笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「愛なんてただそれだけのこと」「宮廷の諍い女」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

恋心は玉の如き27話~32話感想/早春図,楊万里 寒食上家

27話感想

想い人がテーマな回。

林世顕が区彦行表記となり、髪も結い上げ、「何をもって伝えるか、想いは腕輪に託す」とやっと手に入れた紅玉のような腕輪を眺めている。そしてあっけなく安泰から十一娘が既婚者だったと知る区彦行……不憫だゎ。

女性が目隠しして、男性がサポートして入れる投壺は、甘~い場面ね。一度目は距離を測るのね、と思っていたら、一投目で入っちゃったよ。投壺が入れば想い人と結ばれるそうな。勝ち取った花灯には「君の手を取り」「共に老いん」の札がある。

徐侯爵は十一娘に「生きるも死ぬも共にと誓う、手を取り共に老いん」と言い、顔を近づけると、十一娘はのけぞり、背筋を競っているのか~。口づけしたのは糖葫芦に、そしてキス~。
喬姨娘もいなくなったし、ラブラブで今日が最終回だったかな。

冬青は鯉の形の巧果をお買いあげ。気軽な気持ちで傅臨波に渡すと「巧果は良縁を招くが、多くは女子が想い人に渡すものだ」と言われている。
十一娘が持っていた「執子之手」が燃えてしまったよ。

区彦行は池のほとりで紅色の腕輪を手にしている。これは投げちゃうの?と思っていたら、ホントに投げた。まぁ、そうなるか……。それでも約束を果たそうと「君子に二言はない。相手が誰でも引き受けたことは必ず貫く」と、男前な男主2くん。

突然、母の死にまつわる検視人やら目撃者な猟師が出てきたよ。万大顕は徐侯爵側の人間なのに、侯爵をかばいもせずになんだか怪しい。
そんな中、壊れた花灯の代わりにと、花灯を作っている徐侯爵。職人並みやん!

文姨娘の息子 徐嗣諭が持っていた主巾には、あの刺繍が入っている。この侍女、誰だったっけ……。

十一娘は徐侯爵を酔わせて聞きだそうとしているけれど、侯爵は酒癖ワルい徐家の一員よね。侯爵は十一娘のことを信じてくれたけど、十一娘は信じられるのか? 茫然とする十一娘の上の扁額は「含章可貞」。『易経』の言葉で、才をひけらかさず機に応じて発揮するの意。

28話感想

文姨娘が子供の事を語ると、秦姨娘の顔が曇るよ~。そして区彦行が十一娘の肩に手を置くのを、目撃する姨娘’sたち……。

徐侯爵は剣を持ち出すし、十一娘はハサミを持ち出すし……。お騒がせ喬姨娘が退場すると、そのお騒がせ魂が主人公たちに乗り移るのは割とアルアル。
……などと思っていたら、ハサミが侯爵の胸に~。思わず笑ってしまったよ。
喬姨娘が退場し、なんだかどんどんコメディになっていくこのドラマ。

十一娘はようやく「証拠がそろうのが急すぎた」と賢者モードを取り戻す。あぁ、そうか、落水して侯爵に救われたのを、十一娘は知らなかったんだっけ。これで侯爵への信頼ができたかな。

一方、侯爵にとって鬼門は試されること……。侯爵は和離書と十一娘に託す。なんだか『如意芳霏』ぽくなってきたな。
そしてなぜに区励行はそんなに早く侯爵が重傷なのを知っているんだ。スパイが徐家にいるのね。区励行が掬水農夫な安王 徐平@如意芳霏だと思うと、あんまし脅威じゃないな。

太夫人は麦粥を食べたと報告する冬青。

29話感想

徐侯爵が民を救うために焼死したとの知らせが徐家に入る。
大体そうなると女主1が暴走するのだが、既に十一娘は賢者モードになっているので、暴走したのは経緯を知った太夫人だった。

十一娘のために、弟や二義姉が跪く場面はホロリ……。頂怡真がいるから物事が収まるよ。十一娘は農場で奴婢扱いとなり、いわば辛者庫@瓔珞みたいな感じ?


農場で喬姨娘がオーホッホッと出てくるのかと期待しら、大管事が地味にいじめてくる。十一娘が嫡母と返り咲いた時に知らんよのパターン。副管事の王進忠も怪しいな。

王煜は侯爵がいないと分かった途端DV復活。羅二娘はみごもるが……。

唐代には髪の毛で刺繍していたと、自分の髪で観音様を刺繍している。瓔珞も血で写経していたし、冷宮送りになると自分の身体を使い出すのは定番なんだろか。

靖遠侯は山東に配した要員を動かせる狼府を区励行に渡す。これが発覚の鍵になるのかしら、ワクワク。

十一娘は井戸に落とされてもなんなく救助され、こっそり瓶に水を満たしてくれる区彦行さん。こんなにこの農場は出入り自由なのね。

30話感想

刺客を捕らえたところ、王進忠だった。大管事が十一娘の味方になっていたのね!

十一娘のピンチに現わる徐侯爵に思わず笑ってしまったよ。思ったより再登場は早かったな。都に戻る途中で万大顕に会い、十一娘の消息を知ったようだ。

暁蘭と同じ寝床で目覚めた弟 徐令寛。策略くさいが、王陽は鷹揚に対処し…でも落花生は砕く。

十一娘も徐家に戻り、徐侯爵は刺されたのは区家を欺くためだったと主張する。文姨娘は侯爵に背いたことを秦姨娘に同意を求めるも、秦姨娘は「私は何も言ってないわ」と、その通りなのよね。

劉勇が慈安寺にいたのは、区家の者と会うためだったと推測する十一娘。徐侯爵は十一娘の所には泊まらず戻ってしまう。まぁ、まだ先は長いしね。

王陽は「男の人は子供と同じです。毎日構われると嫌になる」と十一娘に言う。弟は王陽のために、王陽好物な馬氏の魚脯を買っていた。魚脯は魚肉やサツマイモでんぷん、卵などで作られた練り物。

31話感想

お久しぶりな五娘さんは懐妊中~。

冬青は十一娘が尽していないと言われて、傅臨波に頭突き! 王若佛@明蘭以来に頭突きを見たよ。

音楽付きで侯爵の傷口を十一娘がフーフー、そして今度は侯爵がのけぞり背筋力が問われていた。

靖遠侯の近くにいる朱先生は何者だ。区励行は父の誕辰に南海の珊瑚を贈っている。区彦行の前で分かりやすく腕を押えてくれる林彬。刺客さんは確かにこんな目をしていたよ。

区彦行は父に『早春図』を贈る。《宋郭熙早春图轴》で神宗熙宁五年(1072),郭熙が描いた。北京の故宮博物院所蔵。

区彦行が母上と跪く祠堂の絵には、女性の姿絵と漢詩。春の田園風景を描いた詩。やたら春にちなんでいる区彦行さん。

杨万里〔宋代〕《寒食上冢》
迳直夫何细!桥危可免扶?
远山枫外淡,破屋麦边孤。
宿草春风又,新阡去岁无。
梨花自寒食,时节只愁予。

そしてナント王煜は殺されて発見、二娘は流産してしまう。

十一娘は『梅花三弄』『太古正音』の琴譜を見つける。侯爵は父や兄の死後、琴を封印していた。

十一娘は花の宴には「陽春白雪」の琴曲を、お茶は白毫銀針、香は龍脳香を用意するように琥珀に言う。

32話感想

十一娘に「信じていただけますか?」と言われ、鼻の下が伸びている、徐侯爵~。

二娘が徐家の前に座りこみ、花の宴はお流れ、徐嗣諄の婚約も破棄。二娘を動かすのに、王煜を恨んでいる人たちを集めるとは、十一娘もなかなか……と思っていたら、弟くんの手腕だったと。

王家が迎える養子の母である王劉氏はどこから出てきたんだ。二娘は区若夫人をたったひとりの友と頼むも、居留守を使われているし~。DV夫もいないよりいた方がマシなのが、この時代の嫁の立場なのね……。

侍女の金蓮、もしや『陳情令』の秦愫役?と思ったら金璐莹でそうでした。

 (つづく)

 

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