笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「陳情令」「風起洛陽」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

李夫人反魂香/陳情令3周年記念によせて/ブログ開設2周年⑱陳情令と中国詩歌

陳情令放送3周年

今年も6月27日がやって来た。この日は陳情令の中国放送開始日、陳情令にとって誕生日のようなものなので盛大に祝われる。

日本ではこれにちなんで、2022年6月26日に「陳情令コンサート〜Japan Special Mix Edition〜」特別上映会がお台場にて行われた。3周年おめでとう~♪

上映会終演後には特報が三連発し、①陳情令Special Blu-ray Box発売、②陳情令吹替版Blu-ray Boxが忘羨の誕生日に発売、③陳情令オーケストラコンサート アンコール公演(2022.9.2)が発表となった。国際フォーラムホールAならキャパが広いから確率が上がる……かなぁ? Special Boxは陳情令コンサート、陳情令スペシャルドキュメンタリー、生魂、乱魄、陳情少年座学中が収録、陳情少年座学中が入っているのが気になるなぁ。発表に沸き立ち、#陳情令もトレンド入り。

この特報、映像が金麟台でのあの紙人形の場面で始まり、紙人形がトコトコと歩いて扉を開け、特報発表となったのが可愛かったのだ。

中国でも微博で#陈情令开播三周年が話題にあがり、3周年を記念してクラウドファンディングで色々なグッズが販売されようとしている。

さて今回は忘羨について。ドラマを見始め意外だった忘羨のことと、魏無羨の台詞から漢詩を紹介したい。

陳情令との出会い

私が陳情令と出会ったのはWOWOWの月間プログラムガイド誌2020年3月号、お馴染みのキービジュアルと「強い絆で結ばれた主人公2人の激動の運命を描くブロマンス・ファンタジー時代劇。大人気BL小説「魔道祖師」待望の実写化」というコピーだったかな?

特にBLについてはあまり知らず、その頃『桃花シリーズ』などの中国ドラマをちょこちょこと見ていた事もあってか、なんとなくふたりは前世から恋人関係と思っていた。

そしてドラマを見始めしばらくして気付いた。
え?これって前世で、両思いですらないの?

今思えば原作小説がBLなだけで、陳情令はブロマンスドラマで「知己」だったのだが、いまひとつその違いもよく分かっていなかった。当時は週に4回放送でジリジリとした展開の中、耐えきれずにネタばれにならない忘羨ラブラブパートを探しあて(ああいう時の嗅覚は大したものだと思うし、よくみられる現象のようでもある)、ドラマと小説が混在した中で観ており、二度と再現できないような夷陵老祖な忘羨ワールドが私の中で渦巻いていた。

『陳情令設定集』を取り寄せた頃も、忘羨忘羨忘羨忘羨な時期だったせいか、俳優のインタビューが載っている小冊子を見て、「もっと忘羨ならいいのに」と思ったのを覚えている。もちろん今は全くそう思わないので、あれはなんだったんだとすら思う。

初めの頃は藍忘機の思いが叶って良かったストーリーかと思っていたが、魏嬰の拠り所の不確かさが、藍湛の存在によって救われる話でもあったし、ドラマでは信じる事が強調されていたようにも思う。

ドラマ後半での魏無羨復活後にようやく小説とドラマが異なることがわかり、ドラマでの忘羨も心が通い始めると、憑きものが落ちたかのように物語全体を楽しんでいたので不思議なものである。

この経験をふまえて、ドラマ視聴途中でどんなに原作小説が気になっても目にしないように心がけている。どうも私は混じってしまいやすい性分のようで、それぞれの物語をどっぷり味わいたいからである。

思えば多分、あの当時の私には忘羨な物語が足りていなかったのだろう。足りないものを満たそうと、心は求めるものなのかもしれない

魏無羨の台詞@第2話

心について、魏無羨も言っている。

心は石だと思っても、結局 人は草木にあらず
自以为心若顽石,却终究人非草木

ドラマ第2話の金凌の母親が師姉とわかり、川辺で魏無羨がつぶやいた台詞。
原作小説1巻第三章(第8章)にもある。

只是自以爲心若頑石,卻終究人非草木

自分の心が盤石のように揺るがないと強がったところで、結局人間は草木のように無感情にはなれないということだった。
墨香銅臭『魔道祖師 1』2021 フロンティアワークス

原文と訳語を並べると、中国語と日本語で文量が異なるものですね。なんとなく気になってみてみると、

ことわざ
人非草木,孰能无情
人は草木ではないので、誰しにも感情がある

というものがある。

もう少し調べてみると、「石」もある事から、白居易『李夫人』と少し似ているような気がした。中でちょっと興味を惹いたのが反魂香なのだ。

白居易『新楽府 其三十六 李夫人

武帝,初丧李夫人。
夫人病时不肯别,死后留得生前恩。
君恩不尽念未已,甘泉殿里令写真。
丹青画出竟何益,不言不笑愁杀人。
又令方士合灵药,玉釜煎炼金炉焚。
九华帐中夜悄悄,反魂香降夫人魂。
夫人之魂在何许?香烟引到焚香处。
既来何苦不须臾,缥缈悠扬还灭去。
去何速兮来何迟,是耶非耶两不知。
翠蛾彷佛平生貌,不似昭阳寝疾时。
魂之不来君心苦,魂之来兮君亦悲。
背灯隔帐不得语,安用暂来还见违。
伤心不独汉武帝,自古及今皆若斯。
君不见穆王三日哭,重璧台前伤盛姬。
又不见泰陵一掬泪,马嵬坡下念杨妃。
纵令妍姿艳质化为土,此恨长在无销期。
生亦惑,死亦惑,尤物惑人忘不得
人非木石皆有情不如不遇倾城色

(かいつまんでの意味)
漢の武帝が李夫人を喪い、思いは已みがたく、方士たちに霊薬を調合させ反魂香を錬成させる。
反魂香というのは、薫煙に魂が引き寄せられるもので、魂はやって来ては消え去り、武帝は魂が戻ってこないと苦しくなり、戻ってきても悲しい。
古より今に到るまでこのような者は数多くおり、周の穆王は盛姫を、玄宗皇帝は楊貴妃を思い続けた。
生きていても惑わされ、死んでからもまた惑わされ、尤物(絶世の美女)は人を惑わして忘れられなくしてしまう
人は木石ではなく、誰もが情というものを持っているそれならいっそ傾城の美女には出会わないほうがましだ
岡村繁「白紙文集一」2017 明治書院

どちらかというと藍忘機の思いのようにもうかがえ、反魂香はどこか香炉にも感じられるが、これを物語冒頭、復活後の魏無羨が言っていたのが、献舎で復活自体が反魂香のようでもあったり、詩では魏無羨の立場が絶世の美女ポジションである事や、この後に藍忘機と再会する事に深みを増すように思えて紹介してみた。

日本でも『源氏物語』や謡曲『花筺』など、様々な文学でこの表現が見受けられるそうだ。

ブログ開設2周年

陳情令にハマって早2年がすぎたが、ドラマで気になったところを深掘りする事に目覚め、そちらを追っていたら当初の記事の予定がどんどん伸びていき……。陳情令も日本語吹替版まで放送されるとは、嬉しい陳情令祭りな日々。

陳情令への思いを昇華すべく、まだまだ空薫のごとく、たゆたうままに参ります~。

 

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