笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」アニメ「魔道祖師Q」に始まり、ドラマの漢詩やグルメを記したブログ。最近は「長安二十四時」「如懿伝」「致命遊戯」「一念関山」「寧安如夢」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。外部リンクはプロモーションを含みます。

如懿伝66話~73話感想/白居易 後宮詞,息夫人,沙棗花茶

2025年新年度の幕開けは気温差が激しくて冷えこんでいますが、桜は満開です。東京は都の花がソメイヨシノだけあって、この季節になると染井吉野が咲き乱れるのです。

毎年桜の時期になるとどこへ行こうかとタイミングを見計らい、今年は新宿区の箱根山を登頂してきました。標高44.6mだけど山手線内最高峰、登頂すると戸山公園サービスセンターにて登頂証明書がもらえるのだとか。

戸山公園は江戸時代には尾張藩徳川家の下屋敷で、箱根山は庭園の築山なので人工的な山。もちろん紫禁城にも築山があったのでしょうね。

66話感想

凌雲徹は皇后に「私にできることならどんなことでも命を懸けて力を尽くします」と。田氏の息子 田俊を突きとめたのは良かったけど、その銀票の出所は愉妃の甥 扎斉で、愉妃に嫌疑がかけられちゃった。用意周到な炩妃たちめ~~~。

太后は陛下と皇后の間の溝に気付き、歩み寄るように皇后を諭す。

皇后の侍女 容珮は皇后には体の熱を下げる金線菊茶、陛下には暗香汁梅の花を用い、皇后の得意とし肺も潤う)を出す。陛下は「信用など水に映った月にすぎぬ」と。

星のお告げを信じた陛下への、皇后のわだかまりは消えない。
子を喪うという一番ダメージを受けている時にされた仕打ちは、一生消えないよね……。


ど厚かましいの炩妃の母 衛夫人がやって来た。なんだろう、皇宮における悪意はあっても品は良いのに慣れてくると、この俗っぽい騒がしさがすごく違和感があるのは。この感じは『孤城閉』の公主 徽柔の姑 楊氏でも思った!
憎たらしい炩妃だが、この母親の元で育ったのかと気の毒にはなる。

もし凌雲徹が嬿婉と結婚していたら、衛夫人にこの勢いでまくしたてられていたワケで、どこを向いても女難の相な凌雲徹……。

67話感想

衛夫人は輿に乗ってご満悦、高官の妻でも輿には乗れないものらしい。
皇帝を見るなり「愛しい婿殿~」呼びして駆け寄れるのは無敵だな……。

人形に書かれた戊戌2月10日 酉の三刻は、皇后の誕辰。
衛夫人は炩妃から銀票を受け取り、弟の佐禄を通じて扎斉に渡した。

炩妃が母親のみに罪をきせる殺し文句は、母が愛する弟を人質にした「佐禄まで巻き込まれてしまう」。
いまわの際でも娘に「やっぱり娘は頼りにならない」と恨み言を言い、「(皇后を)仕留めなさい」と焚きつける母親 衛夫人がイヤすぎる。

癒しは皇后と海蘭の信頼関係。

炩妃お産の時の進忠の行動がオモシロいな。もはや旦那さんみたい……。
公主誕生!
ああ、そういえばドラマ『金枝玉葉』な公主がおわしましたね。

68話感想

第7公主 璟妧はあれよあれよと穎妃が養育することとなり、炩妃は答応に降格。答応だと太監1名、侍女2名しか置けない。憎い炩答応の子でも、預けられると喜んで穎妃が養育するのは、やはり宮中で陛下の子がいるという重さなんだろうな。

恭常在 林氏に、禧常在 西林覚羅氏は穎妃一派。陛下のお気に入りの公主は早世した第5公主と和敬公主……と噂をすれば、和敬公主が出戻って来た。

娘婿 巴勒珠爾(バルジュル)が阿睦爾撒納(アムルサナ)の反乱を察知できず、帰京させたらしい。

和敬公主の息子 慶祐を、炩答応が鞠を投げて池に落ちるように誘導して助けるの、サスペンスすぎてゾワゾワする。和敬公主が炩答応に恩にきちゃったよ。

69話感想

第7公主の名は璟妧(けいげん)。ホルチン部に免じて衛答応を許すことに。
陛下には衛答応を妃として育てあげたという自負があるのね。

そしてまたも懐妊、第14皇子永璐(えいろ)誕生し、衛貴人に復位。
第9公主璟妘(けいうん)誕生で衛嬪へ。サクサク進むね。

寒部。瑞貴人に、白常在陸常在。ホルチン部の娘 厄音珠 豫嬪趙柯)は范閑の義母@慶余年、和夫人@卿卿日常じゃないの。30歳で入内は熟女ラインなの……。
陛下と豫嬪のイチャイチャにいたたまれない李玉が耳栓してるよ。

第5皇子永琪の嫡福晋はオルタイの孫娘西林覚羅氏
また田氏の娘か。敵討ちさせようとする衛嬪。

豫嬪はスパイなの?
孝端皇后孝荘皇后順治帝孝恵皇后もボルジギト氏。
第5皇子永琪は貝勒に。

70話感想

正装して豫妃がくるくると踊っている姿は、ある意味可愛らしい気もしたが、あっけなく禁足くらってた。皇后からは金と珊瑚の簪を送られており。アヤシイ薬は男女の秘め事な媚薬でした。

それを見破った第5皇子永琪には腐骨疽の持病がある。そして田氏の娘が侍女胡芸角として送り込まれ、ふたりで雪だるま作ったり燕の巣を直したりと、なんだか違うドラマが始まってるよ。田さんは娘のために炩妃に応じ、その田さん娘が母の復讐のために炩妃に応じてる、なんだか空しいエンドレス。


海蘭は「啓蟄に至るとまずは、次に山吹、最後に薔薇」と言っている。薔薇は如懿だね。

寒部の寒堤の娘 寒香見兆恵将軍に連れられ入内。許婚の寒企……あっさり雪崩に巻き込まれ~。

皇后は「春分に至るとまずは海棠、次に、最後に木蘭」。木蘭は寒香見か。

寒香見は李沁だよー。あ、陛下が見とれてるね?
寒部の舞を踊る寒香見、自害しようとするも失敗。陛下は気に入り罪も不問だし、後宮に留め置かれ寵妃の住う承乾宮へ。

結局、陛下の一存じゃないか。

陛下に冷遇され続け、嘆く純貴妃……。第3皇子永璋もいい息子ね。

71話感想

寒香見は海蘭曰く「懐かない野生馬」呼ばわりされてるよ。
哈麗古麗が寒香見の侍女として呼ばれる。

第5皇子永琪が胡芸角に、「華陽山に生える香草の…輝く玉の角/阳华之芸,乃香草之名,玉角玲珑」とを手に手を取って芸角の名を毛筆で書いてるよ。ここにも魔物ちゃんがまたひとり……。

炩嬪が懐妊。

第3皇子永璋が陛下に直言したがために、純貴妃が疑われ……。皇太后や皇后が陛下を取りなすも、聞く耳持たーず。
雨前龍井も口に合わず、沙棗花茶を好み、「洛神賦図」を眺める始末。
沙棗花はヤナギバグミで、乾燥に強い植物でウイグルに多く生育している。

寒香見は時計の針をせっせと戻している。
(つづく)

このタイミングで陛下が寒香見に傾倒するのも分かる気はするのよね。
寒部を征服して憂慮がなくなり、傍でにこやかに侍っている妃嬪たちは何かと企んでいて不信感がある中、寒香見は敵対的だけど騙そうとはしていない分、ある意味意図がハッキリしているし、寒部(ウィグル)なエキゾチックな美人と目新しさもあるし。

72話感想

4月18日に純貴妃の冊封式。
乾隆帝25年純恵皇貴妃が逝去、三月後 第3皇子永璋が逝去、循郡王に追贈される。

幼い頃から心が通じ合う仲の如懿に、「(寒香見に)ひと目で心を奪われてしまった」と陛下が言うのね……「正気ですか」と言いたくなる如懿の気持ちも分かるよ。

寒香見が皇后に寒企について語り出すと、まるで狼仔@狼殿下との事みたぃに思ってしまうドラマ『狼殿下』好き。皇后は人参汁を飲ませている。
寒香見と寒企との話を聞いて「私も忘れ得ぬ人を失ったのかもと」とぼう然とする皇后。まだ陛下は生きているのにね。

皇后は「色は空に異ならず、空は色に異ならず」と。色即是空ですね。

妃嬪たちが宝月楼に招かれている。陛下から寒氏への贈り物で、郊外に礼拝堂も建てた。陛下が寒部の衣を着ている!

73話感想

香見公主(寒香見)は容貴人に封じ、宝月楼を与えられた。寒部の人たちは人質だと言う香見公主。

皇后如懿は「蒙古諸部が失望する」と言うが、陛下は寒部コスプレを脱ごうとしない。「悲しむは息夫人のみならず」「洛神を想う曹植のようです」と苦言を呈する皇后如懿。

息夫人はその美貌で楚の文王に横恋慕され、連れ去られて子もなすも、息夫人は文王に口もきかなかったとか。王維が『息夫人』と詩を詠んでいる。

ようやく漢服を着た容貴人に、「二度と会えない相手ならあなたの心の中で永遠に変わることはない」と本音を言っちゃう皇后如懿。

穎嬪の正月のお召しは、6年4か月と3日ぶりと自ら語っちゃう。
海蘭は「若きまま恩寵途絶え座して夜明けを待つ。それが運命」と言い、唐代から代わらぬ後宮の哀しい定め。

白居易(唐代)《后宫词》
泪湿罗巾梦不成,夜深前殿按歌声。
红颜未老恩先断,斜倚薰笼坐到明

容貴人のお薬を巡って、皇后如懿がとばっちり~。
炩嬪が第15皇子を出産。容貴人は容嬪に昇格、炩嬪は炩妃に昇格、後宮の差配は炩妃に任された。人脈作りに余念がない炩妃は、穎嬪にはペルシャからの猫目石を贈っていた。
(つづく)

なーんと香見公主は、皇后如懿下げ・炩妃上げの一因だったのか……。
どこまでも漁夫の利な炩妃。

ドラマ『瓔珞』でも香見公主的ポジションな順嬪によってのし上がっていた瓔珞=炩妃。解釈は一致してるよう。

そしてあれよあれよと炩妃にばかりお子が出来ている。
この辺りは『瓔珞』では皇后と休戦協定を組んでいたから描かれなかったのよね。

 

 

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