笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」アニメ「魔道祖師Q」に始まり、ドラマの漢詩やグルメを記したブログ。最近は「一念関山」「紅き真珠の詩」「安寧録」「星より輝く君へ」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。外部リンクはプロモーションを含みます。

明蘭65,66,67,68話/陳師道 絶句,武陵春,眉寿酒

梅の花が真っ盛り~。梅見では阿亀鸚哥が梅に止まっていて、先日訪れた迎賓館・花鳥の間に飾られていた涛川惣助の七宝焼(花と鳥が組み合わされている)みたいな構図だった。オカメインコって可愛いのね。そして今更ながら、ドコモポイントのポインコ兄弟はオカメインコがモデルと知る……。

65話感想

侍女との絆の回。

祖母 盛夫人が危険な目に遭ったのは、明蘭を思って王若弗を厳しく罰したからと悟り、明蘭が祖母を思って泣いている……と、王若弗も泣いてるけど、コチラは自分のために泣いている。

王若弗に侍女 劉さんがお供するというやり取りもよき。長楓を引き合いに出すあたり、主の扱い方を心得ているよね。でも本家で盛長柏のことを持ち出して威張るのは実際にはしないでね。本家では孫氏の秀才自慢でそういうの飽き飽きしてるから~。
人が改心するには、厳しい罰だけではダメで、こういう劉さんみたいに寄り添う人がいないと自分を省みることが出来ないんよなぁ。

顧廷燁が文をよこさなかった不満を言うと明蘭は「信じていない。前途を犠牲にできない」「愛されていた兄と違う」と言う明蘭。それもあるけど、当主筋である盛長柏と、他家のでは盛家の一大事に重要度が違うからでは……。
「煩わしかったりしないか?けんかをしよう。わめきちらしてみろ」な顧廷燁に、今、煩わしいです、とツッコむ視聴者よ。明蘭が心情を吐露するのでは、ナゼ満足できないんだ。

そこへ突然出てくる魏行首の話題。初見時は顧廷燁と同じで「へ?」と思ったけれど、2周目からは「お?気になってるのね」とニヤニヤしちゃう。

父 盛紘に康家への説得を頼む明蘭。父は棋譜を見ながら碁をさしている、黒側かしら。
康伯父上の側妻の金氏は知謀に長けており、康夫人がいなくなり正室が来ると嫌という事情がある。金氏には娘が70歳の康王の側妻にされてしまった恨みがある。

パパが「穏やかだった娘がなぜ豹変したのか。お前は変わっていない。隠していただけだ」に対して、「無関心さが母を死に追いやった、母を覚えていますか、家の名誉だけ考え、偽善も冷たさも、人に流されやすくて強い意志がなく、功利だけ見て動くことも知ってます」と言い放つ。よく黙って聞いていたなと思った場面。白い玉が転がり、取ろうとするがかえって追いやってしまう。

明蘭に魏行首の話をしたのは盛長柏、さすが親友のことも妹のことも熟知してらっしゃる。「魏行首は「武陵の春」で名をはせ詞作も巧み。しとやかで人の心を察するので、話を聞いてもらうと気が晴れる」とは、小桃が向侍衛から聞き出した情報。
しかしこの詩はかなり憂いているよね。

李清照(宋代)《武陵春·春晚》
风住尘香花已尽,日晚倦梳头。
物是人非事事休,欲语泪先流。
闻说双溪春尚好,也拟泛轻舟。
只恐双溪舴艋舟,载不动许多愁。

風は止み花は散り果て、ただ塵だけが花の香りを帯びている。見上げれば、日は高く昇っているのに、まだ身支度する気にもなれない。
物は変わらないのに、人は昔とは異なり、すべては終わってしまった。感じ入った思いを語りたかったが、口を開く前に涙がこぼれ落ちた。
双渓の春の景色は好いらしく、私も舟を漕いで行こうと思う。
ただ、双渓の小さな舟が、私の心に重くのしかかる憂いで運ぶことができないのではないかと案じている。


陛下は皇后といて、顧廷燁たちが勝手に帰ってきていたことに苛立つ様子、李内官が去るとなにやら思惑のある表情をしている。

周雪娘が康夫人に食事を運んできた。うわ、まだおったんかぃ、不穏だわ。足が不自由な様子。


丹橘の婚礼。姉たちもお祝いに駆けつけ、盛家の内情を知る。丹橘も良民となった~。丹橘が語る明蘭とのエピソード、「明蘭は薔薇の菓子を好み、廊下の欄干に座って書を読むのが好きだった」。そんな事もあったのか。去りがたい丹橘の様子にホロリとしちゃうわ。

墨蘭の梁家では、側妻は流産、子も育たない。墨蘭が海朝雲に「私の苦労は口では言い表せない」って愚痴ってるけど、それは第32話で朝雲が言いかけていたけど、聞く耳持たなかったよね……。

盛長楓はをあやしている。「私たちが多くを知る必要はない」と同じ屋敷だから知らされずとも察してはいるだろうに、顧嫻と同じ生き方をしている長楓。妻は器量が悪いと言われており……こだわっていたけど今は幸せなのね。
(つづく)

康夫人とのやり取りで冴え出した父。つい気安く明蘭にその冴えを披露したら、返り討ちに遭ってしもうたね。

鬱々な展開に続いていた中での華やかな侍女の婚礼。王若弗と劉さん、明蘭と丹橘との主従の縁が描かれていた。

以前に薔薇の菓子が出てきたのは第30話で、あの墨蘭の騒動の頃……。

66話感想

康夫人は周雪娘に「側妻などひねり潰せばいいのに」と言うが、康家には側妻の金氏がおり、自分はひねり潰せていないのでは……。

盛紘は墨蘭に詰め寄られるが、目力の強い盛長柏に「知る者が増えるほど危険も増えます」と警告されていたので、墨蘭をかわすだけでなく姉妹の話をされて「嫁ぎ先を放って実家の騒ぎに首を突っ込む」とお説教、今日も冴えているゾ。前回での明蘭とのやり取りも関係してるよね。

周雪娘が墨蘭と接触。雪娘がためていた銭は墨蘭の結婚の時に出したようだ。捕らえられている康夫人を見た時の墨蘭の高笑い、ホントに「情けは人のためならず」なんだけどな……。

周雪娘に厨房で火事を起こさせ、康夫人は逃亡し秦氏の所に送り込まれる。墨蘭が「刀というのは強い者が振るったほうが力を発揮できるものよ」と、夫と通じている侍女に話すのがなんだかねぇ。明蘭は「毒蛇を野に放った」と憂いている。

秦氏は「顧廷燁が襲われた。水くみの甕は割れやすく、戦に出る将軍は命を落としやすいもの」と。早馬が「桓王の一行が刺客に襲われた」と知らせる。明蘭が盛長柏と話している場面で映っている書にはこうある。

陈师道(宋代)《绝句 书当快意读易尽》
书当快意读易尽,客有可人期不来。
世事相违每如此,好怀百岁几回开?

気に入った本を読むと、あっという間に読み終えてしまう。気の合う友人と会いたいと思っても、なかなか会えない。
しかし世の中の多くのことは、十中八九思い通りにはいかない。人の一生も、順風満帆とはいかないものだ。人生は実に短く、百歳生きても心から笑える機会は幾度あるだろうか。


顧廷燁を案じている内に、早産になってしまう明蘭。子が降りてこないからか、立ってお産するのね。

天灯を上げ、火事を起こす秦氏は、康夫人をけしかけている。。秦氏の侍女 向さん赵千紫『宮廷の諍い女』静白もワルいヤツなのだ。康夫人は「世の中で大事なのは徳よりも力よ」と明蘭を襲う気満々、「香り袋を届けた」と話しているこの女性は誰だっけ?香り袋って中国後宮ドラマによく出てくる害するシロモノ?
(つづく)

悪い女たちが集結してるよ~。

67話感想

澄園の火事を見ると消火に向かう斉衡が良いな。火事を見つけるまで申和珍は薬研を用い、斉衡は墨を擦っていたみたいだね。

明蘭に男児誕生!康夫人が明蘭を襲おうとする!顧廷燁、ナイスタイミング!
顧廷燁に泣きすがる明蘭を見て、そっと帰る斉衡。良い人だ。明蘭とは合わなかったかもしれないけれど、斉衡の思いを叶えてあげたかったな、という思いにはなる。

明蘭がしている額当ては、産後や病人がしているよね。
顧廷燁の「学問好きなら長柏を師にする」に、明蘭は「むごすぎる、厳格なのよ、恨まれるわよ」って兄なのにひどいな。

嫻は母親の反対を押し切り火を消させて、書蓉も守ってくれた、なんてデキたお子なの。
なーーんと顧廷煒の家も燃えてしまい、動揺する秦夫人。この時に顧廷煒が兄ではなく母に見切りをつけるのがグッジョブ。が「子のために画策してても、あの人の望みを考えたことはない。子の望みは兄弟が仲よく暮らすことです」と言うのもすてき。

明蘭はすっかり弱っており、李内官の要請も受けない顧廷燁。
陛下の田んぼは膝下まで稲が育っている。顧廷燁が来ないことに苛立ち、策英の事も口にして茶椀投げ、劉貴妃がやって来ると皇后を帰している。ちょくちょく李内官が映るんだよね。この時代、高梯子は貴重なのかしら。

異民族の君主は(母方の)おじの助けで即位した少年は誰だろう。遼の道宗は少年じゃないし、西夏の毅宗 李諒祚かしら?

顧廷燁は赤子に「部屋は暖かくとも外は寒風が吹きすさぶ。まさにこの世の真相だ」と語っている。赤子のそばにいる人物に「亡き兄上」と書昌のことも入れているね。この赤ちゃん、とってもカワイイな。

顧廷燁が秦氏に「こんな所で猿芝居を打つなら、いっそ芝居の一座に入れ」と言うのが好き。

秦氏が王夫人を焚きつけるけど、お見通しな王夫人は皮肉を行って帰らせ、王世平の嫁には「肉親の絆を傷つける女め」と憎々しげに言っている。
王世平の嫁は「災いを招く女め」と秦氏の後ろ姿に言っていた。康家では流産で死んだり打ち殺されたりしていたのか。

秦氏は義弟たちに泣きつくが、下の五叔父は顧廷燁の味方してるね。というか下の叔父はこの人だったのか、細身の人の方だと思ってたよ。捕らえられた息子の処遇の違いもあるし、娘の縁談も口をきいてもらった感あるもんね。

王夫人は「秦氏が若与に人殺しをけしかけた」と見抜いてるけど、王世平に語った「若与は胸潰れる思いだった」は本気で思ってるんかしら。

秦氏が案じているのは「ばかな息子顧廷煒」って言うけれど、自分が顧廷燁に負けるのがヤなんだよね?そして揚州の白亭預に動員がかけられる。
(つづく)

間に合う男 顧廷燁が戻って来た
斉衡は間に合わなかったけれど、今回は両親の制止を振り切って自分の意志で来られたのは良かったね。

この回は結構忘れていて、康夫人の最期はこうだったっけ、とか、顧廷煒の屋敷が焼け落ちたのを見た秦夫人の慌てぶりには、自業自得すぎて胸すく思いになりマシタ。

前回見た時も、明蘭が我が子の師に盛長柏を付けるのを嫌がっていたのが意外だったのだけれど、あの賢い明蘭でさえ、腹を痛めて産んだ子には冷静ではいられない、という事なのかな。王若弗が盛夫人のことを「実の親じゃないから」と何度も言っていたけれど、確かに盛夫人の盛紘への対応は冷静で間違いはなく、一方、王夫人も秦氏も実子に対して、我が子可愛さあまっての行動が過ぎている。親と子の関係は、自分の思いが入りすぎて難しいのかな。

68話感想

王夫人が皇太后に泣きつき、康夫人を産むのは難産で3日かかったそうな。子がいない皇太后につれなくされると、泣き落としからすぐさま戦法を変える王夫人、皇太后お手製の桃花酒をふるまわれている。皇太后「人は求めすぎると苦を背負う」ってアナタが言うか。

蝋燭の芯チョッキンする皇太后。「芯が長くなると切らねば」と朱内官が補足。
屋台の麺を食べそうで食べない王夫人は、「王氏が死んで数十年、火が消えかかっている。父が存命ならお前の妹(康夫人)が重罪を犯しても口出しできなかった」って、考え方がおかしいやろ。王夫人は「王家の名誉を守りたい」。王夫人の「親は子を愛するがゆえに長計する」いただきました。

消火しに来てくれた斉衡に顧廷燁は礼を言い、「皇太后は自ら進んで押印した。お前は善良だ。朝廷において固執すれば身を滅ぼすぞ」と。恩に報いて助言してあげたのね。
短剣を持って守ろうとした申和珍が、斉衡に「過去のことは言わないでください」と揺れ動くさまがリアル。まぁ若様の初恋なので、知らない方がイイのかもネ。

海に投げ込まれて以来の白亭預、再び秦氏と繋がるが、なんだかコミカル担当になっとるな。

皇太后が劉貴妃にを自分が育てると言い、しばし悩んだ末に承諾すると劉貴妃の義兄は殿前司の都指揮史となる。劉貴妃の「親は愛する子のため長計する」もいただきました。これは明蘭母のパターンかな。

明蘭には乳母が2人、雇われている。
顧廷燁は白玉の箱を持って火消しに火元を尋ねるよう指示、鳳仙が嘉禧居に同居となる。その鳳仙は家族を秦氏に握られているようだ。そんな女性と同居って大丈夫なの?

今まで元若に嫉妬していた顧廷燁は、明蘭が嫉妬するのが嬉しいというけれど……明蘭の不機嫌は、自分は出産・子育てで大変なのにアナタはいいわね的な思いなのか、嫉妬なのか微妙な気もするんだが。明蘭も「私の子は宰相の器よ」って溺愛しているよ。

宮中の苗も順調に育っている。桓王が塩税の報告をして、国境を攻める好機と言うと、陛下は顧廷燁の考えかと激しく問いただす。観客は李内官。

秦氏と劉貴妃は投壺に興じており、秦氏は「壺に近いから有利」と言う。茶をたてる劉貴妃は「ゆっくり点てると茶の泡沫が残りにくく、茶の表面が現れ見苦しいもの」、いつぞや秦氏も茶の点て方について一家言あったね。茶器は皇太后に賜わった品。

白亭預は朱内官から「王安石の詩にも描かれる江南はよい土地ですな」と話を振られ、「塩は百味の長」と会話している。英宗の時代より王安石の方が後だったハズ……。

王安石(宋代)『泊船瓜洲』
京口瓜洲一水間,鐘山只隔數重山。
春風自綠江南岸,明月何時照我還。

顧廷燁が妓楼を訪れ、十一娘に「新しく作った眉寿酒を開けたばかり」と声を掛けられている。眉寿酒は民間醸造の黄酒で、春酒とは寒冬に醸造し春に飲むお酒。

《诗经 豳风 七月》
十月获稻,为此春酒,以介眉寿

十月には稲を狩り、これをもって春酒を造り、長寿を祈る

 

 

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