第17話感想・江澄救出
蓮花塢。荷風酒を「湖の臭いがする」と言う温氏の兵の声に、魏無羨が蓮の葉から飲む回想。「酒 蓮に混ぜ香り冷たく水に勝り」と詠じる魏無羨と師姉や江澄とのやり取り。温寧が江澄をおぶってやって来る。肋骨を折られ戒鞭で打たれている。魏無羨がお礼を言うと、「お礼なんて言わないでくれ」と温寧。江氏夫妻の骸は移動させたと。
温晃が温逐流に起こされると、皆は百日酔で眠らされていた。魏無羨の仕業と断定する温晃。
劉ばあさんに別れを告げ、夷陵へと舟で向かう魏無羨たち。あれま、温晃に温寧のことがわかっちゃった。ちょこちょこと温晃をそらそうとする温逐流だが、温寧が温情を頼ることはさすがに温晃には分かっている。
夷陵監察寮へ
夷陵の監察寮。監察寮とわかり血相を変える魏無羨。そしてなぜか簡単に倒れる灯籠……。温情が現われ、そこへ開門するよう声があがるが、温情が退ける。
うなされている江澄。魏無羨の衣装⑦黒を基調とし、中衣と腰の所に珍しく鮮やかな紫色が入っている。温情が江澄の脈を取り、異変に気付くが口にしない。江澄が目覚めるが呆然としており、起き上がると魏無羨を叩くが力なく、江澄は化丹手に金丹を消されていた。両親も同様に金丹を消されたのに敵も討てないと嘆く。温情はその様子を見て「手を貸すわ」と言うが、江澄は炎陽烈焰袍を見るとその手を振り払い「出て行け」と叫ぶ。
薬を煎じる温寧。温情は「五味子と灯心草が足りない」「これも運命よ」「温氏とは違い、医に携わる者として人助けするのみ」と言う。オルゴールのような『琼林』♪
魏無羨と温情が並ぶ場面で、初見時に温情は魏無羨に恋愛感情のようなものがあるのかな?と思ったのを覚えている。なんとなくそういう微妙な空気感を感じたのだ。
そして化丹手の意味と恐ろしさを初めて知る……。
医書からついに…
魏無羨は温情に医書を頼み、夜を徹して医書を読みふける。珍しく髭面の魏無羨。江澄も飲まず食わずで、根銀針を施しやっと寝たようだ。
江澄を看病する師姉。師姉の青系の衣装は珍しく(いつもは薄紫色)雲夢江氏を思わせる。やつれた魏無羨が師姉と語らう中で、「雲深不知処ならいいのに」「誰が助けてくれる?藍湛だ、力になってくれる」と言っているのが、そういう時に思い出すのは藍湛なのね、でも傍にいない……と切なくなる場面。師姉は「頼れるのは家族だけ。それなのにあなたまで失ってしまったら私は本当に1人になってしまう」と泣き崩れる。江厭離が「約束したはずよ。蓮花塢に戻るって」と言うと、魏無羨は泣き、江澄も涙をこぼし、温情も目を潤ませる。
温情が医書を調べ、魏無羨が粥を運ぶ。
魏無羨は蓮花塢の時に着ていた濃紺に灰色模様の衣装に戻る。魏無羨が何かを見つけたようだ。温情が無理と言っているのを、通りがかる温寧、鳴り響く雷。その代償に温情は反対するが、魏無羨は協力を求める。可能性は5割。
(つづく)
陳情令吹替版感想
改めて観ると、温寧に世話になっているなぁ。温情は医書を綺麗に並べて探すのね、とツラいせいかそんな所に目がいっていた。劉ばあや(平ますみ)かな。
ドラマと小説・アニメとの違い
原作小説『魔道祖師』第3巻 第12章三毒
アニメ『魔道祖師』前塵編第12話
荷風酒もなく師姉もここにはいない。小説・アニメで温情はここで初登場。
<陳情令用語メモ>
・荷風酒:魏無羨考案の蓮の葉を浸けて造った酒。荷花酒というのは実際にあるようだ。
・百日酔:激しく頭が痛み四肢が脱力し、快復に数日要する。
・五味子:漢方。不眠・動悸・傷津口渇に効く。
・灯心草:漢方。不眠・焦燥感に効く。
・根銀針:銀針を用いた治療か?
WOWOW字幕版放送:2020年4月16日(木)深夜
WOWOW吹替版放送:2022年6月9日(木)深夜
▼吹替版第1~12話まで感想
外部サイト
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