20話感想
「大切な者の命を捧げ、無双の刀を作れ」の指示だが、宮子羽にはできない。ホント、この三域試練って自陣の戦力を落とすだけでバカげているような……?
花宮の祠堂で、痣のある人物に霧姫夫人が殺された。
花宮の祠堂には少主がいる。
なんだかロードオブザリングみのある宮子羽。
試練中になにかと起こるよね。
雲霧夫人が遺した、シューとは……やはし……。
そしてツヤツヤと美味しそうな山査子飴が……。
霧姫夫人の父 茗雄は天下一の鍛治師で、子供を人質に取られて剣を作らされ、霧姫夫人は父弟と離れ離れとなる。宮門で更生する機会を与えられていた霧姫夫人だが、家族を盾に無量流火をと脅されていた。
無鋒の最大の禁忌は人を愛することで、心には使命以外何も抱いてはならない。宮門は刀を使い、片刃なので己は傷つかない。無鋒の剣は両刃なので双方が傷つく。
宮子羽は甘草飴を試言草と称して「好きか?」と尋ねて、小さく頷く雲為衫。甘々なふたり~♪ 誓言草と言うらしいョ。
無鋒の切札は「秘密」。
少主の背中にはあの痣が!
雲為衫が宮子羽に凧を渡す。
「これからは雁のように大空を高く飛べ、唯一無二の人生平穏であれ 宮換羽」
「無名は消えた、天下は君主を知る、乱世に花は咲く 霧姫」。
雲為衫は「白い羽は動かず、風が吹いて、雲が流れ、出会いて別れる」の文字と共に、刀の柄を贈る。宮子羽は「一生そばにいる」と。舞い散る花びら。
「もう誰も傷つけない」と、宮門を去る決意をする雲為衫。
無鋒の寒鴉たちが、自分の配下たちの出来自慢をするのは、結構楽しい。
雲為衫が抜け道を使おうとしたら、そこにいたのは宮遠徴。
21話感想
雲為衫が捕まった。雲為衫を助けようと、宮子羽が花長老に挑んで刀を折り、なーんと第三の試練を突破。自由を求める雲為衫は宮門を離れ、宮子羽は晴れて執刃となる。
宮門を離れた雲為衫は早速、魑魅魍魎の「魍」に遭遇す。「王」と発音が近く4人おり、四方の王と呼ばれ、独立して東西南北に君臨している。宮尚角の母を殺したのもいるよ。コワイコワイ。
「魎」は2人だが誰も正体を知らない。
第三の試練はいけにえを捧げないことが正解であった。第二の試練の侍衛たちは、後山で紅玉侍として育成中らしい。花公子から鏡花三式を手渡されるが、花公子は会得できていない。宮尚角も兄 宮喚羽も第一式しか会得していないらしい。
宮門最大の秘密が花長老より語られる。
100年前、初代執刃と雪月花3家族はこの地に来て、子孫代々後山を守ると誓いを立てる。後山の奥深くに邪な者が住み着いており、後山を守ることは天下を守るに等しい。
前山には商 角 徴 羽の4つの建物を築いた。後山の3家族は天から降ってきた隕鉄を使い、無量流火を作った。邪な者を抑えきれなくなった時、共に滅びるために。危険なので無量流火は封印された。
陳情令の陰鉄みたいだね。
爆発が起こり宮紫商が負傷。意識の戻らない宮紫商の手を握り占める金繁。落ちていた手袋は、宮遠徴がなくしていたものだった。
継承の儀は、宮尚角の内力が弱まる日にと、上官浅を通じて雲為衫により誘導されており、その情報は上官浅から無鋒に伝わっていた。
寒鴉肆は雲為衫を逃がし、「寒鴉は冬に生き、光の射す場所へは行けない」と話す。かつて雲為衫が求めた褒美は、寒鴉肆と日の出を見ること。「今度は私がお前に日の出を見せる」と雲為衫の背中に語りかける寒鴉肆。やっぱり雲為衫は、寒鴉肆とのパートの方がいいな。
宮紫商は負傷して意識が戻らない。以前、宮紫商との思い出の蛍を集めた金繁。「あなたが何を言っても従います」と語りかけると、「なら私を娶って」と目を覚まして言う宮紫商。
少主が「無量流火を動かしてくれ」と言う。むむむ、アヤシイ。10年前、少主の父は無鋒に殺されていた。宮子羽と宮喚羽も実の兄弟ではないのか。
宮子羽と宮尚角が視線を交わし、「隠していたことがあります」と長老方に拝礼する。
22話感想
いろいろと登場人物の設定が顕わとなり、忙しい回。
月公子(現月長老)は前月長老の養子で、6歳で草花を全て覚えたとか。
宮紫商は金繁と共に月宮へ避難。金繁が執刃の「一寸も離れず」の命を伝えると、宮紫商が金繁との距離を手で測り「それは一寸じゃなくて一尺よ」と言うのが愉しい。そして宮紫商が金繁にもたれかかると、顔に簪が刺さる刺さる、痛い痛い。
宮子羽が宮遠徴に、花公子からの暗器を渡している。宮遠徴の熱いお茶は、執刃として認めた証……なのかな。この宮遠徴の髪型と白青衣装、似合ってるね。
東の魍 悲旭:四魍の長で、江湖随一の剣客で負けたことがない。
北の魍 寒衣客:悪辣かつ正確な攻撃、武器は改良した子母弦月刀、環状の刃で敵の武器を折る、磁石を含んでおり武器を吸着する。極寒の心法で敵の内力を滞らせ、手足を硬直させる。払雪三式は通用しない。
西の魍 万侯哀:2本の飛鎌で予測不能な攻撃をして接近困難。
無量流火の図面は特別な玄鉄に刻まれ、刀剣で叩くと、鳥の悲痛な泣き声や、静かな秋雨の音、澄んだ女子の声や、帝王の慟哭にも似た音が鳴る。
継承の儀。そして宮子羽が執刃となり、花嫁の中には紫衣である南の魍 司徒紅がいた!
もちろん雲衣衫もいるよ。
前情報とは異なり
万侯哀は雪宮へ。
寒衣客は因縁の角宮へ。屋根の上に立つ寒衣客が絵になるな。宮尚角は内力が使える。
上官浅は月宮へ。金繁VS上官浅と寒鴉柒。
悲旭は花宮へ。
それぞれの死闘だ!
月宮で過ごした頃から宮子羽と雲為衫の共闘は始まっており、霧姫夫人には証言を敢えてさせ、雲為衫を尋問している宮尚角を、訪れた黒い衣の人物は宮子羽。「試練を通過できるのは私欲を捨てた者だけ」と宮尚角とも連携を組んでいた。
花公子の山摧が活躍している。宮子羽は司徒紅の蠱毒に倒れて、百草萃も効かない。雲為衫が宮子羽を庇おうとすると、寒鴉肆が現われた!! 紫衣を倒すのに寒鴉肆が犠牲になるのか~~。黒幕を倒すのに助けてほしかったわ。
雲為衫と寒鴉肆がふたりで日の出の空を見ながら、寒鴉肆が「輝いているのは空ではない、雲だ」と雲為衫の名を挙げるのがしみじみ……確かに雲為衫の本名じゃないんだけどね。
雲為衫と寒鴉肆の場面はどれも好きだったなぁ。今回一番しみ入った場面。
輝く夕焼けを目にして、座ったまま逝った寒鴉肆。
宮子羽を救うには、蠱毒の血を己の体に移すしかないと言う月長老。そして真気が融合し始める宮子羽と雲為衫。
金繁が刺された~~~。緑玉が赤に染まったなんて言うとる場合ではナイ。なにか救う手立てはないんかい。
そして寒鴉柒さんも倒れてる。そういえば忘れてたけど鄭南衣に守るよう依頼していたね。「立ち止まるか見たかった」って上官浅の事が好きだったのね。意外と情が深かった寒鴉さんたち。
そして花長老がいまわの際に、花公子を褒めてるよ。「正しい心と不屈の意志を持つ子は少ない」って、もっと早く言ってあげてよ。
それにしても少主はどこ行ったんだ?
外部リンク
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