笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」アニメ「魔道祖師Q」に始まり、ドラマの漢詩やグルメを記したブログ。最近は「一念関山」「紅き真珠の詩」「安寧録」「星より輝く君へ」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。外部リンクはプロモーションを含みます。

中国舞台「ミックスサラダ」観劇感想/蒋奇明,馬卓君,張懿曼,伍藍瑩,張慧

中国舞台『ミックスサラダ』が2025年7月2日 (水) 〜 2025年7月3日 (木)に江戸川区総合文化センターにて上演され、観劇してきました。

出演者は馬卓君(マー・ジュオジュン)、張懿曼(チャン・イーマン)、蒋奇明(ジャン・チーミン)、伍藍瑩(ウー・ランイン)。

ドラマ『ロングシーズン~長く遠い殺人~』でも印象的だった蒋奇明(ジャン・チーミン)が出演し、中国でも評判良さげなフレコミだったので、公演に気づいて即チケ取り。蒋奇明は先日開催された白玉蘭賞にて、ドラマ『辺水往事』で最優秀助演男優賞を受賞し、今勢いのある俳優さん。

すると後日、于斌@『陳情令』温寧のバースディイベントが同日に開催されることが発表され……ゲストに王翌舟@聶明玦と朱賛錦@金光遥も加わり、おぉ、見たい~と思ったものの既にチケットを取っており、宝塚観劇でもお茶会も楽しいけれどやはし舞台の方が好きだしなぁと、舞台観劇に集中することに。また日本に来てネ。

会場まで

日本だと19時開演が多いのでなんとなくそう思っていて、よくよく見たら19時半開演でした。ちょっと不思議な開演設定。仕事帰りで間に合うようになのか?でも遠方だと帰りが微妙になる時間帯。

上演時間が分からなかったが豆辯には100分位とあり、実際それ位で終わったのは21時20分くらいだったかな。休憩はなし。

江戸川区総合文化センターは初めて。新小岩駅から大きな通りを歩いて15~20分ほど会場へ向かう人波があるので、それに付いていけば良し。周杰倫ライブの時と同じく、周りから聞こえてくるのは中国語ばかり。

会場にて

入口は2ヶ所で、高い天井な中央ロビーもあり想像より大きい建物であった。お初の会場なのでホールに入る前にウロウロしていたら、近くの若い女性が誰かを見かけ、スマホを取り出してなにやら沸き立っており、どうやら喫煙室に入って行った人が著名人ぽぃカンジなのだが詳細はよく分からず。

大ホールへは電子チケットで入場。右手にコーナーがあるがなにかは分からず、正面のボードを記念撮影。ロビーにはソファーもありゆったりしており、壁には絵画が多く飾られている。

舞台ミックスサラダ

私は2階席だったので階段で上がると誰もおらずスタッフが中国語で話している。2階席は3階にあたる部分で、こちらのロビーは人気もほぼなく静か。
 ホール入場時にスタッフが撮影禁止の案内を中国語で繰り返しており、中華系イベントではなんだか珍しい気も。
 2階は舞台を見渡せるが、演者の表情を見るにはやはり遠いなぁ。上から見える範囲で1階席は埋まっていたが、2階席はわりと空いている。直前のチケット情報を見ると、6カテゴリーの上下層は完売で、中間のS,A席はまだ発売中だったような。観客層は比較的若い人が多く、舞台『魔道祖師』もそうだったが舞台観劇だと年齢層が若めなのね

大ホールの観客席は1497席。舞台両端に字幕が設定されており、翻訳は関口美幸氏。

『ミックスサラダ』の中国語タイトルは《杂拌、折罗或沙拉》。初演は2021年で烏鎮戲劇節でも上演されている。烏鎮で演劇祭があるのね、日本からも参加されているよう。烏鎮、風情があって行ってみたいな。

舞台『ミックスサラダ』

上映開始時間になるとピッタリに開演。

1. 『滸墅関(フーシューグァン)』40分

馬卓君が、張懿曼がで、映像も映し出される。コロナ渦で同室に隔離を余儀なくされ、妻が夫に文句を言っており、夫が浮気を責められているのかと思っていたら、既に離婚しており、果ては夫は既に死んでいると、どんどん様相が変化していく。

妻は夫に「滸墅関でなにが起こったのか」と何度も問い詰めるも、真実は分からない。夫の好きな考古学と妻の夫への記憶が重なり、馬卓君のほとばしる思いが迫力のある展開。個人の記憶や、実際に何が起きたのか当事者でなければ分からないのと、考古学、が絡み合うのが興味深かった。

「世界で中国人ならば卓球ができると思われている」というエピソードで、舞台上で張懿曼がずっと卓球トスを続けているのがスゴいわ。

そして妻が作ったスコーンを、夫が観客席に降りて最前列の人もに渡す、という場面があった。それが実は毒入りで……と芝居が進んでいくと、スタッフから最前列の人に解毒薬も渡されるというコミカルなシーンもあり。

何度も繰り返される滸墅関(浒墅关)という地名、なんとなく酒泉の玉門関みたいな所かとイメージしていたら、蘇州のハイテク産業開発区だが、かつては貿易で栄えた場所みたい。

2. 『アーチー/阿齐』40分

初めに映像が映し出され、照明がつくと舞台に蒋奇明が登場!伸び~~~をしてると思ったら、手錠をしており、お尻もポリポリ。どうやら監獄の中で、記者である伍藍瑩に取材されている様子。蒋奇明だ~と舞台が華やぐし、ドラマの雰囲気のままなのよ。

蒋奇明が話す度に観客は笑っており、広西語でかなり訛っている。電動バイク窃盗常習なアーチーが語り、京劇みたいな彩調劇も歌っている。

「働かない」ことを巡っている内に、アーチーは自分の生い立ちや電動バイクへの思い、仕事をした経験について語り始める。語られた「貉」に関する仕事も、仕事というものは……と考え込んでしまうエピソード。そんなアーチーが望んだのは自由。

広西は蒋奇明の出身地であり、彩調劇は広西チワン族自治区の地方劇の一つで、蒋奇明の父親は彩調劇役者なのだとか。
記者とのやり取りも当意即妙で、ドラマ同様に蒋奇明の変幻自在さが見応えがあり見入った。

どうやらこのアーチー役にはモデルがいるようで。
窃盗で何度も捕まった周立齐が、「打工是不可能打工的(働くなんて無理だ)」と話したインタビュー動画が、ある時ネットで窃·格瓦拉(容貌がチェ・ゲバラ/切·格瓦拉に似ておりそのモジリな盗むゲバラ)と称され注目を集め、フレーズがネット流行語にもなったらしい。それをふまえての観客席の笑いでもあったのかな。ちなみにアーチーな蒋奇明の髪型はゲバラには寄せてはおらずショートヘアだった。

3. 『あるパントマイム劇/一个哑剧』20分

シリアスな前の2本に比べ、こちらは検索データの数字で物語は進行し、蒋奇明は白い天使衣装でひたすらホイッスルを吹いている。「14日間に○○した人、合計○○人」の検索項目の中で、「地震が怖い人」と例の7月5日ネタを取りあげており、中国公演とは変えてきたようだ。

こちらも観客席とのやり取りがあり、何度も最前列の人にピンスポットが当てられ、渡された花の飾りは取り戻されていたけど、ピンポン玉は渡されたままだったな。映像で江戸川区周辺の地図も映し出されていた。

気楽に見ることができるが、何を表しているのかよく分からず。あとでネットを巡っていると、プライバシーとビッグデータやAIなどいろいろな意味合いに取れるとか。

 

カーテンコール後、劇作家・張慧(チャン・ホイ)も登壇し、通訳さんが付いて挨拶。

最後に観客席もスマホのライトを付けて出演者と一緒に撮影……だったのだが、スマホのライトの付け方が分からず、なんとなくスマホを振っており……あとでネットにあがった写真を見てこう映るのかと。やり方を調べると簡単だった。スマホライトとの撮影って初めてだけど、中国ではよくあるんだろうか?

ミュージカルとは異なり、やはりストレートプレイは台詞が分からないと魅力が半減すなぁと、俳優さんの表情と字幕と忙しい観劇ではあった。
帰り道、周囲から日本語がたまに聞こえてくると、ちょっと嬉しい気も。


ドラマで見ていた中国俳優さんの生の舞台を観劇できて大満足でした。
中国ミュージカルも来日してくれないかな~。

 

 

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外部リンク

 

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