笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「愛なんてただそれだけのこと」「宮廷の諍い女」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

恋心は玉の如き21話~26話感想/邵雍 和内郷李師甫長官見寄,水経注,琵琶記,牡丹亭,占花魁

21話感想

区若夫人は珍宝斎の新作を、せっせと寧国公夫人中山候夫人左安伯に贈っている。区励行が悪事に励むのは、父親 靖遠侯に認められたいからか。そして父親は庶子な弟 区彦行をご寵愛。

徐侯爵は十一娘に、腕利きの万大顕を護衛に付けてはと打診する。

思い悩む徐侯爵に「相手の心を知るには、己の心を見せること」って、イイ事を言う傅臨波さん。

陶さん経由で羅夫人から脅される琥珀、姉の事を林世顕にはあっさり言うのね。林世顕は琥珀に白雲寺の数珠を手渡している。これも玉なんだろか。

琥珀は姉の刺繍と十一娘の花嫁履を天秤にかけて、残ったのは姉の刺繍……。と思いきや、自分が徐家から追い出されることで両立しようとしていたのね。「何があろうとも傷つけたくないのです」と十一娘に言う琥珀にホロリ……。琥珀が羅夫人から脅されている様子に、佟姨娘の無実も発覚したね。


なにかと波乱の起きそうな中山侯主宰の宴
区若夫人が絡んできたかと思ったら、姉の羅二娘まで加わった!

十一娘は、「三人行えば我が師を得る」「孔子が子供にも恥じずに尋ね、知らぬことを尋ねるのに恥じることはないでしょう」と言う。
これは『瓔珞』第12話で、瓔珞が知っている論語のひとつと言っていたものだ。

孔子論語 十二章 述而』
三人行、必有我師焉

十一娘は「春桃李が咲き誇り、風は蕙蘭の香り運ぶ。赤が深いほど蕙蘭は貴重になる」と言う。シンビジウムでいいのかしら。蕙蘭はイッケイキュウカ。

邵雍(宋代)《和内乡李师甫长官见寄》
其二
岁丰时又康,为邑在南阳。
不废吏民事,得游云水乡。
春输桃李艳,风荐蕙兰香
太守兼贤杰,且无奔走忙。

区若夫人の袖元にはあの刺繍?
そして徐太夫人、十一娘に区若夫人には気をつけろと言った割には、区若夫人を煽ってませんかね。

で、花の名前は?
(つづく)

夢グループのCMを見ると、年末の爆笑問題の太田さん爆笑問題の検索ちゃんを思い出しちゃうのよ……。

22話感想

宴の扁額は「作善降祥」。日々善をなせば吉祥を得られるの意。これだけ扁額がアップになるのは珍しい演出。

疑惑の刺繍は義父が南方から持ち帰った品と話す若夫人。茂国公府って、あの王煜の事だったのか。

酔った徐侯爵を、十一娘がつっかえ棒のように支えているのがコミカル。酔っても身分は侯爵は、いれたての茶を飲みたがるワガママさん……。
おまけに侯爵は自分で窓を割って、十一娘のところへ押しかける……小学生か!

太夫人もようやく「生まれの貴賤だけで、人の本質は決まらないのよ」などと口にする。

水経注』を読んでいたらしい十一娘。徐侯爵は悪夢にうなされている。
水経注は北魏代の酈道元が、中国の河川を記した『水経』に、詳細な注を加えた地理書。

回想で崖をのぼる徐侯爵に、久々のアクションか?とワクワクしていたらスグに終わってしもうた。傅臨波曰く、「苦痛を心にしまい込んできたせいで、冷酷な方になってしまわれたが、徐家と自らを守る手段」だそうだ。

デレるウォレス・チョンが見所なのかもしれないが、侯爵には側室が大勢いる中、年若い十一娘に対してそうなっているのは、なんとなく複雑な思いにもなり、しかもお子様すぎるだろうという侯爵のリアクションで、ロマンスとしては感情移入しにくい展開ではある……。

23話感想

いきなり区家に忍び込む十一娘にハラハラ。林世顕だったのか~い、髪をアップにしていたから分からず、警護していた人かと思ったよ。この刺繍は東瀛のもので、海賊の間に広まり戦利品として都へ入ったものらしい。

羅二娘は百枝に50両持たせて屋敷から嫁入りに出す。王煜が戻って来ないかとハラハラ。百枝が落ち合った男性に銀子を巻き上げられないかハラハラ。残った金蓮ちゃんも大丈夫? 二娘には侍女思いなところがあるのね。

あ、あの時の小坊主さんな清瞑さんが慈安寺に戻って来た。女人と男が話す声が聞こえてきたと証言。

怪異な噂を流しただけで、喬蓮房は元娘が来ないかと怯えており、暗示にかかりやすいお人だ。

十一娘が一番望んでいること「母の位牌を置けばよい」と言うのは、徐侯爵はかなりのポイントアップだ。そして息子の徐嗣諄が来たら、すぐに十一娘の寝台へ上がる侯爵。川の字になるのね、と思っていたら、そっちなの??
十一娘と侯爵は少しずつ距離が縮まっているのかな。

24話感想

徐嗣諄が皆の前で、「父上は怖がりで母上に抱きついて寝ます」と暴露。子供は見たままを報告するよね。

区励行夫婦たちの策略は、衛国公 任坤が徐侯爵寄りになっているのを、衛国公養女の蓮頌(れんしょう/傾国の美女で胡進の娘であり、父の罪で教坊司に入れられている)を女好きな王煜にけしかけるという算段。

区若夫人は二娘と接触し「宝剣は英雄に、美玉は佳人に」と玉の腕輪を贈る。

賞姿月酌」の扁額。蓮頌(骆文博《人生之路》小秋が踊っている。えらくエキゾチックな音楽ね。

王煜が「私の心は明月に向いている。だが明月は溝渠を照らす」と唱いながら帰宅。「妻を教えざるは夫の過ち」と暴力を振るうのはなんなんだ。

高明(元代)《琵琶记》
我本将心向明月,奈何明月照沟渠


太夫人の「蓮房は侯爵に執着しすぎて、己を傷つけないかと」に、二義姉 怡真さん、内心そうでないと思っているよね?

十一娘の懐妊騒ぎに侯爵が乗じて十一娘に迫るのは、夫婦なんだけど十一娘がその気でなさげだからセクハラめいて見えてしまうよ~。でも鶏粥を用意させる優しい所もあるのよね。その嘘の懐妊騒ぎを耳にしてしまった羅夫人、そうか、この人には吉報ではないんだっけ。ややこしい。

喬蓮房の場面では、玉の櫛。冬青に好きな鉢を持って行くようにと言った秦姨娘、喬蓮房の前で、「夜来香は香りが強くて妊婦に毒だと」と言っている。


舞台鑑賞している弟くん、役に立ってるぞ。役者が唱っているのは『牡丹亭』。

《牡丹亭 第十出 惊梦》
俺的睡情谁见?则索因循腼腆

何氏医館の件は喬夫人も知っているのか~。侍女まで潜り込ませて、仙綾閣内部から扇動させてるし。

25話感想

区励行の企みについて話し合える十一娘と徐侯爵は良い感じ。音楽付きで、徐侯爵はホッペにキス止まり。ちょっと十一娘も気持ちが揺れ動いてきているのかなぁ。

弟くんに『占花魁』上巻を贈る徐侯爵。
元は『売油郎独占花魁』という物語。南宋建国の頃、戦火で両親とはぐれた娘が花魁 王美娘(単揺琴)となる。花魁は泰重に酒席で介抱され恋に落ちる。呉八公子にひどい目に遭わされた花魁は、泰重と再会。ふたりは結ばれる。

徐家には三稜箭という独自の矢があり、矢じりにかぎ状の突起と溝がある。

喬姨娘により太夫人にいろいろ知られて、徐家を追い出されてしまった十一娘。冬青の暴走も家を出て調べるためのものだったらしい。事件が起こっても、十一娘には織り込み済みという展開なドラマなのね。侯爵と言い争いになっているのも、そうなのかな。

これは逃げた証人を見つけるしかないけれど、そうなると喬姨娘は退場となるワケで、もうそんな話になっちゃうのかな。

喬姨娘の「ええっ」という表情で、ドラマは年を越します。

26話感想

元旦早々から放送されているこのドラマ。

喬姨娘がバラを持っている。離縁状とは果たして徐侯爵は本気なのか芝居なのか……と見ていたら、お芝居でしたね。可哀相なのは徐嗣諄だよなぁ。

法では姨娘からは正室になれないのね。望みを託す喬姨娘の上の扁額は「宛秋淑媛」。喬蓮房が言う「今日の私があるのは秦姨娘のおかげよ」って、花の鉢の事でいいのかな?

それにしても皆の前でハッキリ自白しちゃうのが、喬姨娘よね。祠堂での独り言では殺人を否定してましたけど……。

徐侯爵は「皆が疑おうと、私はそなたを信じる」と十一娘に告げ、今までの証人も見つけ出しており、優秀だな。「そなたの喜びは私の喜びだ」とも。

徐侯爵は喬蓮房に「愛とはお互いを尊重し信頼してこそ報われるものだ」と語る。太夫人は十一娘におわびとして嫁荷の紅玉の装身具を贈る。

羅夫人は元娘が殺されたことを知り「何人もの女子を陥れた」おぃおぃ「因果応報だ」と嘆き、喬夫人は「子供の頃から計略を使うことを教えてきた」と、それぞれの母の教えや業が浮き彫りとなった回。喬姨娘が出て来たから黒化するのかと思ったら、さすがに悟ったのかな。
(つづく)

喬姨娘劇場が幕を閉じてしまった。
思いを寄せる相手と方法を間違ってしまったか。

いよいよ第二幕となるのかな。

 

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