５４話
恪貴人 拝爾果斯氏が入宮。蒙古出身なので南の龍井茶は苦手で普段は乳茶を飲む。住まいは咸福宮。恪嬪が無邪気に雪だるまを作り陛下が目を入れている。肉を焼いてもてなし、炩妃が雉を持ってくるが追い返すあたり、気の強い妃嬪だね。
皇太后には陛下が木蘭囲場で仕留めた熊の皮の膝掛けが贈られる。熊の皮ってゴワゴワしてそうだけど、温かいのかな。
如懿の母 承恩公夫人がやって来た。通常母親の参内は妊娠八月で認められるが、如懿は特別に六月。
酸っぱい物を好むと男児、辛い物を好むと女児という民間の言い伝えがあるらしい。嘉貴妃の好物は酢杏で産まれたのも第11皇子 永瑆。第4皇子 永珹は『琅琊榜弐』の蕭元時だ。皇后は餅の辛和えを食すが、本当は酸っぱい物を好んでいる。
第12皇子 永璂誕生！ 海蘭は「璂と琪は玉属、いい兄弟になれそう」と喜んでいる。
嘉貴妃は陛下に西瓜を勧めている。
目隠しを着けても的を当てちゃう第5皇子 永琪。でもその才は隠している。
木蘭囲場でのシーン、12頭立ての馬車ナンテ初めて見たよ。壮観だ～～～。恪嬪は馬に乗れるのか。カッコイィね。
2日で捕れた獲物は数匹の兔と鹿、山羊。陛下は熊を射止めて康煕帝に驚かれた経験アリ。獣を放っておけと言われている場面では、金光瑶＠魔道祖師Ｑを思い出しちゃったよ。
５５話
秋の狩猟は皇室の伝統。馬に犬に鳥にそれを眺める妃嬪たちと華やかだ。鹿に熊もいる。凌雲徹が雌馬の匂いを見つける。野生馬を追う陛下が刺客に狙われた。凌雲徹は御前二等侍衛に昇格し復職。
陛下は第4皇子に救われたと上機嫌、一方第3皇子は叱られている。凌雲徹は陛下に茂倩を伴侶にと紹介されており……断れないよね……。想っているのは炩妃じゃないよ～。それにしても茂倩は気が強い……爾晴さん＠瓔珞を思い出したよ。
嘉貴妃は陛下に人参と鶏の汁物を出している。第4皇子は貝勒となる。第5皇子に梨と雪耳の汁物を出す皇后。
再び身ごもった皇后。貧しい家の子は丈夫に育つので、端布で上掛けを作る海蘭。
５６話
「煙花落日によろしく 絲管 春風に酔う」と詠じる陛下は、円明園に来ると気が晴れると話す。円明園は優雅な江南様式と剛健な北方様式が見事に調和している。
李白（唐代）《宫中行乐词八首·其三》
卢橘为秦树，蒲桃出汉宫。
烟花宜落日，丝管醉春风。
笛奏龙吟水，箫鸣凤下空。
君王多乐事，还与万方同。
円明園の住いは、皇太后：長春仙館、陛下：九州清晏、皇后：東の天地一家春、舒妃：春雨舒和館、炩妃：綰春軒、恪嬪：西の露香斎。
陛下は崑曲がお好き。岳鍾琪が金川を平定、残るジュンガルで内乱が起きた。逹瓦斉（ダワチ）は恒娖長公主を娶ることを要求。
「生きとし生けるものはあるがままがすばらしい。この世はかくも美しいのに、私は誰とも出会えぬ定め、この美貌」と崑曲を習う炩妃。
汤显祖（明代）《牡丹亭 第十出 醉扶归》
可知我一生儿爱好是天然.恰三春好处无人见.
皇后は皇太后に暑気払いに燕の巣と雪梨の砂糖煮をと言う。かつて孝賢皇后も一人娘をホルチン部へと嫁がせていた。
乾隆18年 第10皇子は逝去。舒妃は棗粥を口にする。
５７話
「憂いを解かんと円明園にとどまるも、絶え間なく押し寄せる悲しみよ、景色を眺めては往事をしのばん、言葉にならぬむなしさを覚える」と詠じる舒妃。元は乾隆帝が詠んだもの。
乾隆（清代）《仲夏御园閒咏·其一》
拟散閒愁驻御园，无端翻致黯销魂。
但逢景物试追想，率觉凄凉不忍言。
偕老羞看连理树，忘忧空对背堂萱。
稍赢雨后千畦绿，穑事常年系念繁。
「荒れ果てた屋敷～」と『牡丹亭』を歌い始める炩妃は、喪中に歌って謹慎されている。進忠太監が「私は奴婢、何もない家を守る/奴家我一条身守空家」と歌い、「皇后は満月のようにいずれ欠ける、あなたは開花を待つ蕾」と言う進忠。
あ、炩妃が舒妃に伝えちゃった。
三十五日忌に「薄霧 濃雲 永き晝を愁い、瑞脳 金獣に消え。 佳節また重陽、 玉枕 紗厨、 半夜に涼 初めて透る。 東籬に酒を把りて黄昏のあと……黄花よりも痩せ」の歌が流れる。
李清照（宋代）『醉花陰』
薄雾浓云愁永昼，瑞脑销金兽。佳节又重阳，玉枕纱厨，半夜凉初透。
东篱把酒黄昏后，有暗香盈袖。莫道不销魂，帘卷西风，人比黄花瘦。
「ようやく分かりし過ちに、心寂しく惑う。紅涙ひそかに垂る、満眼の春風 百事非なり。ようやく分かりし過ち、全ては過ちね」と言いながら紙を燃やす舒妃。
第5公主 璟兕（けいじ）誕生、「万事良い」の意の和宜公主（わぎ）と名付けられる。兕には犀の意味があり、犀のようにたくましく育ってほしいと。
炩妃は皇太后に問い詰められている。
５８話
穎嬪 巴林湄若、バリン部の親王の娘が入内。バリン部はジュンガルの目の上の瘤。住まいは同楽院。満洲族は後ろの髪を燕尾形に結う。
穎嬪は無錫産の人形を、第12皇子と第5公主に贈っている。穎嬪父からは「娘には松蘿のごとく寄りかかられたい」と溺愛されて育つ。
陛下が温泉に入っていると、按摩師に扮した炩妃がやって来た。
「咲き乱れる花、あなたの顔を思い出す、流れる雲。光り輝くあなたの衣装、新しい化粧は誰に似る」と歌い始め、ご機嫌になる陛下。『長生殿』を歌う炩妃は楊貴妃……。
《长生殿》第二十四出【小宴惊变】
花繁，艳想容颜。云想衣裳光璨，新妆谁似，
第3皇子と福晋の完顔氏は仲睦まじい。
５９話
皇后は第3皇子 永璋夫妻に、早く子供が授かるようにと麒麟送子の瓶を贈っている。
ありゃ、陛下が炩妃に弓の引き方を教えてるよ。欠点は長所となり、炩妃は未完成の絵で、自分好みに仕上げたと皇后に評されている。妃嬪の中でひとりだけタイプが違うのは､『瓔珞』でも同じだね。
炩妃は板著の刑を言い渡される。立ったまま前屈して両手でつま先をつかむとな。炩妃のやることは、陛下には新鮮なのか～。それは『孤城閉』の陛下症候群。
清がドルベト部を移住させると、逹瓦斉は怒って朝見せず、車凌（チェリン）を追い出せと騒いでいる。車凌は親王に封じられる。
第5皇子 永琪が長公主恒娖を案じたことを、陛下には叱られたけど皇太后には気に入られた。
禧常在 西林覚羅氏、慶嬪 陸沐萍、恭常在 林氏は嘉貴妃一派なのね。嘉貴妃は陛下に冷やした蓮の実の汁を差し上げている。
お～、両広総督からの献上品な鳳凰と牡丹の金の首飾りが巡りめぐって陛下の目に留まったよー。ナイス連携プレー。
第5皇子が編纂した『焦桐賸稿』（しょうとうしょうこう）。嘉貴妃が贈った玉氏産の黄玉1箱と絹織物20疋に不安になった諴親王の福晋。
外部リンク
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