奈良市へと旅して来ました。
インバウンドも多かったけれど京都ほどでもなく、混み合っているエリアと静かなエリアが混在している様子は、今年の紅葉の色付き具合と似ている感じ。ところどころ綺麗な紅葉が残っていて風情があります。奈良公園の鹿がめちゃ増えていて、目つきが悪いのはナゼなの。
久しぶりの東大寺の大仏さま。大仏さまの鼻は人間が入る位の大きさということで、大仏殿の柱の穴くぐりがありますが、試みるのは修学旅行の男子生徒かインバウンドな人たち。体を横にしないと通り抜けられなさそうで、見ているとなんとなく通れそうかそうでないかが分かるのよ。
興福寺の五重塔は修理中で、中金堂には修復したばかりで金ピカな釈迦如来さま、国宝館では阿修羅像は少し遠い高い所におわして、以前訪れた時はガラスケースの中だけどもっと目線な高さで、だーれも周りに鑑賞者がいなかった記憶が残っている。興福寺五重塔の工事が完成するのは令和14年とあり、その頃には何をしているのだろう。
21話
海蘭と会った陛下は、凌霄花(のうぜんかずら)を冷宮に届けるよう伝える。凌霄花は荒地でもよく育ち蔓を伸ばす。鬱血・痒み止め・腫れ止め・風湿にも効く。
23話
純嬪が第3皇子のみを連れて啓祥宮へ行き、「母様には私だけだ。大人になるまでの信望だ」と第1皇子が書を書いている。
王应麟《三字经》
人之初,性本善。性相近,习相远。
衛嬿婉と陛下が会った!
南朝 沈約の『麗人賦』「亭亭と月に似る 嬿婉 春の如し」。
沈约《丽人赋》
亭亭似月,燕婉如春,
姓は満洲正黄旗包衣 衛氏。陛下に「家柄は自分の力で奪い取るもの」と言われ、「か弱い女子の私にもできますか」と衛嬿婉が問うと、「今宵に喜びあり 嬿婉と良時に及べ」と詠じる。
苏武《留别妻》
结发为夫妻,恩爱两不疑。
欢娱在今夕,嬿婉及良时。
征夫怀远路,起视夜何其?
参辰皆已没,去去从此辞。
行役在战场,相见未有期。
握手一长叹,泪为生别滋。
努力爱春华,莫忘欢乐时。
生当复来归,死当长相思。
陛下は柳の眉が好みで、紅は嫩呉香。呉の娘のようにあでやかで影より先に届く香り。海蘭が好きなのは遠山の眉、「化粧をすると私ではなくなる」と言う。
24話
乾隆帝の指示を受けた女官 毓瑚より、凌雲徹と趙九宵たちは冷宮の嫻妃を守るようにと遣わされていたのだった。嫻妃が毒蛇退治のお礼に靴の中敷きを贈ると、夫や恋人に贈るものと凌雲徹に言われている。
皇太后より太常寺少卿 陸士隆の娘 慶常在 陸沐萍が送り込まれる。瓔珞では舒貴人といた控えめな慶常在ね。次には葉赫那拉氏が控えている。やはりこの二人は同時期なのか。
皇后の伯父 馬斉と嫻妃の父 那爾布が死去。那爾布夫人は言皇后@琅琊榜だ。
25話
嫻妃が輿入れした日の8月2日に、乾隆帝は凌霄花の花を描いている。
慧貴妃は白居易「朝に勢いがあっても、暮れには地に倒れる」と言い、
白居易(唐代)《有木诗八首·其七》
有木名凌霄,擢秀非孤标。
偶依一株树,遂抽百尺条。
托根附树身,开花寄树梢。
自谓得其势,无因有动摇。
一但树摧倒,独立暂飘摇。
疾风从东起,吹折不终朝。
朝为拂云花,暮为委地樵。
寄言立身者,勿学柔弱苗。
陛下は「凌雲の志あらば、太陽にもひれ伏さぬ」と言う。
贾昌朝(宋代)《咏凌霄花》
披云似有凌霄志,向日宁无捧日心。
珍重青松好依托,直从平地起千寻。
この詩は凌霄花の事を言っているようで、それぞれ引用した詩のようになっていったような……。
海貴人が懐妊した時の陛下の喜ぶ様子に、子を喪い続けた陛下の苦悩がうかがえた。
腕輪は8年前皇后が福側晋ふたりに贈ったもので、零陵香の長期使用は不妊の原因となる。
26話
重陽の宴に皇太后の娘である長公主 恒媞登場、諴親王の福晋に養育されていた。『宮廷の諍い女』の霊犀公主に当たる人物になるのかな?史実では皇太后の子は乾隆帝のみで、雍正帝の公主は養女が多いのだ。
葉赫那拉意歓が踊りながら出てきた。
李清照『醉花陰』「薄霧 濃雲 永きを愁い、瑞腦 金獣に消え、佳節 また重陽、玉枕 紗廚……道ふなかれ 消魂せざると、簾 西風に捲かるれば、人は黄花より痩せ」。
李清照《醉花阴》
薄雾浓云愁永昼,瑞脑消金兽。佳节又重阳,玉枕纱厨,半夜凉初透。
东篱把酒黄昏后,有暗香盈袖。莫道不销魂,帘卷西风,人比黄花瘦。
葉赫那拉は太祖ヌルハチに滅ぼされ、首領の金台吉は死ぬ間際「最後の生き残りが女史でも愛新覚羅氏を滅ぼす」と呪いの言葉を吐いた。
慧貴妃が打ち上げた花火は赤は「天女散花」、黄は「金糸猴が捧げる果物」。
儲秀宮 舒貴人に封じられる。早速花火でも陛下の近くで観賞してるね。
27話
富察皇后が慧貴妃に「あなたが作った杏仁酪はおいしくて大好きよ」と言っている。杏仁は肌の色をよくするそうな。冷宮で陛下がウラナラ氏を嫻妃と呼んだとの一方が入る。
嫻妃は翊坤宮住まいとなる。翊は補佐、坤は女人を意味する。婚礼を行う坤寧宮に次いで高貴で華麗な宮殿。
嫻妃は凌雲徹にお礼に靴を贈り、名前と青雲の志の願いを込めて雲の刺繍が施されている。
冷宮暮らしは3年。そんなに冷宮にいたのか。
陛下が嫻妃に贈ったのは嫁入りの化粧道具な白粉。「薄き帳に映りし姿、嫁入り化粧を試す君」。嫻妃の好きな季節外れの緑梅で作った緑梅粉。これがまためちゃくちゃ手が込んでいるシロモノ。
密陀僧と白檀、龍脳香を加え、白蓮の雄しべに白立葵、蕃鬱金を加え、篤耨香を細かくして真珠の粉と混ぜ合わせている。これを緑梅のつぼみに丁寧に詰め、糸でしばりつぼみの中で熟成させ、瑪瑙の容器で寝かせるのだ。ふぅ~。お肌を雪のように白く輝かせる。杏仁酪で肌の色がよくなるドコロじゃないのね。
明の天啓帝が懿安皇后に贈った白粉のようと言う嫻妃。
こういう貴重な品は勿体なくて使えず、消費期限を切らしてしまいそうだ……まぁ、贈られることもないんだが。
やはし阿箬を召しても触れていなかった陛下……やりおる。
28話
康煕帝の第8皇子の母は女官だったが、ヌルハチの係累の妻を娶り先帝と比肩するほどの勢力を得た。雍正帝と敵対した胤祀は、正室は太祖ヌルハチの玄孫であるウヤ氏を娶った。
嫻妃の本日の湯は、桃・柳・紫丁香花・真珠の粉。
妃嬪たちが餃子を作る中、嫻妃は薔薇風味の酢を献上。薔薇は嫻妃のお印なんだけど、正直、薔薇風味より普通の酢で餃子を食べたいと思った庶民な一視聴者……。
29話
坤寧宮勤めになった凌雲徹、坤寧宮は婚儀を行う所だったが、順治帝から神を祭る所でのんびりしている。
嫻妃が小物入れは326個、手巾は112枚に刺繍したことも知ってる陛下。「今後もこの手をしっかり握っておく」って、頼むよ~~~。
富察皇后や妃嬪が暗躍してもナンとも思わないが、衛嬿婉が出てくるとザワザワしてしまうのよ。凌雲徹よ、焼き芋食べてる場合じゃないゾ。
葉赫那拉氏意歓が嫻妃に近付き「陛下は梅の汁物がお好きでした」と言っている。
阿箬は好きじゃないけど、結構やられたい放題よね。主人を裏切った奴婢は許されない、という事か。
30話
嫻妃と侍女蕊心が生姜と忍冬(すいかずら)が入った水で手を浸し、凍傷に効果があるのだとか。そして阿箬が……。
第5皇子の誕生だ、これは『瓔珞』でもあったからワカルワカル。
『穆天子伝』によれば「璂と琪は玉属なり」、「琪は貴重」という意味で永琪(えいき)と名付けられる。海貴人は愉嬪に、海蘭が愉嬪だったのか。『瓔珞』でも愉貴人は食べ過ぎな描写があったので、そういう記録が残ってるのかな。
荀勖(西晋代)《穆天子传》
璂琪,玉属也。
皇后は陛下に朝一番に作らせた紫参と鳩の汁物を差し上げる。
嫻妃はお産後の愉嬪に痛み止めの薬と鶏粥をあげている。
第1皇子永璜の妻候補には、純妃の遠縁の従妹の娘 伊拉里氏が推挙される。永璜が大きくなってる!少年にとっての3年は、青年になるのね。
宮中で珍しい慎ましやかな妃嬪、婉常在 陳婉茵は絵が上手。
慧貴妃はよもぎ湯を勧められ、体を温めるようにと言われている。
外部リンク