笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「愛なんてただそれだけのこと」「宮廷の諍い女」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

陳情令第7話「天灯に託す願い」感想

原作小説「魔道祖師」第18章。

 

陰鉄に関するまとめ

  • 包山散人は隠遁。魏無羨の母・蔵色散人の師匠なので、師祖にあたる。
  • 藍翼は100年間、霊力で陰鉄を抑えてきた。
  • この10年、他の陰鉄の欠片が世に現れた可能性がある。
  • 藍翼が執着したのは償いのため。
  • 陰鉄は天地の霊なので消し去れない
  • 陰鉄の欠片は呼応しあう。
  • 欠片を集め寒潭で鎮めることが唯一の方法。

寒潭洞での誓い
母に繋がる人に会えて嬉しそうな魏嬰。

藍氏の末裔として、意志を引き継ぎ寒潭洞で陰鉄を鎮めると話す藍忘機。
魏無羨も大義のためなら迷うことなく戦うと、共に誓っている

結界が解かれ、温寧にも影響があらわれる。

岩から二人が飛びだし、藍忘機の上に魏無羨が。
江澄に呼びかけられ、「どけ/起来」と言う藍忘機。

温情に裏山の中を尋ねられ、魏無羨ははぐらかし、藍忘機にこっそり笑いかけるすっかりふたりの秘密の世界ができている。


藍曦臣が陰鉄を簫で鎮め、藍啓仁が乾坤袋に入れる。
五大世家でも藍氏宗主だけが陰鉄の存在を知っていた。

雲深不知処の上空を飛ぶ梟。

温若寒が陰鉄を一つ手に入れており、協力者がいるだろうと推測される。
他言しないと三つ指立てて誓う魏無羨。

 

蛇は一番苦手なんだと話す聶懐桑。そんな魏無羨・聶懐桑・藍忘機の様子を、声をかけずに眺めている江澄。
「藍氏の門下になっては」と揶揄する江澄に、「家規に寿命が縮まる」と返す魏嬰。それを聞き、寂しそうな様子の藍忘機。白い花が咲いている。


不夜天で薛洋と並ぶ温晃。雲深不知処に陰鉄が表われたことを温若寒に報告する、櫟陽へ行くように言われ、目を輝かす薛洋。「陰鉄には興味はない。しがない修師」と言いつつ不遜な態度で去って行く。温晃は、温若寒から静観するように言われている。


天灯での誓い
江厭離が金子軒の天灯作りを手伝いに近づいている。
忘羨ピアノ曲が流れる。
魏嬰は藍湛に「生死を共にしたんだ。一緒に天灯を揚げて祈ろう」と誘う。

「特別に藍二公子に作った天灯」と、魏嬰がウサギの絵を見せると、微笑む藍忘機。この笑顔がとても好きです。

魏無羨は聶懐桑の灯籠を踏んでしまい、清河澈雲堂の極上の紙を使った灯籠はあえなく燃えている。陳情令曲と共に、いっせいに天灯が揚がっていく。

 

f:id:fuenone2020:20201218190422p:plain

 

それぞれの願いは、

聶懐桑 「無事に修行を終え、来年は来なくて済むように」

温情 「弟の阿寧が一生平穏に暮らせるように」

 そんな温情を見つめる江澄。

魏無羨 「一生悪をくじき弱きを救えるように」と祈り

その言葉に藍忘機も思うところがある様子で、乾坤袋を握りしめる。


喧嘩
周りに江厭離のことをひやかされ立ち去る金子軒。とりなす綿綿に「私の望む婚姻ではない。二度と言うな」と言い、それを聞いた魏無羨は金子軒に詰め寄る。

ここでいきなり場面が夜の風景となり、二人は喧嘩をしている。魏嬰を止めようと腕に触れている藍湛の姿も。江厭離が止めに入り、喧嘩の真相も知ってしまう。

宗主・江楓眠登場 
金光善も
中庭でひざまずく魏嬰が反省していると思って声をかける藍湛。しかし魏嬰はアリと退屈しのぎに戯れていた。江楓眠には「ひざまずけ/跪下」と言われている。

 

雲夢江氏宗主・江楓眠登場(藍啓仁から見て左側)。
蘭陵金氏宗主・金光善もあらわる。(右側)

江楓眠は「雲夢江氏は天性と本心を大切にしている。嫌なことを強要はしたくない。双方が気が進まぬなら無理強いもよくない。一生を共にするのは彼らだ」と話し、金光善も「江兄が決めたことなら従おう」と、江厭離と金子軒の婚約破棄に応じる。藍啓仁たちは、江氏宗主にのみ陰鉄の相談をもちかける。


魏嬰が師姉の様子をうかがうと、ベージュの鶴模様の香袋を手にしている。赤い紙に念をこめ紙人を師姉のもとに送る魏嬰。拱手で挨拶もする紙人形。阿羨を気遣い、「縁がなかったの。仕方ないわ」と話す師姉。


櫟陽で仙門が次々と襲われ、薛という温氏の客卿が手を下したと話す江楓眠。魏嬰のことをこぼす藍啓仁に、江楓眠は「嬰はこのような性分なのです」ととりなしている。

 

挨拶に来た藍忘機の様子に察した様子の魏嬰。藍忘機のことを「認めている。誰も打ち負かせない無敵を誇る俺がやっと好敵手に会えた」。やりあう魏嬰・江澄とそれを止める江厭離。それを見守る江楓眠。魏嬰は藍啓仁の物真似もしている。


それを眺めていた藍忘機、そして歩き出す。

魏無羨はウサギに話しかけ、連れて帰るべきか、藍湛が退屈な時にウサギと遊びたがるかもと思案している。そして藍湛の様子を思い返し、一人で陰鉄を探しに行くのではないかと、ウサギに問いただす。

 

★ ★ ★ 

 

“喧嘩”と“二人の宗主が来た”のは原作と同じです。師姉は座学にはいませんでした。

 

天灯の場面での藍湛の笑顔は、陳情令一好きな藍忘機の笑顔です。ポスターサイズでほしい。なんせドラマ7話まで進んで初めての笑顔なんですから。このほのかさが絶妙ですね。

 

天燈あげは、台湾十分で実際に揚げたことがあります。台北からは鉄道orバスで1時間くらいでしょうか。観光地化されていて、日中いつでも揚げることができるのです。

ドラマの天灯と同じように、願いごとを書いて、ランタンがふくらみ、手を離すと空に舞いあがっていき、とても楽しい思い出。少々の雨でもあがっていくのが頼もしい。


第7話のキーワードは誓い

 


<陳情令用語メモ>

・三つ指立てる:誓いを立てる際の身ぶり。3本の指なのは、①天地人、②キリスト教の三位一体、③三本の線香説とさまざまである。人差し指・中指・薬指を立てる。
・清河澈雲堂:蝉の翼のごとく薄くきめ細かく高価な極上の紙。実際に澄心堂紙という、五代・南唐の宮廷で作られた最高の紙がある。原料に桑皮が用いられ、詩画のために使用されたそうな。
筆・墨・紙・硯を文房四宝と呼び、中でも、諸葛筆・李廷挂の墨・澄心堂の紙・龍尾硯は名高い。


WOWOW放送:2020年3月26日(木)深夜
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▼吹替版第1~12話まで感想

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