笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」アニメ「魔道祖師Q」に始まり、ドラマの漢詩やグルメを記したブログ。最近は「一念関山」「紅き真珠の詩」「安寧録」「星より輝く君へ」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。外部リンクはプロモーションを含みます。

蔵海伝1,2話漢詩/宋玉 風賦,王安石 即時三首,何夢桂 尹巽斎に贈る易数,将軍鎖

中国ドラマ『蔵海伝~静かな炎、宮廷を揺るがす~』が2026年1月8日(木)20時より毎週2話放送で始まった。『天行健』放送枠の後続番組。全40話
中国語タイトルは《藏海传》、英語タイトルは《The Legend of Zang Hai》。

肖戦(シャオ・ジャン)主演で前評判の高かったドラマ。
原作は『盗墓筆記』シリーズ人気作家 南派三叔の小説《藏海花》。

1話感想

貞順6年 大雍国が冬夏に勝利する。丹歳山南麓に建てられた封禅台がなんだかよく分からないが、貞順9年 蒯鐸鍾漢良『恋心は玉の如き』徐令宜が手にした緑の物がお宝なのか?

稚奴姜瑞霖)は父親仕込みで穴掘りも得意。平津候・荘蘆隠黄覚『新生』程浩 の行列で冬夏郡主张成诩)に鞭で打たれて背中に傷ができ、ナゼか平津候の二公子 荘之行曹嘉诩)を捕縛してるし。姜瑞霖は『君花海棠の紅にあらず』幼年・商細蕊だったわ。

父が帰ってきたかと思いきや、平津侯もやって来て差し出せと迫り、稚奴以外の一家は全滅。父 蒯鐸は稚奴が隠れていることに気付いていたんだね。蒯鐸が持っていた魚の輪っかが重要アイテムになるのかな。

炎の中、稚奴は仮面の男に救い出される。

第1話は話は見えないし展開も暗いしだけれど、中国ドラマあるあるなので辛抱して第2話へ。

蒯鐸がウォレス・チョンとは気付かなかった。

2話感想と漢詩

仮面の男が稚奴を伴い川下り。
蜉蝣は朝夕を蔽い、蟪蛄は春秋を疑う。眇眇たる上古のあゆみ、回り環りて今 幾周ぞ」。生命の儚さと宇宙の永遠を詠い、人生の哲理を問うた詩。

王安石(宋代)《即事三首》
日月随天旋,疾迟与天谋。
寒暑自有常,不顾万物求。
蜉蝣蔽朝夕,蟪蛄疑春秋
眇眇上古历,回环今几周

蜉蝣の命は短くただ朝夕を知るのみ。蝉は春や秋を識らない。
果てしなく広がる太古の歳月の中で、日月星辰は幾度も巡っている。


仮面の男が師匠になるのかと思いきや、充実した講師陣揃い。星斗大師張鐸『風起洛陽』武攸决 は髪をおろしていると分からなかったよ。星斗太師は「信念さえあればどんな方法でも人を殺せる」と言い、稚奴は顔を作り替えられ~。

ちょうどドラマ『モンテ・クリスト伯』を見始めたところだったので、復讐には指導してくれる師匠の存在が大事だよなぁと感じ入る。星斗大師からは風水建築、高明梁超《大江大河之岁月如歌》申宝田 からは縦横術。

稚奴(董泽宸)の最初の試練は、初歩の組み木を解くこと。文字が記されているね。

星斗大師は稚奴に何夢桂『尹巽斎に贈る易数』を暗唱させる。
「③策を執るに管輅に談ずるを須いず。太玄また楊雄に問うをやめよ」。管輅は星の観察を好み、楊雄は若くして『太玄経』を記した。管輅は三国時代の占師で、楊雄は前漢末の数術家。『易経』には宇宙の深淵な知恵が詰まっている。
「④今 風起こりて何処従り入る。知り得たり 風来たるは巽翁なるを

何梦桂(宋代)《赠尹巽斋易数》
①万有滋荄隐混蒙,谁开玄竅洩神工。
②易经四圣羲周孔,数贯三天先后中。
③执筴不须谈管辂,太玄休复问扬雄
④只今风起从何入,知得风来是巽翁


太師「風 青萍の末より起き、君子時を謀りて動き勢に順じてなすを要す/君子谋时而动,顺势而为」、敵を討つなら風の如く変幻自在であれと教える。

宋玉(戦国時代)《风赋》
王曰:“夫风,安生始哉?”
宋玉对曰:“夫生于地,起于青苹之末,侵淫溪谷,盛怒于土囊之口,缘太山之阿,舞于松柏之下,飘忽淜滂,激飓熛怒。耾耾雷声,回穴错迕,蹶石伐木,梢杀林莽。

風は地に発生し水草より起こり、やがて猛烈な大風となることを王に説いた賦。


稚奴は「①万有る滋荄は混蒙に隠れ、誰か玄竅を開きて神工を泄らさん」と詠じながら組み木を並べ換えていく。

「②易経四聖 羲周孔、数は貫く 三天先後の中、③策を執るに管輅に談ずるを須いず、太玄また楊雄に問うのをやめよ。④今 風起こりて何処従り入る。知り得たり 風来たるは巽翁なるを」
仕掛けが開いた~~~!


稚奴「昼は出でて田を耕し、夜は麻を績ぐ。村荘の児女 各々家に当たる。童孫 いまだ解せず 耕織に供するを。また桑陰の傍らに瓜を種うるを学ぶ

初夏の農村を描いた詩。童が家を継ぎ、幼い時から瓜を植えるマネをするがごとく、稚奴もせっせと学んでいるのね。

范成大(宋代)《四时田园杂兴 其三十一》
昼出耘田夜绩麻,村庄儿女各当家。
童孙未解供耕织,也傍桑阴学种瓜。

昼は田で草取りをし夜は麻を紡ぎ、村の若者たちは各自、家を取りしきる。
童はまだ耕織の手伝いもできぬが、桑の木陰で瓜を植える真似ごとをしている。

 

堪は天の道なり。舆は地の道なり仰いで以て天文を観る。俯して以て地理を察す。これを堪舆となす/是為堪舆」。堪舆は風水。

淮南子
堪天道也,舆地道也。

 

周易.繫辭上 四》
仰以觀于天文,俯以察于地理,是故知幽明之故。


高明は県の長官に高官だと信じさせ、稚奴に「信じさせたいことを人に信じさせるのだ。相手が何を恐れ何を望むかを知れ」「巧みな弁舌で百万の軍にも勝てるぞ」と教える。

少年稚奴が師匠と連れ立って降りてきて、戻るときには肖戦となっていた。前髪おろし髪をアップにして師匠に教わっているからか、方多病@蓮花楼な曾舜晞を思い出す。水色衣装の色合いが似てるのかな。

3人目の六初師匠白氷『君花海棠の紅にあらず』師姉 蒋梦萍 が教えるのはハニートラップ対策。この世で最も抗いにくいのは「真心」。六初師匠の思い出は柘榴で、稚奴はアヒルの丸焼き。六初師匠の思い出は真実も織り混ざっているんだろうな。稚奴は本来、豊かな感情で満ちており、感情や情は難しい分野だが「絆されないこと」と伝授。

人を騙す天才な髙明師匠は「この世で一番の技は、真実で人を欺くこと」と伝授。

仮面の男がやって来て、将軍鎖(将军锁)を手渡している。別名 鲁班锁、孔明锁とも言い、木工の祖である魯班が考案した立体組み木パズル。

仇を討つには「仇の幕僚となる」のが一番と、まずは3人がターゲット。
そして「蔵海」の名をさずけられる。

一緒に出かけると言っていた高明師匠は先に旅立っており「情に流され、人を信じれば失望するだけだ」のキビシイ教え。
(つづく)

詠じている箇所は原典が入りまじっていて『慶余年』第27話の漢詩を思い出す感じ。

師匠たちは本当に父の友人なのか、それとも何か思惑があって、蔵海をリーサルウエポンにしたいのか、
復讐モノだけれど、蔵海な肖戦が爽やかなので、ドロドロ感はあまりなし。
テンポも良く、今はそよ風な蔵海が知恵でやっつけてくれるのかな、楽しみだ。

 

 

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外部リンク

 

▼『盗墓筆記』シリーズ第一弾