韓国ドラマ「御史<オサ>とジョイ~朝鮮捜査ショー」が、2022年12月30日(金)よりWOWOWにて毎週2話放送となった。「赤い袖先」の後続番組。コメディっぽぃし韓国グルメにつられて見ることに。全16話。
韓国時代劇のグルメ(あまり出てこないが)と、興味深いネタをメモしています。
1話メモ&感想
主人公ラ・イオンは、グルメに目がなく自分でも料理をして、ちょっとこだわりの強いめんどくさい系男子ぽぃ。たまたま科挙でトップとなるも全く仕事には興味がないようで。イオン役のテギョンがどうも小泉孝太郎さんに見えてしまう。
「パク氏伝」「チョン・ウチ伝」を読みふけり、これってアクスタを飾っているオタクみたいな感じなのかな。この世子様の夢はなんなんだろ。
「パク氏伝」は仁宗の丙子の乱の頃を描いた「朴氏伝」かな。朴氏は李時白の妻で女傑伝。
「チョン・ウチ伝」は「田禹治伝」とも言い、道士の田禹治が活躍する古典小説。田禹治は実在の人物だが物語は架空小説で、朝鮮王朝の支配権威に反した英雄像が描かれているとか。
イオンは暗行御史として忠清道行きが決定。前任の行方不明者も出ている地域。忠清道は韓国中西部のあたり。
楽しみのチャグリの名店に辿り着くまでは食べないご一行。
チャグリは、肉とじゃがいも等の野菜をコチュジャンや粉唐辛子で煮込み、チゲより水分が少ないのだとか。まさに忠清道が発祥の地。ワカメに餃子。
ジョイが離婚を申し出ているが、なかなか認められない。姑は嫁をこき使うばかりでそのひどさにイライラしてくる辺りは、「ワンザウーマン」第1話を思い出す。庶民の離縁尚書は蝶をもらえるらしい。布が切られて蝶の形になってた。
この時代、両班と庶民で離婚制度は異なり、庶民では「事情罷議」と「割給休書」があり、「割給休書」が蝶である、チョゴリの前裾を切ってもう一方が受け取れば離婚が成立となるもの。
熟した柿はこの当時王様への献上品だそうだ。
事件解決の時にはスカッとするのかな。「成化十四年」みたいな人情モノになるのかな。
2話メモ&感想
海辺に流れ着いた遺体は馬牌(マペ)を持っていた。暗行御史の証であり、書かれている馬の数が多いほど、位が高いとか。
お付きの者が漢城府戸房の判官になりすまして役所に潜入。司憲府のオ様と親戚と名乗る。笑える展開が続く。
白鳩を求める領議政と、鶴の餌用にドジョウを買いに来た大堤学。
鉛から銀を作り、朝鮮転覆も考えていそうなアブナイ感じのテソ。
科挙の試題は
『孟子 尽心篇』
観於海者 難爲水
海を見し者は水となし難し。
大事を扱う者に、小事は取るに足りぬ。
賦題は「観魚台小賦」。
ジョイに思いきり口を叩かれるイオン。こういう時に出てくるのはいつも「祖母でも叩かれないのに」で、祖母なのね。
お付きの人の聞き込み能力、優秀だな。
テソ以外は、郡主も案外人が良くて、素直に取引にも応じているね。ジョイには仲間もないし、脅されたらかなり不利になるところ。
義絶離縁を命じると出たが、官印を押すところで、アメンオサがやって来た。
こんなに一斉にお縄になる、マルサ感。
スカッと解決と言うより、暗行御史の威光でねじ伏せる感がうかがえる。
イオンも家柄も頭も良くお坊ちゃまな感じかしら。
離縁する時は、手形を取るのか。離縁できた~~~。
「成化十四年」と重なるのは、唐泛の姉も離縁していたからか。あれも大変だった。
3話メモ&感想
イオンに世子様は「兄弟より大切な弟分だ」って、世子様が男前でこんなの惚れてしまうよね。刺客の放った矢には烏頭(うず)が塗られており、世子様の逝去と結びついた。この役人さん、有能ね。烏頭はトリカブト。
村の老女がジョイにノウゼンカズラの種を贈る。両班の家にだけ植える貴重な花で、花言葉は「名誉」。炎天下でも花を咲かせるそうだ。
テソは灰吹法に成功、銀鉱石から純銀を取り出す方法。テソの天下かと思いきや、父の領議政パク・スンがやって来て、これは権力欲の強い父に認められたい庶子の図……。
餅をあぶり、熟柿をつぶして付けて食べると美味しいようだ。
祠の前に離縁した女がいたら、最初にそこを取った男はその女をめとらねばならぬ。これを拾妾(スプチョプ)と言う。なんなの、この怖いシステム。
4話メモ&感想
亡きボリにそっくりな幽霊に扮していた女性に会い、賑場出身の子供たちは烏頭を育てているようだ。賑場は孤児を救う地方の施設。
孤児を救う中央施設である留接所(ユジョプソ)では10歳になると使用人として出され、使用人として送られたソヤン商団から逃亡した子ども達だった。商団主のチャ・マルチョンは役人と結託し、税を代納する過程で暴利を貪り莫大な財を築いた悪徳者。使用人は衝動のままに虐待している。
江華島には行き場のない子や帰郷女のための村があり、頭領は同じ境遇の女性。帰郷女は清に献上され帰国した女性で、ジョイの母もそのひとり。
牛のと畜を禁止する禁牛令がでており、王室の祭礼でも牛肉を供えられない。
無法者の組織である剣契(コムゲ)がのさばっている。
領議政の長男の邸宅を建設しており、木材も王宮のみに使う赤松だけ使い、建物の配置は「日」、見栄えの良い「月」、近頃流行りの「吉」かと論じている。のらりくらりと好き勝手しながら状況は掴んでいる長男ドスは、この先どう転ぶのか。
荷香酒は蓮の香りがして王様だけが飲み、韓山素殻酒(ハンサンソゴク)は菊の香りがして生姜と赤唐辛子の味もする。忠清南道西川郡漢山地区に伝わる伝統酒でアルコール度数は高いとか。
薬材の担当の奉事(従8品)が気難しく、商団は薬材の取り扱いはない。ペッキ峰という谷で酒や機や銀も作っている。
テソがやって来た~~~。
イオンのピンチのところを、ジョイが妻のふりをして張り倒して助けようとする。接吻するか「王様のクソ野郎」と叫ぶかの選択に、接吻。
イオンとテソが戦う。
(つづく)
帰郷女という立場の女性もいたのか。
そしてテソ。「山河令」の蝎王みがあって、「義父(イフ)」と言い出しそうだが、庶子なだけで実父なのね。
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