陳情令・魔道祖師と中国文学
陳情令地上波放送を見て 地上波にてドラマ『陳情令』放送が始まった。全国放送というより、各局それぞれの地方で時期も異なり放映されている。地上波放送だとどんな感じかなと見てみることに。我が家はTOKYO MXです。
6月27日はドラマ『陳情令』が本国放送開始された日で、今年は4周年となる。毎年、公式からもなにがしかのお祝いがされており、今年は記念グッズの発売が告知された。▶ドラマ陳情令公式Twitter ついでに当ブログも開設3周年なのだが、毎年、陳情令を祝う…
陳情令・蓮花塢と書経 陳情令24話でみられる蓮花塢の扁額の文字は、『書経』に関したものである。 『書経』は五経(詩経・書経・礼記・易経・春秋)のひとつで、中国では『尚書』で通っているのだが、日本では『書経』の方がメジャーである。中国古代の歴史…
陳情令放送3周年 今年も6月27日がやって来た。この日は陳情令の中国放送開始日、陳情令にとって誕生日のようなものなので盛大に祝われる。 日本ではこれにちなんで、2022年6月26日に「陳情令コンサート〜Japan Special Mix Edition〜」特別上映会がお台場に…
陳情令19話 江厭離が言った漢詩「一面の荒涼の地を埋め尽くす白骨」の出典、陳情令43話 魏無羨が言った「地を行く奴~俺を見ると逃げる」と『仏国記』について。
第二期が始まったラジオドラマ魔道祖師で、魏無羨が蒔花女(じかじょ)見たさに、軽妙な漢詩を繰りだしていると聞きこみ、出典の漢詩を調べてみた。
第4巻+小冊子が2021年7月27日(火)に発売された。オリンピックの4連休をはさむため、21日には都内、22日には主要都市、26日には店頭に並んだ所が多かったようではある。
第3巻が2021年6月28日(月)に発売された。発売前からネット予約もしにくくなる人気ぶりである。土日をはさむせいか24日には首都圏、25日では関西圏などでも、26日には全国で店頭に並ぶ書店もあったよう。
陳情令中国放送2周年 6月27日は、陳情令の中国放送開始日であり、今年は2周年となる。当ブログはその前日の6月26日に開設しており1年が経つ。 日本ではこの日に陳情令オーケストラコンサート(9月20日@京都)、陳情令地上波放送1~3話(7月3日3時~テレビ朝…
陳情令・魔道祖師と中国文学シリーズ。需要はさておき、当人には楽しいので細々と続けている中で、ダントツにアクセス数が多いのが「含光君と藍忘機」、次いで「詩経の枇杷」。さすが主人公たちは強い。 そうなるとわれらが主人公・魏無羨についても載せたい…
アニメ魔道祖師羨編編と魔道祖師Q字幕版が一気に最終回を迎え、なんだか少し気が抜けてしまった。約半年ほど毎週日曜に更新していたので、これも一種のロスなのかな。
第1巻が2021年5月27日に発売された。現在3刷目となる大人気のようで拍手~。前回は特典版を紹介したので、今回は第1巻の感想をば。第2巻の感想はコチラ。第3巻の感想はコチラ。第4巻の感想はコチラ。番外編の感想はコチラ
1.射日の戦いの由来 アニメ魔道祖師で、射日(しゃじつ shè rì)の由来となった「五帝の時代は10の太陽が出て民は苦しんだ。英雄羿(げい)は9の太陽を射った」が語られる。その逸話を中国文学でたどってみる。古代中国に興味のある人向けである。射日…
陳情令第10話で、清河にて魏無羨が、藍忘機の部屋の屋根に坐り酒を飲む場面がある。そこで魏無羨は【天地一穹庐 以天為被 地為席】「天地は天幕。天を布団とし地を席とする」と言う。この一節は『酒徳頌』に関連とおぼしきくだりがみられ、『世説新語 文学…
「魔道祖師」「陳情令」は架空のファンタジー世界であるが、実際の中国にちなんだと思われる部分もある。今回は姑蘇藍氏にまつわる中国との関連について辿ってみる。 1.姑蘇と呉語 姑蘇藍氏の姑蘇(gū sū / こそ)は、漢詩でもよく見かける地名であり、か…
1.梨花白つれづれ 陳情令第8話に出てきた、宿屋で会った江澄と温情が共に注文する「梨花白」というお酒。 調べてみると「中国の古代のお酒、宋代のお酒」という説明の他に、『千里之外』の歌詞に出てくるとあり、なにか昔の詩かと思いきや、ジェイ・チョ…
魏無羨の「無衣」「同袍」と詩経「無衣」 陳情令第8話で、魏嬰が藍湛に繰りだした法術「無衣」「同袍」。これは『詩経』の秦風「無衣(ぶい)」にある。
今日はドラマ「陳情令」の、座学に連れてこられていた金雀について。 ネタバレになるので、アニメ「魔道祖師」日本語吹替版が始まる前に紹介しておきます。物語を最後まで知っているorネタバレOKな方のみでお願いします。
1.聶懐桑の名前のルーツをたどる 陳情令第7話、天灯作りで聶懐桑が口にしていた「清河澈雲堂」より、中国で実在していた「澄心堂紙」を知り、紙の原料に「桑皮」が用いられているということから、聶懐桑についての探索が一気に進んだ。
今日は藍忘機・含光君の名前のルーツを中国文学からたどります。実際にどれくらい関係があるのかは定かではありません。 中国語ではこんなニュアンスもあるのだと、ちょっぴり味わってもらえればよいのです。長いです。
陳情令第5話、水行淵のあと、彩衣鎮で魏嬰が藍湛に枇杷を投げる場面がある。【藍湛、吃枇杷。】 原作は第17章。目の前に枇杷を差し出すが藍忘機は相手にせず。
さて、春画である。 陳情令第5話で魏無羨が藍忘機に見せた春画。あれは「花営錦陣」の中の第四図「翰林風」で実在している。なぜに中国詩歌⑤で紹介しているかというと、この春画には詩詞がついているのだ。
綿綿にたいして、魏無羨が答えた「遠道」は、漢詩にちなんでいる。これは楽府詩巻三『飲馬長城窟行』によるものである。
ドラマ「陳情令」の原作小説「魔道祖師」日本語版が、ついに2021年春に出版されることが、原作小説の連載開始日&魏無羨の誕生日である10月31日に発表された。 ダリアシリーズユニは海外BL小説の翻訳レーベルとある。台湾版の翻訳で、同じ全四巻とな…
10月31日は魏無羨の誕生日! 祝你生日快乐♪ ハロウィン生まれとは魏嬰らしい。 今回は魏無羨にも縁の深い、雲夢江氏の江楓眠と江厭離の名前、家訓についての詩歌をとりあげてみる。
「魔道祖師Q」に出てきた漢詩を調べる中で、ドラマ「陳情令」や原作小説「魔道祖師」と縁のある中国詩歌がいくつか出てきて、物語の世界が広がる思いがして興味がわいたので書き留めてみる。
魔道祖師Q第12話 魔道祖師Q第12話(第12集:比高)は、背比べ。 いよいよ成年期の夷陵老祖登場です!が、のんきな様子は相変わらず。
魔道祖師Q第10話(第10集:莳花女/花の精)は、蒔花女。 ここで蒔花女を入れてくるとは!原作では蒔花女については藍思追が詳しかったのです。(原作第45章)なので聶懐桑を入れてくるあたり、「陳情令」オマージュでもあるのかな。(第8話)
魔道祖師Q5話(第5集・安魂)は「安魂曲を試したら」。 魏無羨が、魂や精神を安らげる「安魂曲譜」を反対に笛で吹くと、どんな効果があるのか試すというもの。清心音ネタを座学編で実践。座学で笛は新鮮だなあ。