29話 赈灾事成 釜底抽薪
沈追が「誉王の頭上に稲妻が落ちればよいものを」と言ったら、ホントに落ちて、救済の主事は靖王の手に。災害が深刻な岳州の知府から、誉王への礼品 銀子5000両を運ぶ一行を襲撃していた雷神 梅長蘇。咳をして靖王に下策と知らせてるし。
ヤケ酒あおる誉王~。ついに「靖王こそが梅長蘇を得た」と分かっちゃったけど、意外や意外、誉王の憎しみは自分を利用した梅長蘇でなく、ライバルな靖王に向けられるのよね。誉王は今のところあんまり毒蛇っぽくないんだけど、これからそうなるのかしら。
中書令の柳澄(政令の起案)は丸く納めたがるって、前回出てきた人かな。
皇后が揺さぶりかけても、静妃は綿花のごとく動じることなくいなしてる【皇后娘娘软的硬的都使了,可她就像一团棉花一样,压不扁揉不烂,根本无从使力】、という表現が新鮮だった。そんなにフワフワしているようには見えなかったけどな。むしろ苔のごとく、気付いたら一面苔だらけ、という感じだけど、ちょっと静妃のイメージとは違うか。
靖王母子が羊から狼呼ばわりされてるよ。牛ですよ、牛。
梅長蘇が赤焔事案に関係している気がするとは、イイ勘してる誉王、「敵であるほど心は通じる」って、もはや片思いの世界……。
夏江は璇璣公主と旧知の仲だったのか。
それにしてもたった一年で、あんなに誉王に付いていた朝廷にそっぽ向かれるって、恐ろしい世界だな。
内廷司の黄殿はせっせと静妃に品を融通している。露骨だけど宮中の風向きを読むのは、太監生き残りには大事。静妃は摘んだ茶花を太師餅にしている。干し果物と木の実を届けられるが、榛子は選ばない静妃。
林殊は榛子アレルギーで、静妃の贈る点心に榛子は一切入っていない。それらから「正体に気付いているが、秘密は守られている」という会わずして高度なやり取りをしている梅長蘇と静妃。賢い人ってすごぃ~。
蘇宗主に効くならば、苦い薬を飲むのも厭わない飛流。からかわれて机を叩いて抗議するのももっともよ。火掻き棒で対抗する黎綱サン。
雪降る中、飛流が靖王府の梅を採って雪に挿している。それは藺晨に習ったものらしい。
梅長蘇が出かける先は言闕のところ。
◆◆静妃も静かに援護している◆◆
30話 言侯加盟 诱捕卫峥
言候父子・甄平・夏江は、人を見る目に長けている人たち。
言候父子は靖王へ、夏江は誉王へと付いた回。
言闕は梅長蘇に祁王府ゆかりの者ではないかと問うている。言闕は祁王ママに好意があったんだっけ。
言豫津が言候に言う「一蓮托生です、どこまでもついてきます」という父子の絆も良いね。静妃の太師餅は、天子の師と宰相を輩出した言候のことだったのかしら。
お、秦般弱の所にも火鉢があるぞ、風雲だ。
林殊は「怪童 小殊」と呼ばれていたの~?
夏江の手土産は林殊の副将 静崢、西の薬王谷 琅琊富豪榜 第7位 素天枢は、天下の薬材の半分を扱っている。その養子 素玄は医師の名家 雲氏の娘 雲飄蓼を娶った。その素玄が静崢らしい。
ああ、こういうの靖王は弱そう~。
夏江が祁王を排除したのは、今回の靖王排除と同じような理由なのかな。
最近の童路の様子が変だと気付くのは、甄平、やりおる。叔父に早く紹介した方が、美人と結婚なんてアヤシイとかなったりしないかしらん。
陛下の夢枕に太皇太后と宸妃が立つそうな。陛下にも罪悪感があるのね。
宸妃は激しい気性で、あの梅の木の下に立ち……梅の木に縁があるのか。
それにしても静妃もよく赤焔事案後に後宮で生き残ったね、相当冷遇されたろうに。靖王がいるからじっと耐えたのかな。
◆◆言父子が靖王に付いた◆◆
31話 梅长苏病重陷入昏迷
梅長蘇が安静を言い渡されている後ろで、飛流が椿を生けているのが和むなぁ。
火薬を使って派手な襲撃場面だ~と思ったら、素玄こと衛崢副将が懸鏡司に捕えられた。夏冬を何かとかばう夏春は頼もしい師兄だ。
誉王の生母 祥嬪は皇宮の外で陛下と知り合い、郊外の行宮暮らしだった。皇宮の外となると、御子であるかも疑わしくない?と思うのは『宮廷の諍い女』で学んだから。出自でちょっとしょんぼりしている誉王がいじらしい。
静妃は皇后より浣葛草で難癖をつけられる。それでも皇后とも争わない静妃はさすが綿花である。
皇后の侍女 小新は誉王たちの思惑通りに、恵妃配下の太監 小金の手助けもあり、宮中から知らせに向かうのだけれど~。小新ちゃん、実は秦般弱の間者だったらどうしようと思っていたが違ったのね。
童路が秦般弱に捕らえられ、雋娘を脅され、出した名前は「妙音坊の十三先生」。
お、宮羽ちゃん、お久しぶり。
(つづく)
梅長蘇が病で倒れている間に、衛崢副将は捕縛、静妃は皇后に軟禁され、童路は捕えられ、蘇先生の偽者な使いが現われ、甄平は失言しちゃうという……。
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