春光伴寂寥。
「灯火連なりて地を分かち 光は天に届く、流れる星や空にかかる月のごとし」と追い打ちをかける雲為衫。最後の一句は「千金の笑み 灯火の前にて映えん」。
卢照邻(唐代)《十五夜观灯》
锦里开芳宴,兰红艳早年。
缛彩遥分地,繁光远缀天。
接汉疑星落,依楼似月悬。
别有千金笑,来映九枝前。
抜け道にて外出する宮子羽、雲為衫、金繁、宮紫商の4人。谷から出てはいけないはどこ行った……。
宮遠徴がウキウキと辰年な宫尚角のために、お手製の辰な灯籠を届けようとしているのがいじらしい。
処方箋の、石豆蘭・地柏枝・鉤石蔛・光裸星虫・独葉岩珠・山梔子・発芽した炙甘草・冬虫入りの琥珀・辰砂・硝石から猛毒になると推理した宮遠徴は~。
13話感想
元宵節にと出かけた4人。宮紫商は「宮子羽の視線が求肥飴みたいに雲為衫に絡みついている」と冷やかす。
上官浅はお粥になつめ・餅米・龍眼を加え「八宝粥みたいでめでたいでしょ?と宮尚角に話している。
宮直角がお粥を飲む寸前でお椀が砕けるのがスゴい、すかさずその破片を宮尚角が投げたら、宮遠徴の経脈の中心に刺さってるよ。野生の人参を咥える宮遠徴。
宮遠徴の父親は誰なんだ?宮尚角とは父親も違うが、宮門一族ではあるようだ。
宮尚角が大切にしていた辰の灯籠には、朗が付けた墨の汚れ、悪夢を見た時にちぎったひげがあった。宮遠徴は指を怪我しながらせっせと辰の灯籠を作っていたのね。
謎かけは
①幽谷を出て高木に移る→パス
②若き日は緑の、老いては黄の衣を着る→甘焦(バナナ)
③二番目の娘→姿(次女)
④久しく雨に遭わず、雷鳴のみ聞く→田(雷から雨を取る)
賞品の兔の灯籠をGet~。男子が兔を手にしていると笑われている。含光君@陳情令が兔の灯籠を持っていて、藍思追たち子弟が不思議そうにしていたのは、そのためだったのか?
組みひもは愛を育み夫婦仲が円満になる。買う人が紐を繰るもんなのかな。
宮子羽は雲為衫と手を繋ぎたい……とモダモダして、手を繋いだ~。
宮紫商は金繁から蛍の入った灯籠を贈られる。谷で繁殖は成功するのかな。山査子飴も売られている。
お、お久しぶりの上司の寒鴉肆。しかし谷に入ったら出てこれないシステムなのに、谷から出ないと解毒薬も貰えないなんて、刺客に期待しているのか、してないのか謎だよな。
妓楼の紫衣さんも無鋒の一味なの?しかも魑魅魍魎の魍(もう)は4人だけ、だけど素性も明かされない。
茶を飲みほすと「殺せ」、捨てると「撤退せよ」が無鋒の相図。
寒鴉肆が宮子羽を狙うも、雲為衫は前にたちはだかり、紫衣はお茶を捨てる。
無名の血文字の前に、人が倒れている。霧姫夫人が襲われたそうだ。
刺客な黒衣から着替える上官浅。
(つづく)
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