45話最終回感想
捕らえられそうになった徐侯爵を任坤が擁護してくれた。区彦行も身代わりになってくれる。
処刑寸前の十一娘を庇う太夫人、囚人なんだけどポニテな十一娘がなんだかカワイイ。背中に立てられた卒塔婆みたいなのは、斬首の時には外すのね。
徐侯爵は陛下に証拠を提出し十一娘の無実を晴らし、十一娘の懐妊もわかる。
靖遠侯は斬首、区若夫人は自死、牢のなかの区彦行は塞外へ流刑となる。
文姨娘に選択を与える侯爵、よほど今まで侯爵は塩対応だったんだな。徐嗣諭と共に楽山へ行くことを望む文姨娘。
羅二娘と羅十一娘のやり取りが楽しい! ここへ来てもツンツンしてる二娘。十一娘は姉が虐げられなければいいと言うが、あの義理の息子は大丈夫なんかな。二娘は十一娘の好きな雀舌茶を用意している。雀舌茶は中国十代銘茶の一つで、都匀毛尖や鱼钩茶とも言う。貴州省都匀市特産の緑茶。
十一娘が琴を弾いている!忘れていたよ、琴の伏線。やはり背中越しに教えるのが入りますね。
隆慶元年(1567年) 明 第13代 隆慶帝は、海禁を解く民間人の東西交易を許可。史書では隆慶開関と呼ぶ。
隆慶開関は、嘉靖帝から代替わりした隆慶帝が施行したものなので、ドラマでいろいろな事件が起こっていたのは明 第12代 嘉靖帝の時代という事になるのかしら。それとも隆慶帝の世となり短期間にギュッとストーリーが展開していたのか?
中秋節に家族は集まっており、徐嗣誡(頂怡真が育てている子)は学ぶ事で恩返しと語られ、五娘も来る。徐嗣諭は郷試上位と語られ、徐嗣諄は許婚とも順調。十一娘の子供は暖暖で娘だった。髭姿の徐兄弟~。傅臨波は福建指揮司となり冬青も同行しており、兄は漳州府市舶司に任命されたようだ。
一品誥命夫人となる十一娘。
(完)
恋心は玉の如きドラマ完走記
ドラマに出てくる崑劇に釣られて調べていたら、意外と漢詩や漢籍が出てきて興味がそそられた。十一娘がほぼ落ち着いて対処するので、安心して見ることもできる。
ドラマ自体は、喬姨娘が退場して、ふたりがラブラブになった頃から気持ちが入らなくなってしまった……。
皇帝を取り巻く側室話だと、寵愛を受けないのはその身の不遇、と割り切ることができる。しかしこのドラマでは姨娘たちが夫である侯爵に文句いっぱいなせいか、「侯爵は十一娘ひとりを寵愛して、他の姨娘たちをないがしろにしている」という感覚がつきまとい、よって侯爵のヒーロー感が薄まり、ふたりのロマンスに集中できなくなってしまった。同じウォレス・フォン作品でも『孤高の花』は実に良かったので、これは多くの側室を持つ侯爵が男主であったゆえなのだろう。
そんな中、思わぬ拾いモノは、十一娘と羅二娘の関係。ツンツンしながらも気に掛けている様子が微笑ましく終わった最終回。
男主2 林世顕/区彦行の不憫度が激しい点では『策略ロマンス』と似てはいるが、それよりはヒロインが賢い設定だったのは大きな違いか。
BS版最終回では登場しなかった琥珀だが、どうやら区彦行を追って行ったのだとか。カット版でも最後、琥珀は見たかったなぁ。
ドラマの賢人 義姉である頂怡真の存在は頼もしかったし、師匠とも最後まで師弟愛だったのは何より。徐家の子供たちが可愛く、兄弟仲も良くて微笑ましい。
悪人ではないけれど、太夫人が割と大きな影響を与えていたよね……。
最後、喬姨娘にも出てきて欲しかったなぁ。ちょっと羅二娘と立ち位置が似ているので、出しずらかったかとは思うが。
「玉」に関するモノが多く出てきていたドラマであった。
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