笛の音と琴の調べ

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天官賜福日本語版小説感想 第1巻

小説「天官賜福」日本語版第1巻2022年7月15日(金)頃に発売された。この日は太子殿下の誕生日でもある! おめでとう~~~。「#天官賜福」もトレンド入り。

2日前から首都圏の一部の書店にて、1日前から全国の一部の書店で発売となり、14日にフラゲした。

 

第1巻について

サイズは「魔道祖師」と同じく四六版(188x128mm)、本の厚みは25mm。ソフトカバーでタイトルは金箔仕様。1巻は全410ページ。通常版は1800円+税。

第1巻表紙は、花嫁に扮した謝憐を迎えに来ている場面である。
表紙カバーを外すと、白地に濃ピンク色の文字となっており、荷車のカットも小さくあり、そでにも傘がある。帯のコピーは「八百年、貴方に焦がれ続けた。」となんともスケールが違う。

第1巻は第十五章 隔紅雲賞花心堪憐までで、原作では第三十八章まで。アニメ第1期は第十二章あたりでカバーされている。章立ては八文字の中国語。

「魔道祖師」と同じく二段組だが、文字がほんの少し大きくなっており、行間が狭まり、一行の字数は変わらないが行は一行増えている。お蔭で魔道祖師の時よりかなり読みやすい。文庫本でよく見かける字体だ。

著者:墨香銅臭
装画:日出的小太陽
訳:鄭穎馨
レーベル:ダリアシリーズユニ
発行:フロンティアワークス
2022年7月20日発行

第1巻感想

アニメ第1期を見ており、また同じ作者という事で魔道祖師との比較も交えながらの感想である。

読み始めた印象は、予想以上にコミカルであった。これからシビアな展開が予想されるのだけれど、序盤は伏線なのだろう、嵐の前の静けさのようだ。

アニメと最も異なるのは、第一、二回目に飛仙した頃の太子殿下の描写である。墨香氏の作品は、おおよそ自分の力などを過信している人に対して手厳しく、薛洋的なツッコミ~「その身の状況が変わっても、同じ事が言えるのか?」が容赦なく入る。アニメではこの部分はなく、苦労を重ねた太子殿下から描かれていたので、恐ろしく運が悪い以外は非の打ち所のない人物に見えた。しかし原作当初の太子殿下は、いい意味で鼻っ柱が強く不遜で若き理想に燃えており、この描写があった方が人物像に奥行きがでる。「身は無間、心は桃源/身在无间,心在桃源」も印象的である。

第二章、相逢小店は出会いの小店、与君山はあなたと、とそんな意味もあったのか。

これは魔道祖師の時もそうだったが、小説の方が登場人物の容貌についての描写が詳しいので、アニメのイメージに修正を加える感じ。また、三郎の容貌も第七章にあり、自分の中ではこの世のものではない美少年像となっている。ま、鬼なんですけど。

第三章、太子殿下の首にある呪枷、魔道祖師の胸の烙印や戒鞭痕と言い、身体に刻まれた刑罰の痕というのが好きなんだなぁとも思ったり。また通霊陣ですぐさま慕情の声がする辺りは、グループトークですぐ既読になるサマを想像する。

宣姫の積年の思いー会いたい人に会うーその手段として、宣姫は自分の身を含めて嫌がらせをつくして会おうとしており、銀の蝶の人とやり方が全く異なるのね。

第五,六章、失踪した花嫁で金儲けをしようとした村人たちが我に返るのも、神官たちが全員で約束を反故にするのも、集団において扇動されやすい様子が描かれている。

第七章、謝憐と三郎の出会いの牛車ではなんだな~。

半月国に入った辺りも、アニメはよく再現されていると、読みながらアニメの場面が思い浮かんでくる。アニメではいまひとつピンと来ていなかった縮地術や現形水についても、そういう事かと合点がいく。謝憐が石版の文字を「将軍」と読んで、南風と扶揺が反応している様子にもフフッとなる。そして扶揺は”白目”なのね……。

アニメでも印象的だったけれど、第十章で謝憐が「人とつき合う上で大事なのは、気が合うかどうか」と言っているのがいいな。

扶揺の言った「死にたい奴は八頭の馬で引っ張ったところで止められやしませんよ」は【八匹马也拉不】。この八頭の馬ってなんだ?と調べたところ、穆王八駿(ぼくおうはっしゅん)で、周の穆王が所有していた8頭の駿馬らしい。

第十一章、借刀殺人は「三十六計」の第三計。第三者(半月が操るとされる蠍尾蛇)の力を借りることで、自軍(裴宿)の兵力をそのまま温存。また作戦が失敗しても、第三者に責任を転嫁できる。「周易」の損卦を応用したもので、下(臣下)が犠牲となって、上(君主)の利益となるようにするという意味でもある。

アニメでの半月と裴宿の関係が好ましかったが、原作の方がさらっとして見えた。でも、第十三章で裴茗が半月に罪を被せようとした辺りで自白していたのは、裴宿の半月への思いよね。

アニメ第十二章まで!いよいよ話の続きである。物語が動くのは楽しい。

 

第十三章、君吾登場!「絶対他の人には内緒だよ」は無意味、というのがちょっと実感こもってるな。

そして風師とその兄の関係!天官賜福にも兄弟はいるのね。

第十四章、「神であれ鬼であれ、皆は自分が見たいものしか見ようとしない」は、偶像化されるもの全てに共通するもの。

第十五章、鬼市で謝憐と花城が一緒に賽を振る場面はちょっとドキドキするな。花城が饅頭を欲しがる場面で、周囲が饅頭には秘密があるのではと思っているのに笑う。鬼市での風師は、どこか座学な聶懐桑みがある。郎千秋の感じは新しいキャラね。君吾との出来事や永安国との因縁も気になる。


天界の勢力図は権力闘争の様相だけれど、鬼に関してはどこか幻想的で違う世界へ連れて行かれる感じがして魅惑的。アニメ第1期の時も思ったけれど、まだ序章の様相で感想は書きにくい。

が、新たな展開も加わり、三郎の言葉や3度目の飛仙での事や小蛍についてつらつら考えていた。そして物語をもっと読み進めてから、冒頭の花嫁姿の謝憐と出会う場面を見ると、感慨深いのかなとも思い始める。今後の展開に期待である。

 

挿絵も登場人物以外はなく、特装版ではないので、イラストが全くないのがちょっと味気なし。魔道祖師は特装版のポスターを、挿絵代わりに差込んでいたので華やいでいたんだよな。特装版の8連イラストカードがそれにあたるのだろう。まぁ、画集を購入すれば良いのだろうが、ちょこっと手軽に見たいのよね。イラストが見たくなり、漫画版を見るループ。

早めに第2巻発売となりますように。

 

▶「天官賜福」第1巻試し読み
  第四章まで

 

 

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