ドラマ『明蘭』の要である『戦国策』が語られるところ。
21話感想
喪服姿の顧廷燁が、父の葬儀を沿道から見送り深々と礼をしている。その傍らには盛長柏がいてくれるのがちょっと救い。
石頭の兄嫁は水運業の漕幇の頭目。顧廷燁は曼娘の消息を得るために都を離れる。
斉衡は母親の誕生日祝いの準備をしており、蓮花冠をかぶれるのは平寧郡主のみ。樊楼の料理人が「炒める」という調理法を考案、提灯には母を描いた絵が飾られている。愛する息子にこんな贈り物で祝われていたら、そりゃあ嫁には厳しくなるよなぁ。この絵が嫁の絵になるのだろうから……。
……などと思っていたら、「家を整えたのち治国せよ/修身齐家治国平天下」と孔子の言葉を引用して、明蘭との婚姻を切り出す斉衡。顧廷燁は礼記 大学を引用してたっけ。盛長柏のお相手・海家は翰林学士を5人出している名門。
盛家 大奥様は斉衡との婚姻話に「腐儒の格言に惑わされてはいけない」と言っており~。腐儒とは役に立たない儒者のことを言い、実情に合わない形式にとらわれたり、理屈ばかりをこねる人のことを言うらしい。
いきなりの戦闘場面が来た!趙父子が襲われており、出くわした顧廷燁が弓矢で果敢に戦う!さすが武家の子だわ。助けたのは趙宗全(冯晖)と趙策英(霍亚明)。冯晖は『孤城閉』夏竦だ。
海家からの結納品の一覧を、差配役の明蘭は一瞥しただけで遠慮しており、義姉に対しては無礼な行為みたい。
明蘭の侍女のゴタゴタが盛長柏の婚礼に関わるならばと、王若弗が侍女一網打尽へと動いた!可児は詩文を作り花を生け茶を点てることが出来るのね。林氏一派な媚児も本家の湯呑みを割ったと売り飛ばされ。
明蘭は大奥様より侍女への一連の対応で、間違っている点を問いただされている。まぁ、善意の盛長柏を巻き沿いにはしているよなぁ。
(つづく)
この回はあまり覚えておらず、周回視聴にも関わらず新鮮に見ることができた。
平寧郡主と斉衡との関係は、王若弗と盛長柏と同じと言える。どちらも優秀な息子が大事な母親。
公爵家 嫡子(斉衡)と5品官吏 庶子(明蘭)の関係性は、5品官吏 嫡子と下層官吏 庶子がイコールくらいなんだろうか? 侍女であれば側妻ならば有り得るけど、侯爵家嫡子(顧廷燁)と元歌妓(曼娘)にいたっては、側妻でも許すまじ、になるのか。
22話感想
大奥様のお怒りは明蘭が「これしきのことで眠れないほど悩んで、やつれてしまった」だかららしい。「別れがくるので、自分の人生は自分で歩むしかない」が大奥様の自論。これくらいの計略は通常運転だそうな。
平寧郡主が盛長柏の婚礼へとやって来た。華蘭は身ごもったのね。嬉しさを隠しきれない王若弗だが、郡主はひとり息子ゆえ子沢山自慢な話題は避けて、斉衡を褒める大奥様。
斉衡が部屋へと飛び込んで来たけれど、平寧郡主はしれっと「盛家のご令嬢たちと兄妹の契りを結んでは?」と提案。泣く泣く明蘭へ南珠(真珠)を渡す斉衡……。この場で主張できない斉衡の性格もお見通しな平寧郡主の勝ち~~~。
大奥様は宥陽の本家へと赴くのに、失意の明蘭を連れて行くことは決めているが、いきなりは盛紘には言わない周到さ。
盛長柏の妻 海朝雲(任婉婧)『長歌行』徐四娘が挨拶。差配役を取り戻した姑 王若弗が家訓を垂れるけど、長柏がフォローしており、よき縁組み。
船に乗って宥陽へと向かうと、斉衡が追ってきたよ~~~。可愛いのか微妙な泥人形を手渡している。もしや斉衡さん、あんまりセンスがない?ペアの片割れではあるらしいが。船上で涙する明蘭……小桃が民謡『憶江南』を歌う。
「懐かしい江南、とうに見慣れた風景。花々は日に照らされ炎よりも赤い。春の川の水は藍のごとく青い。懐かしい江南、とうに見慣れた風景。花々は日に照らされ炎よりも赤い。春の川の水は藍のごとく青い。すばらしい江南、懐かしい…」。
白居易(唐代)『忆江南』
江南好,风景旧曾谙。
日出江花红胜火,春来江水绿如蓝。
能不忆江南?
淮陰で賊に明蘭たちの船が賊に襲撃された。明蘭は大奥様を小舟で逃がすが賊は迫り、主を売ったこの緑衣装の侍女は誰だ?シャーされたけど。
23話感想
賊に追われて明蘭が船から河に飛び込み、水中に浮かぶあの泥人形に手を伸ばし胸に抱く場面でなんだかホロリとしてしまった。そこへ救いの男主現れる!! 男主が水に落ちた女主を助ける中国ドラマあるあるだよ。
明蘭が目覚めると、カワイイ少女がかいがいしく世話してくれる。明蘭と書蓉との出会いはここだったか。ひげ面な顧廷燁が現れても、最初は気付かない明蘭が「えぇっ」と声をあげる場面が良いな。顧廷燁たちは曼娘を追って桂林郡まで捜しに行っていたようだ。
石頭の兄嫁さん(杨阳)も気持ちがよいサッパリした女性。賊を捕らえるための「半渡の計」は、敵を野放しにして、岸にやって来たら一気に襲うというもの。
明蘭は書蓉の将来を考えて顧廷燁に意見する。陰謀うごめく侯爵家を見ていたら、山賊の娘でも幸せなんじゃないかとも思ったが、『君花海棠の紅にあらず』の古大犁姐さんを思い出し、あれはあれで大変そうか……。
明蘭母が語った『戦国策』触龍と趙皇太后の話で「親は子のために長計せよ」。
趙が秦に攻め込まれ斉に援軍を頼むと、末子 長安君の人質を条件に出され、末子大事な趙皇太后は却下。
老臣 触龍 が家柄を守るには「災いは早ければ自身に、遅ければ子孫に降ってきます」「子を愛するならば子に国のための手柄を立たせよ」と注進し、趙皇太后は長安君を人質に出し趙は危機を脱したという話。
战国策 卷二十一 赵策四〔两汉〕《触龙说赵太后》
左师公曰:“老臣贱息舒祺,最少,不肖;而臣衰,窃爱怜之。愿令得补黑衣之数,以卫王宫。没死以闻。”太后曰:“敬诺。年几何矣?”对曰:“十五岁矣。虽少,愿及未填沟壑而托之。”太后曰:“丈夫亦爱怜其少子乎?”对曰:“甚于妇人。”太后笑曰:“妇人异甚。”对曰:“老臣窃以为媪之爱燕后贤于长安君。”曰:“君过矣!不若长安君之甚。”左师公曰:“父母之爱子,则为之计深远。媪之送燕后也,持其踵,为之泣,念悲其远也,亦哀之矣。已行,非弗思也,祭祀必祝之,祝曰:‘必勿使反。’岂非计久长,有子孙相继为王也哉?”太后曰:“然。”
顧廷燁は母と慕っていた秦氏の様変わりに、「城を攻める前に心を攻めよ」な策略だと語る。そんな顧廷燁の前だとつい本心を話してしまう明蘭なのよね。
顧廷燁は趙宗全から推薦状をもらい従軍するが、「天地玄黄 宇宙洪荒」の末端の荒隊に配属される。許将軍は「天は選びし者に試練を与える。その心を労し肉体を苦しめる」と言うが反対で「心を苦しめ肉体を労する」が正解。顧廷燁が敵の夜襲に気付き、兵をまとめあげる手腕ははさすが武人な侯爵家の血が流れている。
《孟子·告子章句下·第十五节》
故天将降大任于是人也,必先苦其心志,劳其筋骨,饿其体肤,空乏其身,行拂乱其所为
宥陽の本家では元気な従姉 品蘭(徐悦)が明蘭をなにかと誘ってくれる。この従兄姉たちがとっても良い人たちで、同じ盛家でもここで明蘭が育っていれば……などと思っていたら、強烈なおばさんが出てきたよ。これは『孤城閉』公主 徽柔の姑(李瑋の母)や、『如懿伝』衛嬿婉の母を思い出すけたたましく下品なおばさま。従姉 淑蘭の姑(薛媛媛)で、12歳で秀才となった息子自慢ばかり。盛家の長女たちは姑イビリに遭うのはなんでなんだ。こちらの盛家は商家なの?
賀弘文は狩りでも天麻を収集している医師のお手本みたいな人物。天麻はオニノヤガラで生薬。
(つづく)
「2人の従姉」というタイトルで思い出した、とても性格の良い従姉たち! 盛家の大奥様が宥陽 本家の大奥様に「嫂子(義姉さん)」と呼びかけているから、探花な祖父の兄の嫁、ということで、明蘭と品蘭は正確には「またいとこ」よね? 探花な祖父は商家出身だったということなのかな。
淑蘭の姑は息子が秀才だと連呼してるけど、盛家大奥様の夫(祖父)は科挙探花なのによく自慢できるな、親戚だから知っているだろうに。
24話感想
このドラマは結婚式と葬式が多いよなぁ。
大奥様に賀弘文について問われた明蘭は、「すばらしいところは女子の苦労をご存じの点です」と答えている。
顧廷燁の予想通りに軍は夜襲に遭うも見事勝利。なんの働きもしていない許将軍のその自信はいったいどこから……?
……と思っていたら、例の秀才 孫志高(夏明浩)が盛長梧(胡朔宇)の婚礼でクダを巻き……。許将軍と孫志高は根拠のない自信を持つ者同士なんだ。
どうやら淑蘭(张含韵)に子ができないことを責め、なにかと騒いでは店舗や側妻を贈られ、妓女に子ができたらしいが、盛家は妓女と同居は認めていないのだとか。それでも宥陽盛家にとって離縁できない要因は、他の姉妹(品蘭)の婚姻に悪影響を及ぼすから。
明蘭は根本から解決して(釜底抽薪)泥沼から抜け出すように言い、「人生はたかだか数十年、家族は100年、身内が助け合わなければ、一族の繁栄もはかない夢となります」と激励。まずは嫁荷を取り戻し、侍女も撤退、店舗も封鎖、店の飲み食いのツケも止め。明蘭が馬車から様子をうかがうアップが可愛いな。
身ごもった妓女の戸籍証文にぬかりがあると踏んだ明蘭は、賀弘文を連れて千金閣の女将と交渉。明蘭は3倍のお金や賊が千金閣にいることをちらつかせるも、賀弘文が女将の耳鳴りのする頭痛を言い当てた!
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