笛の音と琴の調べ

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恋心は玉の如き33話~38話感想/蘇軾 密州出猟,張載 横渠四句,甘羅,紅棗酥,画眉鳥

33話感想

羅夫人は楊氏に「私は妻、あなたは姨娘、生きているかぎり敵同士だわ」と告げる。

都察院にふらふら現れた目撃者は、周顕を捕らえる為のお芝居~。

区家に乗りこんだ二娘を、お兄さんは止めに入らないのかと思っていたらコチラもお芝居だった。翰林院庶吉士を連れていた。

侯爵に安神湯と紅棗酥を用意した十一娘のことを、想っているのかうしろめたさを償うつもりなのかって、メンドクサイ徐侯爵…。照影もそんな顔してた。紅棗酥はナツメのクッキー。

この刺繍は師匠に贈るのか。区彦行は画眉鳥を贈る。区彦行が仙綾閣から手を引くことに、十一娘が物申すのはなんだかなぁ。ガビチョウは美しくさえずる鳥なのだとか。ウルサイという説もアリ。

34話感想

仙綾閣の誕辰宴で酔い潰れる冬青……侍女が酔ってもいいのかしら。よろめく冬青を抱きかかえる傅臨波~。酔った人をひとりで馬に乗せる方が危なくないか。

区彦行は「未練がましい行いで己をおとしめることや、徐夫人の名声を傷つけることはしない」と、喬蓮房や、二娘に聞かせてあげたいわ……。

十一娘が家でも侯爵とお酒を飲み、「仙綾閣に残ればいい」と言われて、泣き上戸で侯爵に抱きつく十一娘。目覚めると、侯爵の眉間の皺をのばしのばし。

羅夫人、いきなり危篤かと思いきや、楊氏もだった。二娘の反応も大概だが、次々に家族を失っているから、精神的にやられるよね。でも十一娘の母親の亡くなり方が一番凄惨だったのだけれど。

十一娘は「哀れに思える。羅夫人は策を弄し、楊氏は媚び続け、二娘は後先考えず無謀に立ち回った」と。

葬儀で兄上の髪がおろされているので、なんだか違う人みたい……。二娘が金蓮に「私の何が悪かったの?」に、十一娘が言っていた、後先考えない所ではないでしょーか。

嫁ぐのが嫌で逃げようとした事を知り、わだかまりが消えない侯爵。元々疑い深い人なんだよな。あの時の十一娘は侯爵に嫁ぐことは決まっていなかったハズなんだが~?

35話感想

あれれ? 書いたハズなのがうまく保存できていなかった……。Σ( ̄ロ ̄lll)

36話感想

琥珀は区彦行を想っているんだな……からの、十一娘夫婦のイチャイチャになんだか身が入らない……。

二娘は対抗心で元気になるタイプ。王劉氏の追い出しにも成功。

徐侯爵は徐嗣諄に「君子は食飽くことを求むるなし。行い敏くして言を慎む」と咎める。

孔子論語 学而第一』
子曰、君子食無求飽、居無求安。敏於事而慎於言、就有道而正焉。可謂好学也已。

徐嗣諄は「食は人の性なり」と孟子の言葉で反論する。

孟子 告子上』
吿子曰:「食色,性也。仁,內也,非外也。義,外也,非內也。」


曹植
に対する曹操の寵愛が、曹丕の反感を生んだと、太夫人を諭す十一娘。

庶子長男 徐嗣諭を楽山の謹習書院に入れることにした侯爵は「は磨いてこそ光る」と。十一娘は文姨娘に、甘羅は12歳で大臣に、元朝陳閣老は11歳で秀才となったと話す。甘羅は甘茂の孫で、秦の呂不韋に仕えた。

司馬遷史記 巻七十一 樗里子甘茂列伝第十一』
甘羅者、甘茂孫也。茂既死後、甘羅年十二,事秦相文信侯呂不韋

琥珀が冬青と徐侯爵の関係について、誤解しているみたいだけど、ないないない。

宮中の万寿節に出がちな麻姑献寿や、観音蓮花経百寿図を提案する十一娘。確かに『清越坊の女たち』の皇太后も麻姑献寿はありふれてるって言ってましたよ。

蘇東坡の詩に詠まれている「天狼を射ん」の境地を味わいたいと、弓を侯爵に手取り教わる十一娘。『狼殿下』ではあんなにドキドキしたのやけど……琴を教わるのかと想っていたよ。

苏轼《江城子·密州出猎》
老夫聊发少年狂,左牵黄,右擎苍,锦帽貂裘,千骑卷平冈。为报倾城随太守,亲射虎,看孙郎。
酒酣胸胆尚开张。鬓微霜,又何妨!持节云中,何日遣冯唐?会挽雕弓如满月,西北望,射天狼

37話感想

徐嗣諭は「生民のために命を立て、往聖のために絶学を継ぎ、天地のために心を立て、往聖のために絶学を継ぎ」と音読している。

张载(北宋)《横渠四句》
为天地立心,为生民立命,为往圣继绝学,为万世开太平。


文姨娘が徐嗣諄を閉じ込め、献上品を焼いてしまい、農場行き~。徐嗣諄はヘンゼルとグレーテルみたいだな。文姨娘、侯爵に物申すの回。文姨娘の見せ場ではあったが、要するに侯爵が後妻の正室を寵愛しているワケで、それをどこまで側室が主人に文句を言えるのかが、いまひとつピンと来ない。

宮中に参上し、朱雀、玄武、青龍、白虎を配し、邪気と厄災を除いてくれる『天之四霊」を代わりに納める。

区彦行は父から縁談相手の吏部尚書 方殿の嫡女姿絵を渡される。

あら、傅臨波が冬青にプロポーズ。

38話感想

文姨娘が刺繍を燃やしたのは、文家が区家から脅されていたからなのね。

大物海賊王久保と交渉する徐侯爵。

養子の王承祖の嫡母となった羅二娘だが、養子も結構年齢が大きいし、この性格で母親と認められるのか? 金蓮が置いたのは柿。なぜか侍女には慕われている二娘さん。

秦姨娘が区励行と結びついていた~。まぁ、怪しいとは思っていたが、この度でわかると思っていなかったよ。徐家に恨みがあるようだ。

琥珀が数珠の材料は貴重と話し、貴い身分の方だけにふさわしいと冬青に話している。

琥珀の手巾を見て、佟碧玉の事を思い出す秦姨娘。亡くなったこの人が琥珀のお姉さん?

区家が援軍を拒んだため、孤城で身動きがとれず無念の死を遂げた徐家の父と兄。『星漢燦爛』で聞いたような設定だな。
(つづく)

 

 

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