笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「愛なんてただそれだけのこと」「宮廷の諍い女」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

恋心は玉の如く14話~20話感想/ 張載 黄渠語録,玉簪記 琴桃,包待制智斬魯齋郎

14話感想

傅臨波の「一番つらいのは?」に、徐侯爵が「私の副将だ」と答える関係性が好き。コミカルな音楽も流れている~。

十一娘に徐侯爵から錦羽扇が贈られる。とても貴重な物らしい。

DV被害な羅二娘には、王夫人から南海の珊瑚を使った髪飾りが贈られる。王夫人は皇后から首飾りを賜わる関係のようだ。

徐嗣諄に蹴羽根を勧める十一娘。蹴鞠の羽根版で、いわゆるジェンツーね。十一娘手作りなこの羽根が錦羽扇と似ており、あの貴重な品で作ったのではと一瞬思っちゃったよ。

侯爵の従者 照影は「西疆に送り込む斥候が足りぬ」と侯爵に脅されている。

文姨娘は喬蓮房に藍田玉な玉如意を贈っている。文姨娘、十一娘と結託した方がヨイのでは……。侯爵とは冷めきっているけれど、徐嗣諭を思う母な文姨娘は胸に迫るね。

徐嗣諭は北宋の大家 張載『黄渠語録』の「天地のために心を立て、生民のために命を立て、往聖のために絶学を継ぎ、万世のために太平を開く」と読んでいる。
 内容は「学問の道で、聖賢の書を読めば世を築き生きる道を民に示せる。孔子孟子の学問を継ぎ、後世のため太平の基盤を成せ」。

张载(北宋)《横渠四句》
为天地立心,为生民立命,为往圣继绝学,为万世开太平。

贈り物な回だった。

15話感想

米をとぐ水に酢を加えれば、かびの臭いは消せるが、毒性は消せず命を落とす……。張さん、ロクな事を言わないと思っていたが、賭けで借金までするのね……。

ここへ来て区家は徐家の敵で、大旦那様と世子の死にも関係しているのだとか。
十一娘の嫁荷から米1石に1畝の田にて、20石購入。

林世顕が帰ってきた!
え?区家と関わりがあるの?琥珀がときめいてるよ~。

被災民救助に騒動がつきものなのは『瓔珞』で学んだ。屈強なガードマンを配備しないと揉めるのよね。

負傷した十一娘を颯爽と助けるのは~?

主人公達の敵役に、区家が台頭。成敗してくれぃ。

16話感想

羅十一娘を助けたのは、馬に乗った永平侯 徐礼宜の矢~~~。音楽も流れるよ。徐府までの道のりも足を負傷しているならば馬車でしょうとは思うが、お馬さんにふたり乗りで音楽付き。

徐令寛が唱っている。「妙常よ。いかにして若き日を無駄にできようか。情けも想いもそれしきでは心は動かない」。潘必正を演じている。

《玉簪记》琴挑
妙常啊。怎教人不断送青春?那更玉软香温。情儿意儿那些儿不动人。


さすがの太夫人も徐家に関わる事となれば、喬蓮房には差配を任せられないようだ。「今まで蓮房に甘すぎたのかしら」ってその通りですよ。喬姨娘、張さんが乳母だったのがアカンかったのでは。

秦姨娘が用意した食事は、遠征時に冷えないよう花椒を入れる侯爵の好みの味付け、十一娘の口には合わずにを勧められる。こんな3人での食事は気まずいよな。

かつて羅家の祖父が徐家を救っていた。靖遠侯は兵部を掌握、長子の区励行は礼部侍郎となり、妻は周尚書の嫡女。刑部も息がかかっている。

17話感想

文姨娘、差配を任された十一娘のことを「庶子はしょせん庶子」って貴女のお子様も庶子なのでは……。

布探しで、端午節に女子は香り袋を想い人に贈ることから、侯爵の部屋へ手がかりを探す十一娘。照影が擦っている硯は白いけどなんなんだろ、玉製の硯? 墨で黒くならないのかな……。

お、冬青と傅臨波がカップルへのフラグ?

照影の背後から部屋の様子をうかがい見るひょっこり侯爵が面白すぎる~。十一娘の為にわざわざ下賜品の茉莉花茶を入れさせたのに、飲んでもらえないのは残念すぎる。余坑近くの蘇州産。

大水害の年、薬材の商いは800両になるのだとか。十一娘が米の購入で売った嫁荷の田んぼも、周辺の土地付きで返ってきた。

十一娘は余坑料理が好きで魚の甘酢あんかけ龍井蝦を侯爵に勧めている。十一娘の「たくましくて何でも似合う」の言葉を、姿見で思いかえしている侯爵がなんとも言えずエモいわ。

18話感想

蘇州刺繍の刺し方を教える十一娘、平針の次は套針(とうしん)、長短の針目で埋めるように刺す。そこへ現わる林世顕。十一娘が独身だと思っているよ~。

突然、鳳卿という子供が登場。どうやら弟と役者の妹の子らしい。

侯爵は「母上が溺愛するのであんな放蕩者になった」と言っており、母上は溺愛癖があるのでは……。

鳳卿がなついた方が母親となる。秦姨娘は魯班球を、喬蓮房は房が付いた槍をあげている。魯班球は魯班が発明した木製の伝統知育玩具。門の前にいた行商って、誰の手配?

眠っている十一娘を公主抱して、添い寝~。顔が近い近い。

一方、冬青と傅臨波は芙蓉桂花糕を食べている。

19話感想

二義姉 怡真は徐令安の竹の絵を見ている。画には「不学蒲柳凋,贞心常自保」とも記されている。蒲や柳のように易々と葉を落として零落するのではなく、己の貞節を保つべしな意。徐令安、高名な画家かと思ったけど、姓が徐だから亡き夫の名前か。子供ながら竹を好むとは風流な鳳卿。

侯爵に厨房が漬けた梅酒を届ける十一娘、梅のようなピンク色衣装がカワイイね。

南方からの手肌を保護する膏薬を振る舞う林、どさくさに贈って十一娘に受け取らせているね。高価なんだろうな。小瓶には折り鶴の模様が入っている。

あの石段に転ぶ丹陽を、十一娘が下敷きになって助けた!恋の芽生え~。←チガウ。喬姨娘の目論見に丹陽が気付いてくれて良かった良かった。このドラマは、ハブ(羅夫人、丹陽)でもってマングース(喬姨娘)を制する所があるよね。

佟姨娘の名前が出て来た!宮中並みに側室が出てくるな。
というか、侯爵というのは本来それ位側室がいるものなのだろう。『明蘭』でウィリアム・フォンな顧廷燁に側室がいなかったのが異例なんだな。

先妻・羅元娘の侍女だった故人……元娘も喬姨娘を陥れたグレーな人だからなぁ。そんな侍女を輿入れの時にあの羅夫人が付き添わせるものかね? 元娘の懐妊中に誘惑した……薬物でも使ったか?? 陶さんは「自慢できる話でもない」と言うけれど、自分の侍女を懐妊中に差し出すのは割とありうるような気がするが、主を出し抜いた辺りがアカンのかな。

そんな故人ではなく、秦姨娘に育てさせたらいんじゃないかとも思うのだが。

20話感想

鳳卿は二義姉 怡真が育てることとなり、「前車の覆るは、後車の誡め」にちなみ、嗣誡と名付けられる。漢の買諠が文帝に上奏した言葉。育てたかった秦姨娘、気の毒だな。十一娘のフォローもないんかぃ。

徐嗣誡の帰参の儀式はこんな風にするのか。族譜を供えて叩頭する。

琥珀は離れ離れになった姉を捜しているの?十一娘に言おうよ。コチラも刺繍が手がかりなのね。

十一娘が侯爵に見せた図案は、蓮の花と鯉かな。撞粉(しゅふん)の技を用いて、顔料をにじませ線を消してある。十一娘がなくした玉簪に似た物を、十一娘にさしてあげる侯爵~。

木刀を手にして歌いだす弟 徐令寛、「それならば天理はどこにあるやと、民は言を尽くし賛美す。宋の天子を称えざれども、包龍図の知恵を称える者は数知れず」。
包待制 魯齋郎を斬る』の場面。
関漢卿の作品で、元代の元曲作家。包待制とは名裁判官な宋代 包拯のこと。『孤城閉』でも出て来ていたので、もしや宋の天子って仁宗……?

関漢卿(元代)《杂剧 包待制智斩鲁斋郎》
【得胜令】今日个天理竟如何?黎庶尽讴歌。再不言宋天子英明甚,只说他包龙图智慧多。

 

侯爵は「徐家の当主で一族の盛衰が肩にかかる」から石のごとく何事にも動じてはならぬと、塩対応してきたの?あ、教えに来ているのが侯爵にバレちゃった。

喬姨娘は太夫人に手作りの小豆の甘汁を勧めている。

かびた米の件で手がかりが得られたようだ。
(つづく)

 

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