笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」アニメ「魔道祖師Q」に始まり、ドラマの漢詩やグルメを記したブログ。最近は「一念関山」「紅き真珠の詩」「安寧録」「星より輝く君へ」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。外部リンクはプロモーションを含みます。

蔵海伝9,10,11,12話感想/蘇軾 留侯論,白居易 長相思,孝経 三才,天機星

迎賓館赤坂離宮・東の間が特別公開されているので行ってきました。普段は非公開ですがパンフレットには載っているので見てみたかった東の間。イスラム様式なムーリッシュ様式で、ステンドグラスやタイルにと装飾も美しい~。アルハンブラ宮殿を思い出しますが、迎賓館は現役な建物だけあって煌びやか。東京で西欧気分を味わえる空間です。

9話感想

枕楼の主 香暗荼が会っている、枕楼のこの場所、展望が良くて開けている感じがイイね。香暗荼は平津侯に兵権を握らせたくない。金魚に餌をあげてるね。香暗荼が食べてるオレンジ色のはなんだろ?八公子(楊雨潼)は男装している。

蔵海に蟠螭匂雲の玉帯留め、宋代 崔子西『枇杷孔雀図』等々が贈られ、回頭礼と呼ばれる「贈り主は分からず、助けが必要なときに名乗り出る」仕組み。蔵海は平津侯の名で粥の施しをする。『枇杷孔雀図』は台北の故宮博物院所蔵。

書斎から兵書『尉繚子』を持っていくように言われる。戦国時代に書かれた兵法書。

髙明は玉の急須で飲む茶にご機嫌な様子。

八公子は「蔵海に災難あり」と。童が「海水あふれ大木倒れる。草に倒れた虎は弱って、爪も心も耳も衰える。万人の海に身を蔵す者あり。臣下が主を滅ぼした」(海水溢,灭壮木,草下虎,不得生,爪心耳,皆衰败,万人如海一身藏,臣子灭主上)と街で歌ってまわる。

荘=壮+木(くさかんむり)、蘆=草+下+虎、隱=爪+心+耳??

宝物庫の奥にはやはり銅魚があった!……が、一匹だけだね。そこにわざわざ両親の衣と皮があるという……高度な技術だな。

慧剣って誰だっけ?……と思っていたら、舎人府で親切に案内してくれた人? 柳葉八件を持っており、慧剣は観風だった!あの太っちょの!
あら、おジャンさんのモロ肌が。そして傷が思ったより小さかった。観風は拾雷楊博瀟)と開散人?に救われていた。

蔵海たちは南西の方角にある劉咸墓へと赴く。

10話感想

棺の両側に書物が並んでいるのは主が高官な文官 長史 劉咸。稚奴の母曰く、財で諸国の群臣の仲を裂き、従わぬ者は殺し、身分を隠すのに長けていた。

単伊子は劉咸の師匠で天下の平穏を守った。「聖人の道は一字を以て之を蔽う 曰く…」(圣人之道,一字以蔽之,曰衡)。単伊子の一生を表す字は「衡」。その中には父 蒯鐸の作った青銅匣が隠されていた。

それにしても蔵海さん、こんなに外出していて大丈夫なんですかね? 拾雷も信じてええんかしら。

荘家の祠堂で線香と香炉に細工した蔵海だったが、何事も起こらず……。平津侯にとがめられた蔵海は「火は金を克す、金戈の物騒な気を消せます」(燃香为火、火克金、可消戈铁马的杀伐之气)と誤魔化す。平津侯は五行の火に属す……というコトは水に弱いのね、だから蔵海?

蔵海が供物台を捜していたら、「捜し物はこれか?」と現われた仮面の男は、トンデモないコトを言い出した。

敵は平津侯だけでなくあと2人おり、ひとりは司礼監の掌印太監 曹静賢。枕楼の影絵芝居で宦官の頂点と言われていた人ね。もうひとりは分からず、「深く潜んでただ静かに時を待つだろう」なんて言う仮面の男。「小忿を忍び大謀を成すか」(忍小忿而就大谋自己权衡)と。

苏轼(宋代)《留侯论》
夫老人者,以为子房才有余,而忧其度量之不足,故深折其少年刚锐之气,使之忍小忿而就大谋。何则?非有生平之素,卒然相遇于草野之间,而命以仆妾之役,油然而不怪者,此固秦皇之所不能惊,而项籍之所不能怒也。

留侯とは劉邦より留を授かった張良のことで、漢の功臣 張良(子房)について論じたもの。張良は韓を滅ぼした秦への恨みを、後漢を建てることで成し遂げた人物。報復するという志を持つ者は、居丈高な人物に仕えるだけの度量がないと務まらないことが述べられている。

蔵海さん、扁額のところに青銅匣を無造作に置いてるけど、そこは掃除されるんじゃ?
(つづく)

仮面の男さんに言いたい。
復讐させるなら
情報は小出しにしないで。

話も心積りも違いすぎます。
いや、視聴者が知らんのはええんよ、でも蔵海にそりゃないでしょ。瞿蛟がモブ語り死するワケだ。

というか、こっそり香炉を処理できる力があるなら、蔵海がせんでも復讐できるのでは……とも思うたが、まぁこれは義侠系復讐劇じゃなくて、盗墓系ですからね。ちょっと物語の展開は異なるのよね。

11話感想

蔵海は逢六伍姣《从地球出发》小美に明香暗荼への取り次ぎを頼み、明香暗荼には噂を消すように頼んでいる。明香暗荼になぜ平津侯に仕えるのかと尋ねられ、蔵海は「つかんだのが天を突く大木だっただけ」と言うと、「誰が誰に恩や仇があるか、それは川に潜む暗礁のよう、乗り上げて気付く」と返す明香暗荼。

三顧書房前で売られている、甘くて香ばしいお焼き売りの声。黒幕の残りひとりをどうしても探りたい蔵海は、荘之行に白矢の矢を立て、荘家の後継ぎの座という利益で誘い出すことに。

枕楼で「欽賜恩栄」の扁額の前で、香暗荼が幼い冬夏郡主となる。柔遠公主に封じられた。親しくしている女の子が八公子か。八公子は冬夏の歌姫と大雍の秀才の恋物語について口にし、噂話を聞き物語りに仕立てるのが好きと話している。香暗荼が枕楼を家を失った人たちのよりどころにすると。

またも風呂場の荘之行、おぉ、蔵海がお肌を見せて湯に浸かり、誹られる荘之行をかばっている。湯には紅花と丹参、当帰が加えられ血流をよくする。

家の字の下部は豕(豚)で、「豚が財を取った」と暗に示していると指摘。蔵海のお背なの傷に気付く荘之行、ワザと見せているのかと思いきやそうじゃないんかーい。蔵海が内心焦りながら西瓜を切ってると、「お前は稚奴だ」と記憶力の良い荘之行さん。薬酒には川芎と桂皮が入っており、古傷が浮かび上がる。

荘之行の母のお墓はナゼかうら寂しい所にあり……蔵海が背後から仕留めようと忍び寄るが……。
(つづく)

香暗荼が冬夏郡主なのも、蔵海の背中の傷も、さっさと分かった回。
策があるようでいてわりと脇の甘い蔵海さん。思ったより荘之行が良い人だった。

12話感想

母の墓に生えている独嶺南星は、根と茎は薬になるが花と種には毒がある南沼州の毒草。亡骸の種から育ったってそんな事もあるのか?荘家の墓は南東にあるのに、母のお墓は北側で粗末。

母の沈宛許齢月)は『承歓記』の毛毛だ。
「檀木の凝香心に染みて悠々たり。邦国を安んずるに祖徳賢良なり」と平津侯たちは墓参り。「玉杯の佳酒、琥珀の光、手を清めて酌み、祖先の恩に報いん」。

え?墓参りの後に殺生する猟場へ行くの?大丈夫?しかも母君のお墓って猟場にあるの?

母の墓を手で掘り始める荘之行、中国ドラマあるあるだけど無理ですってば……と思っていたら蔵海がスコップ持ってきてくれたよ。
生前は官位や服装、俸禄や土地屋敷、死後は棺や葬具、墓の規模で身分を示すのね。

独嶺南星の犯人は妻の蔣襄か。

幼い荘之行に母は「曽氏曰く、甚だしきかな、孝の大なるや」と読み書かせている。

『孝経 三才章 第八』
曾子曰。甚哉。孝之大也。子曰。夫孝。天之經也。地之義也。民之行也。天地之經。而民是則之。則天之明。因地之利。以順天下。是以其敎不肅而成。其政不嚴而治。先王,見敎之可以化民也。是故先之以博愛。而民莫遺其親。陳之以德義。而民興行。先之以敬讓。而民不爭。道之以禮樂。而民和睦。示之以好惡。而民知禁。詩云。赫赫師尹。民具爾瞻。


亡くなる時に「お父上は最もあなたを愛してる。お父上のような立派な英雄にはならなくてもいいわ。ただ楽しく過ごしてちょうたい」と言い残したのは、事情を察していたのか。母が疎んじられたのは薬師との密通が疑われたのだが、実際には平津侯が帰京後兵権を回収され朝廷で足場を保つために、蔣襄の父 礼部尚書 蒋晋の力を要したから。

荘之行が蔵海に弟子入りした

次なる機会は歩打毬の御前試合。毎日、無極拳の練習している拾雷。

司礼監の掌印太監 曹静賢の元を訪れる褚懐明、陸燼柳明明《猎罪图鉴》邢键钧が応対している。「公公は陛下の側近で天機星そのもの」とおべっかい、手土産は玉の仏像。天機星は知恵と変化を象徴し柔軟性のある星。

あなたへの想いは汴水や泗水の如く、流れて至るは瓜州の渡し、呉山点々として憂う、終わりなき恨み」と唱う曹静賢

白居易(唐代)《长相思》
汴水流,泗水流,流到瓜洲古渡头。吴山点点愁
思悠悠,恨悠悠,恨到归时方始休。月明人倚楼。

 

 

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