笛の音と琴の調べ

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風起洛陽13~16話感想/荘子逍遥遊 百里の由来,古に椿の大樹,青藤紙

13話感想

二郎は宋凉に挑発されるが、月華君により思い留まる。不良井での高秉燭と黒衣男とのアクション~。もう少しでマスクを外せそうな所で、内衛にお縄となる高秉燭……。めくるめく展開で内衛に追われていたっけ?と敵味方がよく分からなくなっている。

高秉燭は真龍3年に出生で罪人の一族。兄 武攸决の願いは妹 武思月にいい連れ添いができることで、高秉燭を殺す気満々。突然、気に入らない彼氏を連れてきた父親のようになっている武攸决。不良井1403人の命を盾にして、求めるのは真相でなく結果と来たもんだ。

晋王 武慎行(宁文彤)『霜花の姫』老胡、《琅琊榜》纪王爷登場、東川王は跪いているが放置。宋凉の件は晋王に託される。浄顔泥を手にしている楊煥、ええっ、楊煥は晋王と結託してるの?というかそんな関係?? 次々と怪しい人物が現われる。

晋王は兄 武攸决の従兄、東宮を追い落としたいのか。茶を煮立てる場面がよく出てくるのは、なんの示唆かな。

宋凉は、曲済業の祖父 呂敬の墓を暴き骸を打った事を怨んでいる。当時、昭儀の陛下を、先帝が立后しようとし、宋無極ら朝臣の反対に遭ったが、英国公 呂敬が擁護していた。史実で英国公は中国古代の爵位で、
曲済業→李敬業
祖父 呂敬→李勣(りせき)
先帝→高宗
宋無極→長孫無忌になるのかな?

二郎は七娘に離縁を切り出す。あれ?最近、少しずつ距離が縮まってきていたのではなかったの? 離縁状を渡すならと受け容れている七娘。これは離縁状が最後の砦となるやつかな。二郎は唐代のルービックキューブを弄っている。

不良井に近いのは上東門、徽安門、安喜門、建春門。里山まで10里と翠雲峰を辿り、沢燕峰に絞り込む。

王登成、高秉燭母への思いはホンモノか、8年前助けられたのね……と思っていたら、迷煙で倒れる月華君。単独行動がアダとなる。

紅綃坊へ二郎が東川王を訪ね、公子楚と切り込む。二郎のニヤリを見ることができたよ。東川王は神都の風流人と呼ばれているらしい。

 

14話感想

公子楚の護衛 安白檀(张芷箖)《心灵法医》林菲菲は密かに助けるよう命を受ける。裴諫の手引きで牢獄に忍び込んだのは黒衣姿の二郎!黒装束なイボは珍しいな、似合ってるよ~。

高秉燭はあっさりと沢燕峰の関帝廟で、王登成たちを発見。ここは王登成が墓泥棒で高秉燭に捕らえられた場所で、当時、お供え物のお焼きを食べていたらしい。

王登成がどこまで悪いヤツなのかいまひとつ二転三転するが、不良井の為という思いはあるのかしら。ワルイ顔になり、高秉燭母(孟秀)《如懿传》魏夫人、《流金岁月》茱莉亚を人質に、高秉燭に選択を迫る王登成。自分を差しだそうとする高秉燭に、突然、母親が正気になり「小餅子」と話し始める!高秉燭が復讐しやすいように錯乱を装っていたお母さん……そんなの泣けるよ……嗚呼~~~。

皆、肉親を失っていくこのドラマ……。そして高秉燭には妹がいる?生き別れとか? 母親の墓を前にして流れる挿入歌『天机』♪がまたイイ。 高秉燭の人生って……。王登成も高秉燭母には真摯に世話をしていたのかな。でなければ母もフリをし続けられなかったよね。

二郎は炙り肉を所望、七娘の姿がなく、家出していた。

そこへノコノコと柳家当主 柳適(施羽)《余生,请多指教》、《我的时代,你的时代》艾父が登場!雉の卵を手渡す。七娘パパが二郎に説教するのはもっともではあるが、パパの弟が婿の父を殺しているワケで、それもパパが隠遁していたのもあったのではないの?と思わないでもないこの場面。

南市 留白楼、七娘が月華君に洪州白露のお茶をもてなす。別名西山白露、西山茶とも言い、江西南昌の緑茶。

柳適パパ曰く、娘はわがままで欲しいものは困難があっても手に入れる、え?そういうキャラだったの? 月華君も「東宮の木も欲しければ必ず手に入れた」と言っている。

月華君の前にあらわれる人影。


15話感想

月華君は太子 李頓の前に連れてこられた。東宮と晋王は不仲。范州から神都に戻る途中で春秋道の刺客に襲われ、兵部侍郎 宋凉が救い、春秋道を討ち頭目の逍遥子(しょうようし)を捕縛、兵部尚書となった。むむ、宋凉が怪しい。

七娘の膠より、18の膠店から七娘の居場所を突きとめた二郎。七娘パパも感心しているが、推理したのは二郎だけど、実際に探していたのは申非じゃ……?陶家の羊汁を渡し、家に帰ろうと。

出た、芙蓉牡丹令!内衛府の密牢に行くと春秋道道尊 逍遥子(任洛敏)『大唐女法医』贾掌柜、《我和我们在一起》夏颜父が。訪れたのは月華君で27人目らしい。手戟の刺客の名を出すと血相を変える逍遥子。

「帰蔵鳳出ずれば天下傾く/归藏凤出天下倾」「私が望む帰蔵鳳は奴らとは違った。奴らは私を除き事を成そうとしている」「十六夜」「古に椿の大樹あり。西北に生まれ…」と歌い出す。春秋道で仲間割れしたのかな?

柳適パパが山に入っていたのは、陛下の怒りを買い非を認めたからで、七娘を思い山を下りてきたのね。パパの前では安心させようと二郎と手を繋ぐ七娘。二郎も一応笑顔作っている。

宋凉の企みを考え続ける二郎。七娘が模型を壊してしまうが、松で作ったから壊れやすかったらしい。そこからヒントを得て、不良井で押収した武器を試すと欠けてしまい、奩山の銅でできた武器ではなかった。二郎は密告者父娘の故郷奩山へ行くことを決意。洛州にあるようだ。

月華君に王登成の死が知らされる。

やっぱり七娘、馬車に忍び込んでいたか。なぜ下ろされた徒歩の七娘が馬車に追いつけるんだ。それを見てちょっと楽しそうな二郎さん。

月華君が招かれた先には……。

とうとう高秉燭が出なかったゾ!!

春秋道の逍遥子が歌った「古に椿の大樹あり。西北に生まれ…/古有大椿者,西北生…」は、『荘子 内篇 逍遥遊 第一』にある。

《庄子 卷一上 内篇·逍遥游》
适莽苍者三湌而反,腹犹果然;适百里者宿舂粮;适千里者三月聚粮。之二虫又何知!小知不及大知,小年不及大年。奚以知其然也?朝菌不知晦朔,蟪蛄不知春秋,此小年也。楚之南有冥灵者,以五百岁为春,五百岁为秋;古有大椿者,以八千岁为,八千岁为。而彭祖乃今以久特闻,众人匹之,不亦悲乎!

(略)郊外へ行くときは、三度の食事で戻って来ても、空腹を感じないが、百里の旅には、前夜に米を舂いておくし、(略)
蝉は(たかだか一夏の寿命なので)春と秋を知らない。これは短命だからである。(略)
大昔、大椿という木があって、八千年を、八千年をとしていた。
阿部,山本,市川,遠藤「老子荘子」1966 明治書院

百里】が出てくるのも気になるところだ。しかも食べ物も出てきている。

逍遥遊とは、俗世を超越し無拘束の曠野に心を遊ばせることをいう。身分や道徳、生死貧富を超越し、大自然の大きい懐に入ってこそ、人は幸福が得られるというもの。
 名前の似ている逍遥子が、鎖を付けられ拘束されているというのはなかなかのアイロニーに思える。登場人物たちの現在の心のありようなのだろうか。

 

16話感想

月華君の前には聯昉姿の高秉燭が!この回の半分までは聯昉入りするまでの高秉燭回想編だったよ。死んでたと思っていた王登成もまた死んだよ。

母が亡くなり、高秉燭は東川王と会っていた。聯昉に入ると七情六欲を断ち切らねばならず妻帯も許されない。七情は喜怒憂思悲恐驚。六欲は眼耳鼻舌身意。とか生死耳目口鼻。とか仏教では色欲、形貌欲、威儀姿態欲、言語音声欲、細滑欲、人相欲となるらしい。まるで修行僧のようね。

亀息丹は連山堂の丹薬で2時辰呼吸せずに済むらしい。丑じいから授かる高秉燭。

薄い布越しのアクション。ひらみがあって美しい。公子楚は聯昉の間者も炙り出そうとしていた。

聯昉 執戟郎 高秉燭となる時の回想と挿入歌 李常超『天机』♪ 身の丈6尺1寸、肩幅1尺6寸、右左腕2尺4寸、右左脚3尺2寸、最後は指紋かな。思い浮かべるのは月華君……情ありまくりじゃないの! 高秉燭と月華君の間にはブロマンスのようなものがあるのかな?と思っていたが、これはロマンスよね。兄の心配は当たっていたのか、そりゃ阻止するワケね。

付いてくる七娘に手を差しのべる……かと思いきや荷物を持っていった二郎くん。水を分けられただけでも嬉しい七娘。人とそういうのシェアしたがらなさそうだもんね。

宋凉が白馬寺へ出かけていたことを知る高秉燭と月華君。白馬寺と言えば柳襄が行くと言っていたね。長安慈恩寺で修行していた若庵という僧侶が宋凉と柳襄に会っていた。若庵のところには聯昉特製の青藤紙が見つかる。藤紙東晋以降に台頭し唐で全盛期を迎えた。朝廷や官府で用いられ、青藤紙は太清宮道観薦告詞文、白藤紙は官職授与、黄藤紙は勅旨などと用途が分けられていた。

高秉燭はつい前と同じに「ついてこい」と言うが、役職は月華君の方が上だよね。おまけに聯昉は監察しかできない。「身分を忘れるな高・秉・燭」と返す月華君、ガンバレ。

二郎たちの宿には一部屋しかなく相部屋となる。同じ床で横になるふたり。嬉し恥ずかし七娘が布団を引っ張ると、二郎の掛け布団がなくなり引っ張り合うもだもだ感。

共に行動しているけれど階級差が生じている高秉燭と月華君 元々身分差はあったがかけ離れすぎて対等感があったに対して、何やら初々しい二郎と七娘コンビ。

 

 

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荘子『逍遥遊』について

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