笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」アニメ「魔道祖師Q」に始まり、ドラマの漢詩やグルメを記したブログ。最近は「一念関山」「紅き真珠の詩」「安寧録」「星より輝く君へ」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。外部リンクはプロモーションを含みます。

明蘭49,50,51,52話/李煜 鳥夜啼·昨夜風兼雨,牡丹亭 驚夢

主演サム・クラフリン×監督ビレ・アウグストの仏伊版ドラマ『モンテクリスト伯』(2024年)を見て、小説が面白かったのは覚えているが、内容はすっかり忘れていて新鮮に楽しめた……が、最後が原作小説とは異なるのはナゼ??デュマ節ならばああはならないのだけれどご時世なんだろうか。わりと親の因果が子に報いていた物語だったのね……と、特にヴィルフォール検事の妻の行動がこのドラマと重なりそう思う。

49話感想

顧廷燁が朝堂で顧家のために願い出た件で、顧廷燁が陛下に叱られたあとに、劉貴妃が入って来た~~~。

牢から出て来た弟 顧廷煒は、兄 顧廷煜が亡くなったことを気に掛けており優しいね。

斉衡は嫁 申和珍に口出しされると、明蘭をかばい「政に女が口を挟むな」と。

顧廷燁の功績を鼻にかけた言動に、明蘭は「災いを招く」と忠告している。
顧廷燁は金紫光禄大夫&上柱国となり、明蘭は永嘉郡夫人となる。名将の廉頗や李牧に喩えられているよ。廉頗李牧は戦国四大武将であり、趙の武将。

廷炳だけが流罪となり、叔父たちにやいのやいの言われて、顧廷燁が茶椀をぶん投げた! 弟 顧廷煒くん、キミも爵位を継ぎたかったのか。でも取り柄は愛嬌だと分かっているのは好感持てるよ。秦氏にも陛下と顧廷燁の件が伝わってるね。

明蘭に「廷燁(二郎)」と呼べと迫る顧廷燁。明蘭がためらいながら呼んで笑っているのがカワイイな。


またも玉清観、あら秦氏が侍女と衣装を入れ替えている。この線香売りさんは叔父さん白亭預では?と思ったら、やはしそうだった。

曼娘あらわるところに、秦氏が居合わせるのがバレバレやん。「弥勒仏の腹が大きいのは、人を包容するためよ」って秦氏に言われたくない。

曼娘は「自分を娶って族譜に名を記す」ことを条件にしている。明蘭の「共寝はまだいいとして」に思いっきりひっかかった顧廷燁。
あぁ、顧廷燁が曼娘に刺されちゃった~~~。
(つづく)

流罪となった四叔父の子 廷炳は、賭け事の負債を顧廷燁になすりつけていたと、原作小説で記されていた。

斉衡、秦氏にも嫁にも「廷燁に対する仕返し」って言われてるけど、そうなの?融通がきかないだけで、仕事で名を挙げたいからだと思ってるんだけど……私怨なの?原作小説では違う人物が捜査にあたっており、斉衡は関与していない。

同じ「二郎呼び」でも、明蘭と曼娘の違いよ~~~。

50話感想

曼娘は良民のために私刑をすれば、秦氏が顧廷燁を告発しに来て、役所へ届ければ書蓉の婚姻に差し障る。顧廷燁がいなくなり書昌が継げば、白氏も秦氏もしてやったり。白亭預が海に放り込まれて、棒で突かれてるのが、なんだかコミカル。

協力を惜しまない明蘭に「一生負けてやる」と言うのが、顧廷燁の切なる思いが伝わってくるよ。

書蓉が母は病と言われても会いに行く。「私は辛酸をなめたのに、お前はぬくぬくと生きてきた」「弟に会いたい?あの世で早く会え」と言って娘の首をしめる曼娘が本当に怖い。

嫻が母や秦氏や顧廷煒の前で「世はそぞろに流水に従い、数えればひと夢の浮生、酔郷は道穏やかでしきりに至るべし、このほかは行くに堪えず」と詠じる。秦氏は「この詩はひどく寂しい」と言い、母は「蘇軾の詩を」と言っている。

李煜(五代)《乌夜啼·昨夜风兼雨》
昨夜风兼雨,帘帏飒飒秋声。
烛残漏断频欹枕,起坐不能平。
世事漫随流水,算来一梦浮生。
醉乡路稳宜频到,此外不堪行


秦氏は「あの夫婦は短気と冷静、攻め守る、引き離さなければ完全に潰せない」と。は明蘭に「2人で手を取り合い、いばらの道を進もう」と言っている。

街に放免された曼娘は崑曲「あでやかな花の色」を歌って気を惹こうとする。この歌詞は「花が咲き乱れているが、誰にも鑑賞されない荒廃した花園」とも取れ、曼娘が置かれている状況のようでもある。『君花海棠の紅にあらず』のOP歌詞でもあるので、そちらから訳詞をば……。

昆曲《牡丹亭》第十出 惊梦
【皂罗袍】
原来姹紫嫣红开遍,似这般都付与断井颓垣,
良辰美景奈何天,便赏心乐事谁家院。

鮮やかな花が咲き乱れる在りし日、今残るは物悲しき廃屋
美しき日々を如何せん、どの屋敷に歓びが宿る

(つづく)

曼娘と書蓉の再会以外はわりと忘れていて、新鮮に鑑賞できた回。曼娘劇場が素晴らしい……。

曼娘は書蓉と再会しても憎んでいる。皮肉なことに、顧廷燁の元で育った書蓉の姿は、曼娘がそうなりたかった理想そのもの。慈母であれば良かったと涙する所なのだけれど、毒母には腸煮えくりかえるほど憎らしい。息子ならば晴れがましいのに、娘だと妬んでしまう、母娘間の難しさよ。

毎度の事だけれど、女狐に女狐と言われるの、納得いかないわ。明蘭は曼娘を「母狼」と言ってるけど、狼が抗議してくるよ。

51話感想

斉衡が顧廷燁を曼娘の件で綱紀を乱すと弾劾、陛下もお怒りで、「面目は丸潰れだ」と顔をペチペチするのが、かつて曼娘も同じ仕草をしていたもんだから笑っちゃった。
秦氏は顧廷煒経由で、皇太后付きの朱内官からこの件を知る。顧廷燁は「過ちを犯したら認めて償わねばならない」と神妙な面持ち。

顧廷燁が斉衡に言う「この世には元の場所でお前を待ち続ける者などいない」は世の真理でなんだか刺さる言葉。斉衡、本人には自覚はないけど私怨だったか。顧廷燁を恨むというより不信感が強く、明蘭を任せられない思い……もあるんかな?


書昌のお墓はショックだった。曼娘の「だまされてる時は信じ込み、本当のことを疑うなんて、おめでたい男よ」は、薛洋@陳情令も言ってましたね。

書昌が最後に呼んだのが姉の書蓉だったというのが、曼娘が逃亡中にどんな母親だったかをを示しているようで心痛む。慟哭する顧廷燁……今を時めく寵臣であっても、捜し続けていた子を喪うという辛い出来事は起こるのか。

そんなタイミングで盛長柏と海朝雲男児が生まれているのがね……。
墨蘭の側妻 春珂が子を亡くし、梁晗は5人の側妻を迎えている。王若弗さん、かなり失礼なことをさらっと口にしているのだけれど、王若弗節に慣れてきた身には「やらかしとるのぅ」位に思えてしまうのが劉琳さんならでは。

身ごもっている如蘭は、大奥様と母親との空気を察知し対応することができている。おぉ、姑からの苦労もあるけど成長してるやん。

墨蘭が母の位牌を玉清観に納めたいと言いだし、父 盛紘が承知するもんだから、明蘭が怒りで箸を投げる。明蘭が作った魚料理と言えば、宮中にも届けていたね。
明蘭は「人殺しが殺した相手の前に立つなど有り得ません」とキッパリ。盛紘も娘から言われたらスルーだったけど、婿の梁晗が口添えしたから乗っかったね?
(つづく)

顧廷燁も、明蘭も、そして斉衡でさえ、自分の大切な人が関わった件では、自分を見失いブレてしまう。差がでるのは、そんな時に寄り添ってくれる人がいるかどうか、なのか。

明蘭の怒り。以前ならば我慢していたことも、顧廷燁という安心できる場所がある分、本当に大切にしたいことでは発露しやすい。でも周りには、明蘭の身分が高くなったから、上からの立場で物申してる、ように映っちゃうなぁ。当然の権利を主張しているだけなのだけれど、権威をかざしているように捉えられる、このもどかしさ。

 

52話感想

父 盛紘が明蘭に手を振り上げた所へあらわる顧廷燁。アナタはいつも間に合う男ね。顧廷燁は明蘭をかばい、盛長楓が科挙を受けることを盾に、「人殺しの母では外聞が悪いのでは」と釘をさすことも忘れない。

明蘭が優しくても怒りたけっても好きな、ヘンタイな顧廷燁もイイね。明蘭は顧廷燁に「あなたの無事な成長こそ、お母上の願いよ」と。そして顧廷燁は明蘭の母を「義母上」呼びして位牌を正殿に移すと言い、明蘭の最も大切なところを理解しているね。お互い、母をお産で亡くしたという共通項があり、外敵には強固に結束して縁が深いふたり。

墨蘭夫 梁晗は科挙に受かっていない。梁晗は墨蘭に「玉清観は夢の導きだったのか」と問いかける。人殺しよりも気になるのはそちらの方なのは盛紘と一緒。墨蘭が侍女を大切にしなかったから、手を出されちゃったよ。

顧廷燁の叔母銭鳳仙を側妻にと連れてきて、身内と揉めることを嫌った明蘭は承諾し、顧廷燁が気になるのは明蘭の思惑。

顧廷燁 父は婚姻から10年、兄は15年で子を授かったらしい。それを思うと顧廷燁が一途なのは父の血筋か。顧家が塩商人の正妻を迎え、叔母さんが婚家で「塩が切れてももらえない」って、コントみたいな嫌がらせね。

銭氏の部屋で過ごすも、拍子木を気にする顧廷燁。
顧廷煒の妻が懐妊し、側妻が増えた。側妻には「外から招く者、他人が送る者、家の者」がいる。

小桃は石頭に、「蜜漬け菓子は南北舗が一番」と話して仲良しだね。

(つづく)

側妻事情が語られる。梁晗の場合は家の者だし、顧廷燁は他人が送る者。
外敵には鉄壁な明蘭&顧廷燁夫婦なんだけど、互いがもつ「夫婦像」はかなり異なり、第三の女が現れる度にズレが生じるのよね。

梁晗に対する墨蘭の物言い、林噙霜ならば察して言いくるめることができるが、墨蘭は駆け引きが横柄でボロも出やすいのは、令嬢育ちゆえなんだろうなぁ。

 

 

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