笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「君花海棠の紅にあらず」とアニメ「天官賜福」、漢詩で「山河令」もはじめました。

君、花海棠の紅にあらず 31話,32話,33話 感想と京劇/上海編

第31話 わだかまり

奥方に乗り込まれ、なんだか夏休みの宿題をさせられているような商老板に、お陰で上海へ高飛びし、二旦那と合流してご馳走にもありつく姿を見ることができた回。

奥方が水雲楼へ来たと知り、逃げだそうとバッテン顔だったのに、振り向いた時はにこやかでさすが役者だ。宮中のいじめのようなのに、コミカルな音楽が微笑ましい。『宛城の戦い』を見た時は引き締まっていたと、薄々視聴者が思っていたことをおっしゃる奥方さま。

月の光が世を照らす。兵士さんはどちらにお住まいなの。髪に挿した……」と小周子が歌うと、赤ん坊は泣きやむ。指導係の韓さん(金有明)が席を外すと、すかさずリッツ缶を取り出しムシャムシャ。座員たちは「品性を保ち主に奉仕する」と復唱させられている。

逃げだした先が寧先生だと安心できるなぁ。老人と女性は殴れないので、逃げるしかないと。招待状をかかえて、商細蕊も上海へ。

 

林丹秋(娄宇建)という新キャラ登場。斎王と寧九郎の畑姿もなんだかほのぼの。寧さまは「外で見聞を広め経験を蓄えたあとは更によい役者になる」と話している。

上海の梨園の人はどんな対応かとドキドキしていたら、良識的な対応でホッとする。王先生(王东)は原先生の師侄。原先生の系統を感じさせる品のある役者さんなのがさすがだ。

南北梨園の共演が持ち上がり、崑劇の『牡丹亭』を歌う王先生。「混乱の中で…」その歌に幼い商細蕊(姜瑞霖)と家族連れの姿が重なる。この旦の姿は誰だろう? 思わず涙を流す商細蕊に王先生が「虚構に真実を重ねー心で感じたのだな」と粋なお言葉!王先生と『雷峰塔・断橋』をすることに。


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そして商細蕊と二旦那が上海で再会。商細蕊の姿に二旦那の顔がぱあぁっと明るくなり、ペンギン走りをする商細蕊と二旦那はハグ。そして写真を渡す。ここで渡すのか……。裏には「知音恵存」と書かれている。

二旦那の豪邸が素敵。「共に丞相府へ行き父と会って確かめさせて」「あの3人は私に恨みがある。決して認めはしないだろう」と一人二役の鼻歌を歌う。安王府で侯先生と歌った部分である。階段手すり降りをする商細蕊。男子がするやつですネ。

商細蕊が目の前で「私が欲しいのはあなただ」「殴られ投獄されて」と一人二役する様子を、目をパチクリとさせながら見入る二旦那。タイル貼りを褒める商先生。帰ったらタイル貼りになっているとか??小籠包を食べさせる二旦那。ステーキにナイフとフォークで格闘する商細蕊。陳くんが出てくるかと思ったら名前だけだった。

林丹秋の妹が登場し、どこかで見たような顔だなと思っていたら、名前で分かった!そういえばお金が……かつての京劇観劇でも、京劇に預けられた子供の事を聞いて顔が蒼くなっていたっけ……。そして商先生の子供時代と妹と手をつなぐ姿も。この時の?

この家は「曽」なのか。だけど家が今も金持ちとはあんまり思えないのだけれど。なぜだろうか、前回では「このふたりの関係がわかる事はないのかなぁ」とぼんやり思っていたのに、今回では「実際にわかるとなると、なんだかモヤモヤ」という気持ちなのは。

31話の京劇メモ

・招待状:上海梨園会館より5月16日の日付の通知。年号は記載されていない。星期四とあるが、1937年ならば日曜のハズなのだ。 旧暦と考えると6月24日は木曜日になる。はてな

・品性を保ち主に奉仕する:『後漢書 列女伝第74 班昭』にある。班昭は班固の妹で、漢書編纂を受け継いだ中国初の女性歴史家。兄を受け継ぐ妹にちなんでいるのか。

・月の光が:『梅龍鎮』一場。22話で臘月紅と勝負した曲。

・牡丹亭:『驚夢』の杜麗娘の一節。幼い商細蕊の状況のよう。

・丞相府:『武家』一場、王宝釧薛平貴のひとり掛け合い。

第32話 想起

商細蕊の家族のお話で切なすぎる回。サングラスの二旦那が出てきて、ギャング映画してました。

早速、再会している二旦那と愛玉。そこで商先生は愛玉が身につけている玉に見入り、毎晩幼い頃の夢を見る。

楽屋で王先生が「二旦那と商先生は同じくらいの年頃」と言っているのに「えっ?」となってしまった。原作はそうなのかな。「父子のよう」と言われ、商先生は「あんなませた子は嫌だ」って、父親のおつもりで??

舞台では「断橋」の「鴛鴦が引き裂かれるとは」「私は幸薄くしてご命令に従うのみ」というフレーズを歌う。ここでは商先生が白蛇、妹分の青蛇は王先生。

二旦那は、朝食に好物の油条や包子を用意したと呼びかけるが、商老板はもぬけの殻。商老板は愛玉と会っており、愛玉に「曽家は没落したが、家訓に子弟を梨園に入れるなと書いてある」と言われてしまう。やはりふたりは兄妹のようだ。幼い商細蕊は芝居に見とれはぐれてしまい、母はすぐ亡くなり、父も16歳の時に亡くなった。玉は家宝なのだが幼い頃に割ってしまい、祖母は「離別と流浪の苦しみを子孫に至るまで味わう」と不吉なことをおっしゃる。

六兄貴(侯俊光)を見つけ出し、どうやら借金を取り立てるために愛玉にワナをしかけた様子。この場の壁にある広告は、tonikum bayerOpavské tmavé pivo

雲南に帰るふたりの元に商先生が駆けつけ、林丹秋に妹の真実を告げる。林丹秋は、全く騙すつもりではなかったのが救いではあるが……。

第18話で商老板が陳紉香に「上海では義母でも作る気か?」と話していたが、見つかったのは妹や姪だった。第30話の二旦那の妹・察察児の香港行きからの、商細蕊の妹の雲南行きなのか……。北平に帰ったら、范支配人は商先生に殴られるの巻、かな。

 

商細蕊の妹のこと

愛玉のことが気になり一晩、あれこれ考えていた。
これが他のドラマならば、愛玉に真実を告げて、二旦那にお金を返し、妹と鳳乙と共に水雲楼で暮らす、というのが順当なのだとは思う。

しかし、この物語は京劇のドラマである。しかも商細蕊は兪青を追いつめないように配慮する所もある。そして二旦那の母とは結局は会えず、遺言という嘘で真実を告げなかった、という前段を踏まえると、言わない選択だろうな、と思ってドラマを見始めた

そして何よりもこの妹設定はドラマオリジナルらしい。曽愛玉役への感情移入によって、この展開への思いはかなり変わってくると思うが、絶妙な配役なのか演出なのか。

32話の京劇メモ

断橋:いよいよ商細蕊が白蛇役となっている。この台詞もそのまんま……。

tonikum bayerバイエル社マルチビタミン剤。

Opavské tmavé pivoチェコビール。オパヴァ醸造所。オパヴァ・ダーク10°ビールだと思われ。ドイツとチェコの紛争を表しているとか?

・玉は家宝:『西遊記』にも、西海竜宮の宝珠が砕かれ、家宝を破壊すると家門が滅亡することになる、というエピソードがある。31話で商老板が2階で歌っていたのは曽家家族の事かな……。

 

第33話 戻らない日々

のことで切なくなるヒマもなく、二旦那の商座長への思いを聞いている間に、陳紉香に全部持って行かれたの回。陳くん、好きだったからショックだ……。

商老板が林丹秋をしばきあげている間に、二旦那が商細蕊と鳳乙の写真を渡し、愛玉の写真をGet。なんてできた人だ。というか、いつの間にそんな写真を撮り、持ち歩いとったんかい。カメラをにらみつけ赤ん坊を抱いている商老板。

鴛鴦の玉は林丹秋に托し、去って行く妹に「愛玉」「元気でな」と思いをこめて言う商先生。

そして二旦那の思いの告白
「商座長の芝居が好きだ」
「君の心に誰かが住んでいて、その魂が君の体を借り甦る」
「1輪の花1つの炎のように自由に咲き自由に燃える」
嬉しそうな商の顔。
この程鳳台だけが危険を顧みず君のそばにいる」。何かを言いかけた商細蕊だったが……。

陳紉香は恋人と駆け落ちをはかるも、足を折られ酒浸り。商細蕊に励まされ再び舞台に立つことに。急な展開に驚くばかり。
陳紉香と、伝授する間もなく消える技を憂える商細蕊。劇場前に立つふたりの白い衣裳が素敵。

恋人からの連絡を待つ陳紉香の元に、「今生ではご縁がないようです」との恋人からの写真が届く。

尤三姐』で持つハズではない剣を手にして、「私は恋多き女ではございません。誤解でしたのに(略)破談の件は承知しました。前世からの縁のためだと死んで明らかにいたします」と舞台上で……。

姜会長、そんな事ならもっと早くから教えておけば良かったモノを……。「伯父上」と陳紉香の声が聞こえて目覚める姜会長。「年のせいかな」と遠い眼差しになるのが、なんともはや……。

気の良い陳くん、いろいろ分散させなければと言っていたのは彼だったのに。そして愈青は好きな人を失い舞台を降りたけれど、陳くんは両方失い舞台上で散ったという、ここにかかっていたのか。ショックだけれど、まだまだこういうのは続くのかなぁ。

 

二旦那は商細蕊の姿に手でフレームを作り、「窓越しに日光が当たって、黄金の衣衣装のようだ。カメラがなくて残念」と詩人のようだ。そして二旦那は言う「先は予測できない。人の心は変わる」と。カメラ発言、前は役者姿だったけど、今は素の商細蕊をおさめたいのね。

赤ん坊を抱く西太后&菩薩が出てきても癒されないまま、来週に続く。

33話の京劇メモ

尤三姐:『紅楼二尤』。『鴛鴦剣』とも言う。小説『紅楼夢』に出てくる烈女で美女。柳湘蓮は讒言を聞いて尤三姐の不貞を疑い婚約解消する。尤三姐は弁明できずに剣で自刎する。ここでも鴛鴦が……。台詞も陳紉香そのままである。

 

1度目のショック~陳紉香~

陳紉香の自刎が衝撃的で、妹愛玉のことも吹っ飛びぐるぐる考えていた。
あれほど気の良い陳紉香が、少し見ぬ間に変わっていた。それは商老板も言っていた「世の中は変わりすぎる」ことの象徴でもあるのか。

 

ふと思ったが、商老板はずうっと辞めていく、去って行く同業者ばかり見送っているんだな。師姉、弟子、尊敬していた先達、役者、新しく入ってきたのは小周子だけ。実際はもっと新しく入ってくる人も多いのだろうが、出入りの多い世界なのか。

 

 

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