笛の音と琴の調べ

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ジェイ・チョウKアリーナ横浜2024日本公演レポ/周杰伦横滨演唱会 ペンライト

ジェイチョウ(周杰伦)のワールドツアー「Jay Chou Carnival World Tour 2024 - Yokohama」日本公演が、2024年4月6日(土),7日(日)Kアリーナ横浜で2days開催され、行ってきました!!

ライブへ行って以来、頭の中をジェイの歌がぐるぐる流れる日々がいまだ続いており、余韻醒めやらぬとはこのこと。

そのライブの記憶を留めるべく、つらつらレポしてみました。

カーニバルツアーとは

ジェイチョウ カーニバルツアーこと、周杰伦 嘉年华 世界巡回演唱会は、2019年10月の上海公演から始まり、中国国内・シンガポール・マレーシア・香港・タイ・イギリス・フランス・オーストラリアと巡回して、いよいよ日本公演開催とあいなった。
これから再び中国国内をまわる予定で、いまだ地元な台湾公演はなされていない。ツアーファイナルの予定なんですかね?

まずはチケ取り

昨夏の7月頃だったろうか、『言えない秘密』の日本語リメイク版の話題が出ていた頃、ジェイが来日しているという情報をXで見かけ、表参道や渋谷を訪れていたようだった。

するとしばらくして2023年8月10日、日本公演が開催決定との情報が流れ、2023年9月30日、チケット情報がアナウンスされた!

ず~~~っと待ちに待った日本公演!! 2006年東京国際フォーラムに2008年武道館と、その頃は2年間隔で日本で開催されていたので次もそれ位かと思っていたら、その後のツアーでも日本には来ない日々が続き、はや16年……。
記憶をたどると、2011年にファンミーティングが東京・大阪で開催されていたね。そこからだと13年。『陳情令』や『魔道祖師』の再会みたいな年数だゎ。2024.4.28追記

チケット販売はローソンチケットでの先行抽選のみ。アリーナ席のSSS席は33000円と、予想よりお高いチケット代金に慄きながらも、席種と日付をどうしようかあれこれ考え申し込む。

抽選発表で、思いがけず2日目が当選していた!!
有り難や~~。
第一希望ではなかったものの、当選すれば恩の字というもの。


会場のKアリーナ横浜について調べると、みなとみらいに2023年9月にオープンしたての音楽専用アリーナで、動線が限られ退場に2時間かかるという話も見かけ、さすがに2時間はと心配になる。

少し前の地図を見ると、以前はマリナスタウンに隣接し、横浜みなとみらいスポーツパークがあった所なのね。

コンサート前

コンサート前の予習にと、『カーニバル』の曲目を聞き、やはりジェイの音楽は良いなぁとしみじみ。

発券はコンサート開催直前の3日前で、コンビニにて発券。

コンサートの注意事項に、長い傘は持込み不可とあったのがちょっと思いがけずだった。缶・瓶・アルコール・魔法瓶も不可でペットボトルはOK。
おまけに撮影不可とあり、中華系コンサートは撮影OKだと思っていたのでコチラも意外な思い。再入場も基本的に不可。


ジェイくんは日本で張震とも会い、金曜日には中野・目黒川の桜を散策していた様子。出会ったファンとも写真を撮っていたようだが、すれ違ってもわかる自信はない……いると思わないですもの。

そしてライブ1日目終演後、Xで情報収集するもあまりあがっていなかった。そんな中、目に入ったのは日本人の観客は1割位であるということ。それまで久しぶりの日本でのコンサートという事で、日本のジェイファンと共に盛りあがるのだとばかり思っていたのだ。

そしてファンからのリクエストコーナーがあると知り、リクエストするならなにかな~などと考え始めるも、リクエストはアリーナ席ならではの特典で、それ以外の席には考える余地もなかった……あうぅ。公演時間はおよそ3時間らしい。

そして微博を見てみると……動画がバンバンあがってるんですけど~。しかも情報量が桁違いに多い。その理由は観客は華人が遥かに多かったからだと後で気付くことになる……。日本人ファンは2日目の人にネタばれにならないように配慮されたこともあったようではある。

横浜のライブ会場まで

例年より桜の開花も遅れたので、丁度、桜も満開の横浜。

コンサートは17時開演。当日、なんだか緊張してきて食欲も湧かずだが、終演が20時だしと一応詰め込んでおく。

横浜着。そごうから日産へと渡る、はまみらいウォークの辺りでKアリーナ横浜が見え、既に周りから聞こえてくるのが中国語ばかり……たまに日本語が聞こえてきた、と思ったら、逆方向だったり、違う方向へと向かっていく。

案内表示に従って歩いて行くとアンパンマンミュージアムが目に入り、その手前は車が通り歩行者は止められるので、しばし渋滞となりがち。

周りは中華系の人ばかりなのに、風景は横浜みなとみらいという非日常な組合せではあるも、空気はやはり横浜なのが不思議。

それにしてもみなとみらいは来る度に風景が変わっていっており、高層ビルがずいぶんと建ったなぁ。ミュージアムの向かい側は工事中なのでここも高層ビルが立つのだろう。

通りを左に曲がると目の前にはヒルトン横浜があり、その右横がKアリーナ横浜。入口付近にはスマホをかざした人がおり、「求票」と電光掲示板のように文字が流れている。こういうアプリもあるのか。

エントランスには大型LEDビジョンもあり、入場前の人なのか、チケットがなくても集った人なのかよく分からないが、とにかく人があふれていた。ファンの年齢層が、予想よりジェイくんより年下な様子で、男性も多くカップル率も高い。服装はさほど普段と変わりない人が殆どな中、古代中国風に髪型(反綰式?)を高く結い上げている女性を見かけ、座席が後ろになった人にはちょっとなぁと思わないでもなかった。

グッズ売り場が奥にあり、花のスタンドも飾ってある。後から見ると、横濱銘菓 ありあけハーバー缶を記念に購入しても良かったかと思ったが、その時はなんだかそんな余裕もなく。
いよいよ入場!

Kアリーナ横浜

Kアリーナ横浜

チケット、荷物をチェックされる。私の前の中国人は、係員が説明しても通じていない様子で、係員がリュックのチャックを開けて確認していた。中国では荷物検査はないのかな。瓶の持込みも禁止なので、数々の瓶が置いてあった。それにしても雨が降らなくて良かった。ジェイは雨男らしい。降っていたら長い傘が積まれていたやも。

Kアリーナ横浜の座席は、アリーナ・Level3・Level5・Level7で構成されている。
入口を1階とすると、
アリーナは地下1階でSSS席(3.3万)、1階がLevel3なSS席(2.3)、2階がLevel5なS席(1.9)、3階がLevel7なA席(1.4)となる。アリーナとLevel3は柵で分けられており、今回はSSS席でもLevel3が一部含まれていたり、SS席でもLevel5最前列のバルコニー席が含まれていたようだ。

会場内には飲食する場所もあり、トイレも並ぶが割と人は流れている。


会場の座席にはハート型なペンライトが置いてあり、座席前にはドリンク置きと傘置きが付いている。座席自体の座りやすさはあまり厚みはなくそこそこで、ずっと座っているとちょっと固いかなという感じ。

ステージ上の人物は点にしか見えない遠さではあるが、扇型に配置されており、音の通りも良く巨大モニターもあるので、思っていたよりは見やすい。座席は急勾配なのでLevel7の最前列は着席指定となっており、高所恐怖な人には怖く感じるかも。

それにしても私の周りからは中国語しか聞こえてこない。前評判の日本人観客1割説も、これ、1割いないんでは?という気持ちになっていく。お隣からは香水なのか柔軟剤なのか甘い香りが独特なのはお国柄かしら。

会場のスクリーンには、MV、ジェイ流で行く世界旅行や、RIMOWAのCMなどの映像がバンバン流れている。


www.youtube.com

カーニバルワールドツアー

いよいよ開幕!

カーニバルな華やかな始まりでまさにエンターテイメント。
『魔杰座』のような世界が展開され、この感じはディズニーシーのショーのよう!

『黄金甲』で始まり、ジェイも煌めく衣装でセリ上がり~~~。
双眼鏡で見るか、モニターを見ながら全体を見るか、忙しいわ。

簡体字な歌詞の下には、日本語字幕もあるのが有り難い。アリーナ以外は着席して鑑賞。

ライトと連動してペンライトの色も変わり、客席もどんどん色が変わってキレイ。一面ピンク色に染まった歌は『花海』だったか。
注意事項はどこへやらで撮影してる人も見かけるけど、一応スマホ限定なのがローカルルールなのか。

金テや銀テもバンバン飛びアリーナに降り注いでいる。ちなみにテープには何もプリントされておらず。

ジェイのMCはほぼほぼ中国語だが、時折日本語も交え、16年ぶりの日本公演は、前回は武道館、MV『等你下課』は雪の代々木公園で撮影したとも紹介。

琴に三味線も披露。三味線は小山豊さん三味線部隊と『周大俠』!武道館の時と同じ奏者なのだとか。『鬥牛』ではバスケボールもくるくる回してた。髪色は紫色。

Jay Chouインスタ Yokohama Days2《周大侠》


ゲストは柯有倫が『哭笑不得』を歌う、おぉドラマ『戦神』の主題歌の人だ。
曹楊が不能説的秘密』などを歌い、ジェイじゃないのかと思ったら、同名ミュージカルを演じた人なのね。
派偉俊は『3am』。ゲストになると席を立つ人もちらほらおり、緊張感がピッと走りそうな場面でも、そんなもんだと緩~い感じな客席である。

コンサートも1時間半経ったあたりで、ルーレット番号による曲で合唱タイムとなる。その中で当たったとある少女が「8番」と、唯一の日本語リクエストしたのに3番になったのはなんでなんだろ。聞き取れなかったのか操作手違いか。

リクエストタイム

2時間が経ちリクエストタイムとなる。
セロ(西里尔)のマジック披露に、横の男性はオーソレミオ。中国でオペラというと、オー・ソレ・ミオだよね、春節晩会でも歌っていたような。ジェイが客席に向かって、ゲストへ「拍手~」と言うが、あまり拍手は起こらないのは中華圏ライブならではなのか。セロは『忍者』をリクエスト、ジェイは昨日も歌ったからとアレンジを加えていた。

ちなみに1日目は客席にいた張震『龍捲風』をリクエストしたとか。1日目で流れた『夜曲』、聴きたかったな。

観客とのコール&レスポンスで、「お腹空いた~?」に、まだまだ続いてほしいので「空いてなーい」と答える一幕があり、あんまり聞いたことない声掛けで中華圏らしいなと興味深かった。


リクエストでのファンとの掛け合いが面白い、親しみやすいけど見極めもすばやくサクッと変えたり、戸惑っていると他の人にしたり、友達だにはそーかそーかと軽妙なトーク

リクエスト時の翻訳字幕は、通訳さんが一所懸命打っている様子が伝わってきた。漢字変換せずに、平仮名だけでいいからどんどん訳した方が良いのかも。通訳さんはゲストのママだと言っていたような。

リクエストでは西安・福建の人などが当たり、皆さん大陸のファンばかりなの?

親子連れの子供は2歳半。「ママとパパ、どちらの事を聞く?」から『听妈妈的话』へとつなげ、ジェイママも会場へ来ているとか。「ミナサン、イッショニ、イキマショ、イチ、ニ、サン」と言って歌い出す。

観客に「30代の人~?」から「ママになった人~?」という流れになり、台湾の女性が当たる。子は残して単身ライブ参戦しているようで『她的睫毛』をリクエスト。この16年の間にジェイもパパになったもんね。

ようやく日本人のファンにも当たり、「ジェイのファンになって中国語を学んだ」と中国語を話されている~。『開不了口』をリクエスト、日本人ファンに当たってなんだかホッコリ。

黑色幽默』などは原曲キーで歌っていると言っていた。

東京在住の華人男性は『爸我回来了』をリクエスト、ジェイはボイスパーカッションも交える。

どの歌もメロディアスで、『陽光宅男』、最後の『七里香』には泣ける。
21時過ぎにピタッと終わるのもさすが。

退場

クレジットが流れている時に退場し始める人の姿も。座席によって退場のしやすさが異なり、アリーナは動いてなさげだったので、建物から出るまでが退場時間を大きく左右しそう。

外に出てからの退場ルートは一方向のみで、私は退席から交差点までは30分ほどで移動。そこで横浜駅高島駅みなとみらい駅に分かれる。

ペンライトについて

スイッチは長押しで、押すと色が赤・緑・青・黄・水色・ピンク、速い点滅、遅い点滅、白色、全色と多機能に変わる。電池が交換できるタイプではなくガックリ。

しかし外し方が分かった。

ペンライトの外し方

本体を左手に持ち、持ち手を時計回りに回すと、持ち手が外れて、中に入りこむ(ここまでは簡単)。
悩ましいのがそこからの外し方なのだが、このハート部分はプニュプニュしており、持ち手は中に入れ込んだまま、ハートの根元中央のあたりをグッと押すと輪っかからハートが外れる。その輪っかをそのまま下へ外すと、持ち手部分もフリーとなる。

あとは持ち手の割れ目に沿ってパカッと開けば電池が見えるハズ。なのだが、その衝撃で断線しないとも限らず、今は順調に光っているので、電池が無くなってから試すと致しマス。ハート部分が今は軟らかいけれど、硬化してきたら外す時に割れるかもしれないのが注意点かしら。
あくまでも自己責任でお願いします。

ライブ感想記

今回、フルコーラスはあまりなく、他の歌手や、ファンの合唱、ファンが歌う場面もあったのでその辺りの好きずきはあるだろうが、海外アーティストの公演で前座が長~いというのも経験している身からすれば許容範囲ではある。

またアーティストも公演を重ねてくると、ソロでなく他のメンバーと共に公演する事が多くなるのも見かけており、そういう流れになりやすいのかな、という印象である。ジェイも45歳、今回は2公演だったけど、次の杭州公演は4公演連続のようだし。
とはいえファンの合唱、私の周りはそんなに大きな声で歌う人はいなくて助かったかも。

リクエストされてすぐに歌えバンドも演奏できるのがスゴい。とあるファンクラブライブに参加し、リクエストを事前に募集された時に、某アーティストさんはほぼ1人1曲位にリクエスト曲が分かれ、最近の曲よりも昔の曲の方が多いと話されていた。
今回の公演でも1日目のリクエスト曲は結構マイナーな曲がなされたようであった。普段演奏されない曲こそ聴きたいファン心理よね。


華やかなエンターテイメント親しみやすい中華圏家族なファンミで、この抱擁感はなんだ。これがアジアのスーパースターのコンサートなのかと感じいることしきり。
自分が異国の地にいてこのライブへ参戦したら、故郷に帰った気持ちにもなるんだろうな。

お蔭でいまだにその余韻の中に浸っているし、もちろんまた聴きに行きたい。

しかしあのファン層を見ていると、チケ取りの向こう側に数多くいたのは日本在住のファンよりも、中華圏なファンだった事が分かり、思っていたのと違う部分も見えてきた。

今、日本は円安となりインバウンド流行りで、銀座三越でも中国語を多く耳にする状況となっているのだが、その現象がコンサートでも繰り広げられるとは思ってもいなかったよ。体感的には日本人ファンは5%いたかしらという印象。

せっかく日本で開催されるのだから、日本在住のファンが皆で参加できるライブだったらいいなとは切に望むけれど、現地でもなかなか手に入らないチケットだったり、そもそもその地で開催されなかったりすれば、遠征しようかと思うのも無理からぬことだしなぁ。

そしてふと思ったのは、もし中国の俳優さんが来日しても、日本のファンだけでなく、中華圏のファンとの間でも、チケ取りとなるのか……と思い、なんだか遠い目になってしまったのであった。

これが中華圏というものか。

 

今回、自分でも驚いたのが、予想以上にジェイの音楽が身体に入りこんでいたこと。なので会場でジェイの生歌に聞き入りながら、モニターに流れる歌詞と日本語を見ていると、ぶわーっと私の中の記憶とその歌詞が結びついて、感情がこみあげてくる

そんな観客たちの幾千もの思いが会場をうねり、まさにジェイの音楽の翼に2万人が乗って、見えた景色は温かさにも包まれていた。


追体験したいので、是非ともライブDVD/Bru-Rayを出してほしいな。

 

▼2日間のセトリ(リクエスト以外)もあるよ
オリコン ジェイチョウ16年ぶりの来日公演

▼モニターに流れたジェイの言葉も
平原綾香インスタ/いつか会ってみたいと思っていた人だった

▼kodemarixさんの’08年武道館ライブレポ
2007年 ジェイ・チョウ(周杰倫) 武道館 2/16 - ふくみみdiary

 

 

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外部サイト

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