笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。アニメ「天官賜福」「愛なんてただそれだけのこと」「恋心は玉の如き」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

夢華録3話,4話感想/香雲楼,薛濤,紅沸,玉泉酒,篤耨香

3話感想

ドラマでの宋代風俗も楽しみのひとつだが、これが宋代の夫婦事情なんだろか?
孫三娘は夫傅新貴に不倫され、しかも不倫相手陶氏に子供の子方が味方し、賄を受けた族長に離縁させられる……。
華亭県では宋引章の夫となった周舎は財産目当てで、変態DV夫となり監禁されている……。

などとクズ男揃いだが、この時代は女性の権利もなさそうだし、案外あった事なのかしら。元夫の傅新貴は結納金もなかったが、孫三娘が豚屠殺2年で稼いだ1貫で商売を始めていた。傅子方くん、どこかで見たことあるようなと思っていたら滕梓荆の子供@慶余年韩远琪よね?山査子飴を程巨樹にあげるような優しい子だったのに……。傅新貴に脅されたとかだと思いたい。

船をよじ登る術もお持ちの顧千帆。趙盼児は蕭使相の長男だと言って船頭を黙らせる。

斑猫(はんみょう)は流産を引き起こすと、脈診にも通じている顧千帆。斑猫は昆虫のナンポウダイハンミョウの生薬。孫三娘は悲しみによる離魂病にかかり、高価な犀牛角が必要と診察されている……が激しく馬車に揺られていたら意識が戻っていたよ。顧千帆は尋問で用いるので鍼にも精通している。牛角はサイの角だからそりゃ貴重だよね。

銭塘知県 鄭青田は劉通判と按察司と秀州にワイロを贈っている。

趙盼児のお茶の入れ方、美味しそうな感じがしてイイな。顧千帆は二度笑っていたっけな。孫三娘が壺で殴って趙盼児がお茶を吹き出していた。襲ってきたのは寧海軍都頭で、先ほどの秀州兵馬都監配下は、呉越の時代から不仲な両者らしい。

徐親分が取り立てに来たのは15貫。1貫で商売を始めたと言っていたから相当な額っぽぃ。周舎が脅している建物は屋根が特徴的だな。

秀州の皇城司駐留所の万奇は親友。む、秀州とな? 顧千帆に金子10両を所望する趙盼児、本物の「夜宴図」を持っているですと?

4話感想

本物の「夜宴図」の作者は王靄(おうあい)、表装裂は紫鸞鵲(しらんじゃく)で軸棒には檀木(だんぼく/白檀)が使われている。西川路転運使 薛闕(せつけつ)を描いており、主の両側には客人がいて駱駝のこぶを食べ胡旋舞を踊る者もいる。
 賭け好きな客が名画を趙盼児の所へ持ってきて、楊運判には贋作を贈った。趙盼児は宋引章の姉を死なせた負い目があるようだ。

顧千帆が渡した和田玉(ホータンぎょく)は200貫になるシロモノ。ホータンで採取される翡翠で最高級の玉。再会するには、州橋の南にある王記鉄輔に赤い布が掲げてあり「銀の鍼10本を買う」と言えばそれが合言葉。別れてお互い振り向く時は、相手が前を向いているというすれ違い……。

ここからは趙盼児と顧千帆、それぞれの道行きの物語~。

趙盼児編

三娘は力持ちなのか鍵も壊す怪力。周舎は琵琶の孤月も売り飛ばしていた。策を授けられた宋引章にお金があると知ると、突然お姫様抱っこしている周舎。活血油をほしがっている。お金を引き出す合言葉は「春江花月夜」と張若虚の有名な漢詩題名。この池は成化十四年の万金が金を池に沈めていたのと似ているような気がするんだが?

周舎をひっかけ香雲楼へとおびき寄せる趙盼児と三娘。簪だけで2貫もするのね。趙盼児が扉を閉めて振り返るのが風情があるな。そこからは趙盼児劇場開幕、やんややんや。商細蕊@君花海棠も風情があると言うに違いない。香雲楼からの眺めが良い。香雲楼のロケ地は、武漢にある襄阳唐城影視基地

薛濤(せつとう)や紅沸(こうふつ)も伝説の女子。薛濤は唐代の名妓で詩才でも名高い。紅沸は唐の杜光庭が書いた隋末期の小説《虬髯客传》に出てくる女侠である。红拂女、李靖、虬髯客は「风尘三侠」と称されている。玉泉酒を持ってくるように言う周舎。玉泉酒黒竜江省哈爾浜市阿城区玉泉街道の特産酒で、兼香型白酒の代表酒。

顧千帆編

陳廉(ちんれん)が行きがかりから顧千帆の旅の供となる。南洋物の珊瑚も見抜き、若き王啓年@慶余年みたいな機転の効く調子が良いキャラ。

雷敬が「瓜哇(そうわ/ジャワ)、真臘(しんろう/クメール人の王国)、三仏斉(さんぶっせい/シュリーヴィジャヤ)の交易は、船は広州でのみ停泊を許される。福建 広東の船が両浙 山東で商いをすることは禁ずる」とのお達し。

暹羅(シャムロ)、倭国南洋の商人が往来しているようだ。陳廉は米や魚に飽きて、母の蒸した饅頭、上の姉が作った、下の姉が似た羊肉を恋しがる。北方出身で女系に囲まれた末っ子ちゃんなのね。顧千帆が虫をしげしげと見ているが、なんの虫だろ?南洋から来た虫なのかな。

魏爲が捕えられ、「広州で篤耨香(とくどう)を仕入れ3万貫で売れば半分は市舶司の税になる。異国の商人は1万貫の賄いで杭州に停泊する。毎年20万貫の売上げとなる」と証言。篤耨香は真臘産のテレビンノキから採れる宋代に流行した樹脂香。

雷敬が于中全に「陛下の体は衰える一方、皇后は蕭欽言(しょうきんげん)しか信じず、皇后の腹心になるために解決したい」と話しているのを耳にした顧千帆。于中全は顧千帆が目障りな様子。雷敬役は皇太后付きの洪四庠@慶余年杜玉明だ。

万奇が酒を顧千帆に勧め、自分はとんずら。机に倒れ込む顧千帆、秀州だからアヤシイと思っていたよ。頼みの綱はあのヒト!
(つづく)

宋代で幅広く交易していたことがうかがえる展開だな。
趙盼児は穀雨までに欧陽旭に会いに行きたいが、それよりも孫三娘や宋引章が大切だったりと義理を重んじるのが頼もしい。

 

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