第38回東京国際映画祭(2025)のレッドカーペットが2025年10月27日(月)15時より東京日比谷にて開催された。
配信動画では今年から登壇スターの上に、お名前が出る顔認識AI仕様になってマス。
中華芸能を中心に記しています。
トップバッターは日本映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』から、33年振りに参加された吉永小百合さんたち。
2番目にチョン・キット・アン監督のマレーシア映画『母なる大地』から、范冰冰(ファン・ビンビン)が黒&白いドレスに白い靴で登場、ドレス以上に范冰冰のお顔がめっちゃ華やか~。ナタリー・スーや白潤音(バイ・ルンイン)も登壇。
范冰冰は丁寧にサインやセルフィーに応じてる。白潤音くん、後方待機していて、誰かサイン求めてあげてと思っていたら、後半ではサインしていた。ひときわ華のある范冰冰は長いことマルチアングルでも映ってマス。おまけに翌朝の情報番組では范冰冰もノンストップポーズをしていたよ、チョン・キット・アン監督も一緒に応じていて微笑ましい。
台湾映画『木々の隙間/樹冠羞避』张均瑜(チャン・ジュンユー)監督、韩宁(ハン・ニン)。
台湾映画『ダブル・ハピネス』許承傑監督、リウ・グァンティン、ジェニファー・ユーなど。女性は黒いドレス姿が多いなぁ。黒はやはし地味に見えてしまうけど、東京はなんとなく黒い服が多いよね。吉岡里帆ちゃん、カワイイ。チョン・キット・アン監督や許承傑監督は、台湾映画『愛情城事』でも監督されていたね。
中国映画『春の木/春樹』では王傳君(エリック・ワン)だ!白百何(バイ・バイホー)に劉丹(リウ・ダン)、張律監督など。
中国映画『She Has No Name』はピーター・チャン監督のみ。インタビューで「レカペはあまり好きじゃないけど,、オーガナイズされていて良かった」とか話していた。
……と、40分ほど経ったそのタイミングで、2025東京中国映画週間ゲストの面々が登壇し、監督インタビューと どんかぶり。曾夢雪はベージュなキラキラ衣裳。張芸興(チャン・イーシン)は濃灰ジャケットに楽器のブローチ……と思ったのだけれどひょうたんなの? わりとさっさと歩いて行った、サインはしてたけど。张艺兴のソロ写真撮影の場面で、カメラが寄るのは吉岡里帆ちゃん~、カメラマンは日本人だしね。
中国映画『飛行家』は鵬飛(ポンフェイ)監督に李雪琴(リー・シュエチン)。
インタビューではイエモンの吉井和哉さんやGENERATIONS、『ダブル・ハピネス』の人たち、他にも多数。
ジュリエット・ビノシュは『イン・アイ・イン・モーション』で初監督。
中国映画『オペレーターNo.23』夏昊(シア・ハオ)監督など。
日本映画『ナイト・フラワー』北川景子さんはベージュドレスで、相手のお名前までとっても丁寧にサインされている。
ステージ登壇は約1時間半ほどで終了。日本人俳優たちはレカペに長く残って写真撮影に応じています。配信は17時まで。
映画『She Has No Name』へ行ってきた
東京国際映画祭のチケット発売で、事前抽選だったこの映画と『風林火山』に応募、金城武な『風林火山』は見事に外れ、当選したこちらに行ってきました。
事前抽選で外れた人もいたようなのに、ナゼか一般チケットは余っていたこの時間帯。どういう仕組みだったのかはよく分からない。
日比谷のヒューリックホールへ行く前に、日比谷ミッドタウンのサインコーナーへも立ち寄り、しげしげとサインボードを眺める。珍しく鵬飛監督と李雪琴は漢字のサインで分かりやすかった。横に個人タクシーが展示されナゼに?と思っていたら、映画『TOKYOタクシー』でキムタクが運転した車だとか。そうだったんだ!
映画感想
2025年・第38回東京国際映画祭「ガラ・セレクション」部門上映作品。
中国語タイトルは《酱园弄·悬案》。英語タイトルは《She's Got No Name》。陳可辛(ピーター・チャン)監督。
この映画は民国四大奇案の一である、「酱园弄杀夫案」な実話をベースにしている。
事前抽選と豪華な俳優陣につられて勢いで申し込んだので、当選後に物語が「1945年 上海で実際に起こった、妻による夫のバラバラ殺人事件」……と知り、陰惨だったらどうしようと案じていた。
描き出されるものは画面も暗く暴力的ではあったものの、次々に現れる主役級な俳優たちとテンポ良い運びと映像美にあっという間の94分。
ここからはネタばれあります。
物語は1945年3月、醤園で始まる。暗い階段を降りていく女性が、水辺でなにかを放り込んでおり、事件を知っているだけにそれが何かは察しがつく視聴者。
階下の盲人が水漏れと勘違いしたものが赤い血であったことが、ちょっと間 彼には分からない演出もヨイ。
薛警察局長は雷佳音だ! 正義感あふれる前世(張小敬@長安二十四時)とは異なり、詹周氏(章子怡/チャン・ツィイー)を単独犯と決めつけ暴力を振るいまくる。その場面でフラッシュバックするは、詹周氏が受けていたDV。
イプセン『人形の家』の舞台作家 西林は、ロングパーマ髪な趙麗頴(チャオ・リーイン)。だけど舞台はこの事件の諷刺劇に換えられちゃった、大衆が求めるものはゴシップなのよ。
詹周氏が収監された牢獄で、シスター(Anna Kirke)を引き込んで牛耳っている牢名主 王許梅は楊冪(ヤン・ミー)じゃないの! 女性で大切なのは「頭・胸・腹」と話している。
警察局長が盲目の占い師を訪ねると、易烊千璽(イー・ヤンチェンシー)~。『長安二十四時』なふたりの再会に胸を熱くしている一視聴者なワタシ。占い師が言う「詹周氏は強い運気を持っているので、関わらないほうが身のため」という予言で、なんとなく局長の末路を察していた。1945年は酉年(乙酉)で、局長は年男の36歳 自分は二回り上と言う占い師は還暦?美魔男なの? 30歳乙卯な詹周氏と己酉な局長は相克。詹周氏が頭部だけ捨てたのは、来世で再会しないためと知った局長は、それをネタに詹周氏を脅す脅す。
裁判で証言を求められた詹周氏は、一転して無罪を主張。
それに腹を立てた局長が送り込んだのはでっかい猪でコワすぎる。『陳情令』でも大きい犬が牢に送り込まれていたけれど、そういう手段があるんかな? 詹周氏は局長が頭部を見つけたと嘘をついた事が腹にすえかねた様子。
局長は副編集長(尹昉)から金と引き換えに、編集長(沈佳妮)の殺害を依頼されるが、土壇場で逃がしていたね。
法医解剖医(章宇)が遺体は別の凶器でも刺されていたと言い、共犯者がいたのではという疑惑で浮かびあがる第三の男性。詹周氏を紡績工場へと紹介したが、それが夫にバレて給金も巻き上げられ、夫は博打三昧だし暴力を振るうしロクでもないことこの上ない。その第三の男性 張宝福が李現(リー・シェン)!!そして暴力を振るう夫は王傳君(エリック・ワン)。夫は大男と呼ばれていた。
局長が詹周氏の周辺を住人に聞きこんでいた時、女性(梅婷)が口をはさむと「黙っていろ」と言われていたのも時代なのかな。大鵬がよく分からなかったんだけど、鍛冶屋さんだったのか。
戦況も移り変わっていき、傀儡政権側に付いている薛局長には不利な状況になっている。
西林が新聞で擁護してくれているのを王許梅から聞いて知った詹周氏。字が読めない詹周氏に新聞を読んであげており、思いのほか、牢名主な王許梅が詹周氏に優しくて安堵する。
西林は女性からの離婚が許されない時代に、夫の所業を暴露して離婚を勝ち取っていた。詹周氏は自由になったら、紡績工場の行き帰りで目にしていたケーキを食べたいと話している。
新たな証人であった張宝福は逃走したところを車に轢かれて事故死。二回目の裁判でも無実を主張した詹周氏だったが、局長は二審の裁判長(孫強)に香港行きの切符を渡す代わりに、死刑を求刑するように交渉しており、詹周氏は死刑宣告される。
牢獄では王許梅が誕生日ケーキを皆にふるまい、詹周氏もケーキを食べている。王許梅が歌を唄う印象的な場面がある。
远远过来一头牛 牧童紧跟牛背后。对牛弹琴牛不懂 可叹你梁兄笨如牛。小弟说话不留心 梁兄你休要怒气生。还念同窗手足情 送送小弟到长亭。十八里相送到长亭 十八里相送到长亭。
これは越劇《梁祝 十八相送》の唱詞。
祝英台:对牛弹琴牛不懂,可叹梁兄笨如牛。
梁山伯:贤弟说话好气人,将我比牛不该应。四九跟我回山去,不送你英台到长亭。
祝英台:小弟说话不留心,梁兄休要怒气生。还念同窗手足情,送送小弟到长亭。
調べると越劇は女性が男性を演じている演劇で、この時代には女性パトロンが越劇の女性役者を支援していたらしい。《十八相送》は梁山伯と祝英台が学んだ書院から家までがちょうど十八里なことにちなんでいる。祝英台が学業を終え帰郷が迫るも、義兄弟の契りを交わして(祝英台は男性に扮している)、義兄である梁山伯への思いが芽生えており、別れを惜しむ段。
詹周氏と王許梅の関係のようでもあり、このすぐ後に政権が代わっていることから、上海と政情との関わりのようでもあり。
詹周氏は死刑を控えて最後のケーキか……と見ていたら、物語は急展開、王許梅が死刑宣告となり、身ごもっている様子ながら容赦なく銃殺され……。とある女囚が「賢い者(王許梅は字が読めた)から殺される。バカは見過ごされる」というような事を叫んでいたのが記憶に残った。
そこからあのシスターが西林に会いに階段を上っていく。王許梅の妊娠証明書の囚人番号を書き換えるのと交換に金銭を要求。見事、詹周氏は死刑を免れる。階段の上に西林がいるのも、それだけ権力を持っている、という事なんだろうな。
怒り心頭な局長が牢獄で銃を撃ち続けるなか、一群の囚人に紛れて逃げる詹周氏の姿が、まるで小魚が群れに紛れているかのようで印象的だった。傀儡政権が倒れ、新政権に捕らえられる局長。金網越しに詹周氏と局長が対峙しているショットも強烈。
タイトルの『She Has No Name』とはこれいかに、と思いきや、妻は性+氏で呼ばれ名前がない女性もいた時代だったのですね……という。チャン・ツイィーは特殊メイクで顔には痣アリ。
詹周氏はロクでもない夫と結婚して、時代的に離婚も許されずエライ目に遭っていたワケだが、局長は傀儡政権派に付いて(ある意味結婚)、敗戦となり憂き目にあう様子が、同じ境遇なのだなぁと、映画で見るとよく分かり。
女性の連帯や女性解放の萌芽を感じる一方で、かつて女性が自分の意思と関係なく結婚相手が決まっていたように、自分が生まれた国との結びつきがそれと近いようにも思えた。
そして円高で勢いがあったかつてから、今や円安で物価も上がり国情も先行き不透明となっているサマが、以前は羽振りの良かった夫が変わっていく様子とも重なり、むしろ個人と国家間の関係を描いているようにも感じたり。
その揺らぎがあと2時間半あるという後編でどう描かれるのか、興味深いところだ。
ピーター・チャン監督Q&A

監督はQ&Aで「東京国際映画祭への初参加について。2015年に物語を読んで構想しコロナをはさんだ。「人形の家」の着想は当初からあった。当時 実際に女性記者の投稿で世論が動かされたこと。強い者は上から弱い者は下からとなっているカメラアングルについて。ヒロインが生き残ったのは正義ではなくラッキーだったから」というような事を話していた。
最初は夫役な王傳君が来ているなら一緒に登壇してくれればとも思ったが、TIFFの質疑応答は通訳に時間がかかるので、監督だけの登壇の方が映画についてじっくり聞けたのは良かったかな。
監督は「いつもはロマンティックな映画を撮っており、自分は楽観的な悲観者で、今回は悲観寄りな映画だ」と話されていたが、ピーター・チャン監督のウォーミングな様子が映画の底にもどこか流れていたように思う。
私には雷佳音扮する局長が駆けずり回る様子にドラマ『長安二十四時』の疾走感を思い出し、中国ドラマでお馴染みな俳優たちが次々に出てくる面白さがあったので、全く中国ドラマを見ない層とはまた感想が異なるのやもしれないな。
范偉(ファン・ウェイ)の名前もクレジットされており、弁護士役みたいだけどハテ?と思ったら、最後の最後に一瞬だけ出ていたようだ。カンヌ映画祭では150分と長いバージョン上映だったようなので、そちらではもう少し出演していたのかしら?ちなみにカンヌ映画祭のレカペではいるわいるわ、李現に楊冪に雷佳音、監督に章子怡などのスターたちが。ま、フランス開催だしね。
映画を見終わってから予告を見たら、詹周氏を登場人物たちが見送っていく編集になっていたのね。
後編が公開されるかも気になるところ。
外部リンク



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