46話感想・矛先は金光瑶に
早速、仙師たちによって金光瑶の所業が取りざたされている。それを主導しているのはまたしても姚宗主。金光瑶の仙督就任を反対した家主に、金如松は毒殺されたと処理されたが、実際は金光瑶が殺めたようだ。
秦愫に真実を告げたのは碧草で、秦愫の自害の敵を取ると言っているが、そもそもその自害を招いたのは碧草が告げたからと指摘する魏無羨。腕輪は報酬かな? 初回視聴時に第40話で金氏の女性から連想して綿綿?とか想像していたっけ。
そこへ聶懐桑が「2人を連れてきた者は誰か?」と皆に問う。証人はいるが物証はないと魏無羨や藍忘機は疑っているが、流れは一気に金光瑶糾弾となる。その変わりように付いていけない魏嬰が退室しようとすると、「魏先生」呼びされるわ、陰虎符処理班に任命される。この時の魏無羨の「ああ~?」が好き。
江氏祠堂にて随便
魏無羨が金光瑶の悪事を公にした者の周到さと綿密さを類推するも、藍忘機は「証拠がない」と。ふたりは江氏祠堂へ辿り着き、江氏夫妻と師姉に線香をたむける。虞夫人に怒られている事は姑蘇にも伝わっていたとな。虞夫人は気性の荒い婦人認定される。
そこへあらわる江澄、魏嬰は受け流していたが、「ふざけた仲間どもと現われるな」と言われ、魏無羨も反応。「江晩吟、謝れ」と言うが押えて去ろうとする。なおも江澄は魏嬰に迫り紫電を放つと、藍忘機が払い魏嬰は倒れ込む。『夜奔』♪
飛んでやって来た温寧は打たれても立ち上がり、隋便を江澄にかざしながら「抜け」と言う。隋便は見事に抜ける。驚く藍忘機。
そして温寧は金丹の真実を江澄に伝える。夷陵の山の回想。温情~~~。『人生若只如初見』♪ 温寧が「岐山温氏 最高の医師 温情がいたため」と言うのが、姉を誇りに思っている感が伝わってくるのだ。藍忘機は涙をこぼす。隋便を使いたくても使えなかった苦しい魏無羨の当時の思い。夷陵老祖時代の回想。『夜奔』♪ 白い花が咲き誇っている蓮花塢。
蓮の花托
蓮花塢の湖の蓮。藍忘機にもたれている魏無羨。温寧は金丹の話は口止めされていたので、話さないように藍忘機に頼んでいる。かつて金麟台で味方してくれたことと阿苑のお礼も伝えている。藍忘機は温氏が処刑された時に、乱葬崗へ行きその時にひとり残されていた阿苑を見つけ、連れ帰っていた。それで不夜天に到着するのが遅れたのね。阿苑を思い、素性を知らせていない優しい温寧。金丹を取り出すのは痛むことで、頂に登れない非力な人間になることと語る。うぅ、ツライ……。
目覚める魏無羨。『忘羨』♪ 師姉を思い出し「腹が減った」と言い、魏嬰が蓮の花托を取ると湖の持主を尋ねる藍湛。すると藍湛は敢えて花托を摘み、魏嬰に手渡す。魏嬰が両手で受け取るのが良いな。食べ始めるとものすごい勢いで食べ始める3人。そこへ蝶が飛来する。
魏無羨は雲夢の雲萍の土地権利書を思い出す。
雲萍にて
雲萍。ピンクの花が咲き、布が舞う。ドラマ『風起洛陽』でもひらひら布がたなびいていたので、なんとなく陰謀が暴かれる場面近くで使われる気がするのだけれど、そういうお約束なのかしら?
魏嬰が道を尋ねた女性に笑顔を向けると、とっとと歩き出す藍湛。温寧は通りすがりの人にも絡まれる。藍湛は黄色い呪符を魏嬰に手渡す。これは第11話に藍忘機が温逐流たちに使って、魏無羨にもらったと言っていた破魔呪!? 十数年越し! 蝶が舞う。
(つづく)
感想記事はせっせと書きためるようにしていたのだけれど、この第46話に取りかかるのはなぜか延ばし延ばしとなっていた。ドラマが終わってしまうのを惜しんでいるのかなと思っていたが、やはり金丹の真実が明かされるこの場面を見るのが忍びなかったのかなと思わないでもない。もちろん初回視聴時にはそんな事は思っていなかったが、あれやこれやと陳情令を考え続けて2年経つとそうなっていた。
前世でのいろんな場面が思い浮かぶ。試剣堂での暴露は、第15話の虞夫人と王霊嬌のバトルや第24話の剣の手入れをしていた江澄とのやり取りを。そして江氏祠堂は、江澄と並んでいた第20話、師姉と語らった第24話の対なのかな。
温寧が江澄に真実を告げるのも、自分の事では怒らないけれど魏無羨を守るためならば毅然と立ち向かった第25話の師姉を思い出す。意識を失った魏無羨を乗せて舟をこぐ温寧は、かつて第17話でそんな江澄たちを運んでいた。お腹の空いた魏嬰が食べるのは、第24話の師姉の蓮根と骨付き肉の汁物から、藍湛との蓮の花托へと。
陳情令吹替版46話感想
日本語だと、仙師たちの流れが変わるのが一層よく分かる。「俺たちを赤鋒尊に導いた黒装束だ」はそんな装束の人会っていたっけ? 魏無羨が祠堂をお参りするのが切ない。緑川江澄は「どこかの某」に「いかがわしい連中」とキッツ~~~。藍忘機に張り合っているんだなぁと傍から見たら思えるのだが。江澄の「待て」に、藍忘機の「うせろ」。
島﨑温寧の「抜いてみろ」にこもる思いに泣けてくる。藍忘機の驚き、江澄の戸惑いと混乱に、『夜奔』と、もういない温情があいまり悲しい……。
信じがたい江澄と姉を誇りに思う温寧とのやり取りに、回想によりさざめく思い、江澄と藍忘機の涙がより心情に迫る。温寧の「あなた」呼びや、「勝てない」ではなく「あの人にはかなわない」と言うのいいね。
そして金丹のくだりも、立花藍忘機の魏無羨を思って痛ましい思いも伝わりよりリアルだ。早見師姉が優しい声で魏嬰に「食べて」と言った場面で、ふと師姉が「おかえり」と言っているような思いに包まれた。
蓮の花托を渡しながら立花藍忘機が「今回だけだ」に、木村魏無羨の「え?」がコミカル~。この蝶は金氏のあみだした蝶なのか。破魔呪の蝶が舞うのは、阿苑の蝶や、復活と再生、なのかな?
ドラマと小説・アニメとの違い
小説魔道祖師第4巻 第十九章丹心,第二十章寤寐
アニメ魔道祖師完結編
蝶が飛来したり、破魔呪はドラマオリジナル。原作では蓮の場面で温寧がいる事に、最初魏嬰は気付いていなかった。
蓮花塢で魏嬰は木から飛び降りて藍湛に受け止められたり、それを実は江澄が目撃していたり、宿での出来事などBLを発揮している章である。
蓮には持主がいると知っているという事は、陳情令藍忘機も、原作小説・番外編の藍忘機のように魏無羨の言葉を追ってこの湖に来たことがあるという事でいいのかしら。小説だと魏無羨が座学から帰った後なのだけれど、陳情令は陰鉄探し旅に同行しているので、それ以降かな?
WOWOW字幕版放送:2020年6月4日(木)深夜
WOWOW吹替版放送:2022年9月22日(木)深夜
▼吹替版第1~12話まで感想
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