笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」アニメ「魔道祖師Q」に始まり、ドラマの漢詩やグルメを記したブログ。最近は「長安二十四時」「如懿伝」「致命遊戯」「一念関山」「寧安如夢」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。外部リンクはプロモーションを含みます。

如懿伝48話~53話感想/乾隆 居庸叠翠,王安石 泊船瓜洲,林升 題臨安邸,奥敦周卿 咏西湖

WOWOW放送の『如懿伝』、さぁいよいよ大詰めだ!と意気込んで(録画再生し)たら、グラミー賞生中継していた……ガガ様が歌っていたよ。
今年からアカデミー賞のLive放送はなくなったんですよね。ちょっと寂しいヒトコマ……。

48話

皇后となると、婚礼で面紗を取ったりもするのか。生の餃子も食べるのね。陛下は「君に二言なし/君无戏言」と言い、君には君王と夫の意味もあるそうで。この頃の陛下は終始、嬉しそうな顔をしているのはイイな。腰を揉むよりもその重そうな冠を外してあげてと思うよ。

凌雲徹の「俺はいつから想い続けているんだろう」はそうなの??

如懿が皇后となり、純妃に珊瑚の筆置き湖州筆を手習い用に、真珠と瑪瑙の耳飾りを贈り、嘉嬪はいきなり嘉皇妃となり紅玉髄の耳飾りを贈られる。さすがに集中砲火を浴びる様子はひいぃだが、嘉皇妃が逞しそうなのでまぁいいか。

皇后如懿は陛下と百合根を食しており、百合には末永い幸せの意がある。冷宮も廃止。

陸墓へと出かけ、陛下は「朝靄の峰々 佳気漂い、日が昇りて紫雲湧く、果てなき空に渦巻く雲」と詠じる。見えるのは万里の長城かな。

乾隆(清代)《居庸叠翠》
居庸天险列峰连,万里金汤固九边。
雄峻莫夸三峡险,崎岖疑是五丁穿。
岚拖千岭浮佳气,日上群峰吐紫烟
盛世祗今无战伐,投戈戌卒艺山田。

皇后如懿は母と対面。

49話

陛下はナムギェルの反乱岳鐘琪が平定してご満悦。そんな折に舒嬪が懐妊し舒妃となる。

太后の「無知が勝つこともあれば、愚者が幸運に恵まれることも」と言うのがコワイわ。無知は舒妃よね、愚者って……あの人? 慧賢皇貴妃の父 高斌は皇太后の娘 恒娖公主を遠方に嫁がせていた。斉侍医への疑惑を深める陛下。

南巡~~~杭州での皇帝と皇后如懿は仲睦まじい。
皇后は「春風や 江南は緑なり」と詠じる。

王安石《泊船瓜洲》
京口瓜洲一水间,钟山只隔数重山。
春风又绿江南岸,明月何时照我还?


講談師は「幾重にも連なる山 そびえ立つ高楼、西湖の歌舞はいつ果てるとも知らず。唐の太宗 李世民の治世は貞観の治と名高い。それでもこの繁栄ぶりには到底及ぶまい」と陛下が喜びそうなことを話してるよ。

林升(宋代)《题临安邸》
山外青山楼外楼,西湖歌舞几时休
暖风熏得游人醉,直把杭州作汴州。

陛下は皇后に「春は、夏と秋は凌霄花、冬はを共にめでよう」と言っている。皇后は陛下に謎かけをする「春の雨は連綿と 妻は独り寝。何の字でしょう」。
答えは、夫が留守なので「春」の字より「夫」を除く。日は射さないので「日」を削ると「一」が残る。叔母が出していた謎かけで、誰でも最後は独りと言いたかったそうだ。

太后は60歳なのか!
(つづく)

このラブラブもいつまで……とハラハラしながら見ているが、杭州での新婚旅行を満喫していたのは良かった良かった。

50話

劇「濁った水にそよ風が吹く、十里に渡り広がる蓮の香り。……相連なる屋形船、歌声と笑い声が響く、途切れぬにぎわい。春のぬくもりと花の香り、……天に楽園あれば、地に蘇杭あり」。玫嬪が琵琶を弾き、慶貴人が歌うという『宮廷の諍い女』でもお馴染みな、皇太后が得意な陛下への妃嬪売り込み作戦。

奥敦周卿(元代)《蟾宫曲·咏西湖》
西湖烟水茫茫,百顷风潭,十里荷香。宜雨宜晴,宜西施淡抹浓妆。
尾尾相衔画舫,尽欢声无日不笙簧。春暖花香,岁稔时康。真乃“上有天堂,下有苏杭。”


炩嬪が梅の舞い。後ろに姿が映りこむのまで用意して手が込んでいるな。嘉貴妃は「顰みに倣うよ」と吐き捨てる。炩嬪は皇后が好きな緑梅が見つからず紅梅を捧げる。陛下は皇太后に対抗して、炩嬪を炩妃に昇格。前回、皇太后が言っていた「愚者が幸運に恵まれる」はやはし炩妃か。

斉侍医が消された~~~。

炩妃は金の腕輪玉の簪が一対ずつ下賜される。ここへ来て表情も強かに変わったね。欽天鑑は乾隆13年の異常の現象以後落ち着いていたが、紫微星の周囲に相克する星をみつけたと報告。これも炩妃の差し金。『瓔珞』でも瑞祥を用いてたもんな。

江寧の行宮は栖霞山にあるのだとか。

51話

嘉貴妃の肌着が盗まれ、凌雲徹に疑いがかかってしまう。宦官 進忠の仕業なんだけど、土壇場で炩妃が遠地へ飛ばせばいいと口添えし、木蘭囲場での苦役となる。皇后から凌雲徹には無患子ムクロジ)が贈られ、「過酷な自然に耐え成長する、苦しみを乗り越え将来に備えるように」と伝言。

嘉貴妃の仕掛けた毒を服さず助かった玫嬪だったけど、陛下に見破られていたことを知ると、慶嬪に牛膝草烏を盛り、死罪となるという……。琵琶を悲しげに弾く姿を見ていると、陛下の寵愛を受けずに琵琶弾きをしていた方が、自分らしく生きられたのではないかという気もしてくる。皇太后の玫嬪への扱いもヒドい。

舒妃にも木通甘遂が加えられており、弱った腎臓には服用は禁忌。

52話

玫嬪は陛下から賜わった鳳頸琵琶を大切に抱えている。玫嬪には毒杯が~~服用してすぐに亡くなるワケではないのね。琵琶を弾きながら退場~こんなのを見届けなきゃならないなんて皇后も大変だ。

舒妃に第10皇子が産まれて、陛下は嬉しくなさげ。皇太后は舒妃に千年紫参を贈る。

炩妃は舒妃の産婆にまで手を回していた。緑豆と香薷の飲み物が出される。しばらく炩妃劇場が続くのかなぁ、なんだか憂鬱、成敗される日は来るんだろうか。

第10皇子の養育は親王に託され、名は納福となった。

秋は乾燥するからと舒妃が作った雪梨の汁物が届けられる。梨…離…大丈夫か?陛下は河南の黄河治水で頭が痛く高斌を復職させる。五形拳日課としているとか。陛下のお食事は、毎朝銀耳を食し、午睡の後は枸杞と黒豆の茶、夕餉の後は人参を、お休み前に燕の巣という献立。

ペアの鳥が映し出される。嘉貴妃は孝賢皇后と第7皇子のため経幡100枚を作るように命じられる。

53話

先帝は鹿の血を酒に混ぜて飲んでおり、精はつくが体への負担も大きい。牛乳茶というのもあるのね。炩妃の故郷は盛京。

夫の不摂生を気遣う皇后如懿だけれど、構われると皇太后の干渉と重なり口出しされるのを嫌う陛下。かつて皇帝をいさめた皇后は、賢女として名が挙がっていましたよ。

皇后如懿も嘉貴妃も蕊心もご懐妊!

ここで陛下の老いへの恐怖を入れてきたのは秀逸だな。疲れがなかなか取れない倦怠感も更年期か? 『瓔珞』では老いへの恐怖を感じていたのは嫻皇后だったけど、こちらは陛下なのね。

太后の「皇帝の心は皆同じだ。母親であろうとなす術がない」はまさにそう。

舒妃はミカンを、海蘭はリンゴを食べている。

馬を連れたこの男性は誰?と思ったら、髭をはやした凌雲徹だった。木蘭囲場で働いているのね。

秀女選びが始まった~。ニューフェイス登場かな。

炩妃は当面、夜伽も禁止となる。炩妃はいつか取り立てられるだろうから展開に鬱々としていたのだけれど、毎回、あれこれ策を練っては失敗するのが続くとオモシロ枠にも思えてきて、この調子で愉しませてほしいという気になってきた。

 

 

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