40話最終回感想
焚火にススキの穂が舞う中、李蓮花の剣舞~~~。ひらひらと舞い、狐狸精も見ているよ。
イマージナリー笛飛声や漆木山の姿も。
方多病が李蓮花にモフモフ外套をかけている。
主題歌が流れ、李蓮花は戦闘服の紅い衣装にお召し替え。
ここでこの衣装が来るのか。
李蓮花は百川院へと赴く。
雲彼丘が糾弾されている中、方多病にわざと防御を漏らしたことや、からくりに細工をして戦力を削いだと明かす李蓮花。院外に18発の七曜火も埋め、激戦を回避したそうな。
雲彼丘は雪公の邪術 雪融華をかけられており、助けるために李蓮華は揚州慢を用いて解毒。あぁ、また李蓮華の内力が減っちゃったよー。
李蓮花の「若い頃に力を無駄遣いしてはならぬな、今さら正しいことに使おうにも、短い命まで削られる」というのが、「いや、まだ若いですよ」と思いつつ、なんだか羽振りのイイ時にぶいぶい言わせていたのを後悔している様が、ちょっとリアルなカンジ。
李蓮花は雲彼丘に「なぜ失敗したのかと長い間考えたが、全ては私の独善のせいかもしれぬ」と告げる。そして「威光ある令牌がたった50両だった」と自嘲している。困窮の時に植えるのは、やはり大根なのですね??育ちやすいのかな。
李蓮花は雲彼丘に「大切なのは残された日々だ」と言い、「しっかり生きろ、自分のために」と。
方多病が忘川花を取り出そうとするとない!
えええ、あの陛下の解毒に使っちゃったの~?
……と、どこかガッカリしているワタシ。
なんかあんましイイ所なかった大熙皇帝なんですもの。それでお咎めなしになった、と。
方多病は李蓮花に、天機山荘の太歳大還丹を渡す。
蓮花楼や狐狸精にも別れを告げる白衣装な李蓮花。狐狸精も置いていくのかぃ。
四顧門の令牌が四顧門に届けられる。
耳がぴくっとすると、小鳥を救い出す李蓮花。
流れるED。
あ、久々の蘇小慵を連れて、方多病が戻って来た。あの食譜には相夷太剣の剣法が記されていた。
出た!
期待を裏切らない肖紫吟。
絶対出てくると思っていたよ。
あー、李蓮花は少師剣を自ら折っちゃった。もうこの世に李相夷はなく相夷太剣もない。
そして李蓮花は崖から飛び、小舟の上に降り立つ。
舟の人もビックリよね。
講談師が李蓮花の物語を語っている。
東海の浜辺で笛飛声が李相夷を待つ中、皆も勢揃い。
そんな中、手紙が届く。
「”小舟ここより行き、江海に余生を託す”悪くない結末だ」と。
ああ、小舟に乗っていたもんね……(←チガウ)
詩を読むと、李蓮花が辿ってきた思いがうかがえるようでもある。
苏轼(宋代)《临江仙》
夜饮东坡醒复醉,归来仿佛三更。家童鼻息已雷鸣。敲门都不应,倚杖听江声。
长恨此身非我有,何时忘却营营?夜阑风静縠纹平。小舟从此逝,江海寄余生。夜に東坡で飲み覚めてまた酔い、帰ってきたのはどうやら夜も三更。家童はすでに雷鳴のごとく高鼾。扉を叩くも応答はなく、杖によりて川音を聞く。
恨めしいのはこの身が我の有するところでないこと、いつになったら休みなく働かずにいられるのだろうか?夜も更け風も静まり水紋も平らかになる。小舟ここより進み、江海に余生をゆだねたい。
忘川花の恩を感じつつ、武芸の頂点を求める笛飛声には、弟子の方多病に後を託す、李相夷の絶筆であった。
肖紫吟と会ったのは数日前だったのか。方多病は「亡骸を見るまでは草の根を分けても李蓮花を捜す」と言って去り、
笛飛声は「私たちの約束に誰も代わりはいない」と言い、海を見つめる。
(完)
日本語字幕:吉田庸子
日本語版制作:エスピーオー
あ、終わっちゃった。
いわゆるオープンエンディングというもので、解釈はご自由に、という事か。
あれこれ自分なりに最終回を考えていたら、どうやら特別編/番外編(5分)というものがあるらしい。
ということで、早速見てみた。
特別編/番外編
皆で李蓮花を捜しているが、いっこうに行方は知れない。
3か月後、笛飛声に配下が「九州三十六郡 四河十二江 七嶺二十一山、捜したが見つけ出せない」と報告。この表現が面白いな。古代中国の地理なのだとか。
笛飛声は「明月已获沉西海,悲风何处催八荒」と。
清明節の季節、李蓮花との回想に涙する方多病。
狐狸精が激しく吠え立て、李蓮花の飴袋が見つかり、それは死体から取ったと言う浮浪者。
馬に乗った方多病と笛飛声が東海の浜辺へ駆けつける。
白いモフモフ衣装の李蓮花が静かにたたずみ海を眺めて微笑んでいる。
(完)
……私が考えていた都合の良い最終回からのつづきが、かえって打ち砕かれてもうたやないの。
この最後の李蓮花は生きているのか、死んでいるのか。
原作小説では「李蓮花は生きているけれど、目も見えず記憶もおぼつかなくなっている……」というものらしく、うーん、正直、記憶だけは持ち続けていてほしいんだよなぁ。
私的な最終回の続き
いつもは割と考察するんですけど、蓮花楼はそこまで読み込めておらず~。
始めに断っておきますが、なんの根拠もない私的な願望です。
私の都合の良い最終回の続きは
李蓮花はあの邪術遣いの南胤の末裔の設定を最大限に生かし、流れ流れている内に、都合良く解毒法が見つかる。
が、またも姿形は変わってしまう(と言っても演じるのは成毅なんだけど)。
今度こそ、余生をまっとうしようと日々を送る内に、狐狸精が李蓮花を発見。
その動きから、方多病と笛飛声にも見つかり、
第二の蓮花楼生活を暮らす中、変わる変わる身内が愚痴や相談に李蓮花の元へと訪れ、賑やかな日々……。
(勝手に完)
李相夷の絶筆ではあるけれど、李蓮花の絶筆ではなかったではないですか。
え?都合がいい?
私はハッピーエンド好きなのですっ!
ドラマ完走記
主人公が余命云々……ということや、敵対する金鴛盟が鬼系ということもあり、初めは『山河令』ちっくだなぁと思いながら見ていたが、途中からはその思いは薄れ。
笛飛声が加わったあたりで俄然面白くなり、第31話の師兄との葛藤が描かれたあたりで、李蓮花の師兄への執着が見え、それぞれの執着を描いたドラマなのですね。
割と最後まで李蓮花の謎解きという物語の進行は変わらず、謎解きと死期の迫った主人公が過去の因縁を解いていくというのがストーリーの中心であった。
そんな謎解きのバディは、一本気で李相夷に憧れる方多病。
その方多病がどんどん強くなり、自分の出自が分かってもぶれず、ワトソンくんから後継者へと見事に頼もしく変貌していったのが胸熱。
そして李相夷のライバルな笛飛声。
てっきり相対する最大の敵方になるかと思いきや、どんな姿になっても自分と戦えという、とんでもない武術バカで、なぜか3人の道行きになった辺りがとてもとても面白かった。
謎解きは、割と後から設定が付け加わり、ナントカカントカという現実的でない技や毒が用いられているので、そうですかと割と流して見ていたもので。
一方、仇役は単狐刀と角麗譙。あとはそもそも毒を仕掛けた雲彼丘と、肖紫吟。
この単狐刀と肖紫吟はどこまでもイイ所なしな悪役で、この悪役の単調さのお蔭で、あまりカタルシスのない第39話になってしまった。雲彼丘はともかく陛下や肖紫吟を守ってもなぁと思わないでもないが、「李相夷は四顧門の全員を守ると誓った」な盟主の責務を果たすのが李蓮花の矜持だったのでしょうね。「心から悔いた者には機会を与えるべき」というのが仏教的。
そもそも黒幕も割と早めにわかるようになっていたし、そういう意味では、やはり李蓮花となった李相夷のお遍路さん的な回顧する旅物語がメインで、単狐刀や角麗譙の妄念すさまじい執着と対を成す、解脱や許しというのがテーマのようにも思えた。
成毅(チョン・イー)の同じ顔での一人二役であるが、李相夷との区別も付いたし、李蓮花のどこか人を食った飄々としたカンジが好ましかった。李蓮花は成毅の当たり役ですね。
一方、李相夷は、恋人にさえも「疲れた」と別れを告げられるほどに、自分のやり方を押しつけるわ、腕試ししたあとには記念の品を巻き上げるわで、「男主な武侠の強者」とはまた異なった独善ぶりな描かれ方がオモシロくもあった。
まぁ、若くしてあれだけ強ければ無理もないのかもしれないのだが。
角麗譙のヤンデレぶりも、突き抜けていて楽しく見ていた。
単狐刀は李相夷と関わったのが間違いだったのでは……とも思ったが、単狐刀がいなければ方多病は生まれてこないので、致し方なかったのか。
方多病を育てた何暁恵も方則仕も、実に清々しい人物たちであった。
展雲飛も何暁鳳とうまくいったのかしら。
李蓮花・方多病・笛飛声の3人+狐狸精な物語をまた見てみたいな。
おまけ・中国語!ナビで蓮花楼
中国語講座『中国語!ナビ』の中文百花園で、ドラマ『蓮花楼』が紹介された。
番組冒頭で方多病のアップが映り、「え?李蓮花じゃないの?」と思ったり。
「你们好?」に陳淑梅先生が「我喜歓你」と返しているあたり、檀れいさん好きな感じがカワイイな。
ドラマ紹介で登場人物の「李蓮花/リレンカ」や「李相夷/リショウイ」呼びは良いけど、「方多病/ホウタヘイ」は耳慣れん~~。この読み方にするのは、吹替版でも出る予定があるんだろうか?
笛飛声ナンテ「悪の組織と戦い」でまとめられてたし。笛飛声はネタバレになっちゃうから難しいよね。名前も「テキ ヒセイ」とかになるの? ラブストーリー……ねぇ…。
脚本家の劉芳さんが松峰莉璃さんと仲良しで、初征さんとのスリーショットと、メッセージも紹介されてました。
李蓮花に捕まっていたこの人、『秘密の皇帝』の郭嘉じゃないの!?
そしてなにより、ふなっしーの前世のあおもりんごっしー🍎が可愛かったです。
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