２５話感想
刺客たちが蕭欽言を襲う中、ホントに顧千帆と蕭謂しかいなかった……。おまけに火が燃えている船を引き寄せたのが趙盼児と言う……都の警備はどうなってるの？ まぁ、趙盼児が蕭パパの前で活躍せなならんし……蕭謂は兄と認めたのかしら。
趙盼児は毒を除こうと処置し、金創薬より効くと蜂蜜を用いる。陳廉は顧千帆に人参湯を含ませ、医師が治療にあたる。
東京の夏は暑く、蜜豆氷（蜜豆冰沙）やかき氷が人気だが、氷を売ってもらえない。葛招娣は凡山にも氷室があると、店のお金を融通してもらい仕入れに走る。意外にも葛母は娘にお金をたかるいわゆる毒親ってやつ……？
悪がき達が杜長風に投げたものが孫三娘に当たり、叱りつける三娘。忠勇伯の子だといばりちらすが、三娘は容赦せず啖呵をきる。孫理もちょっと感じたところがある様子。
皇城司たちがぞろぞろと刺客を捜しに行こうとし、医師を見つけて戻る様子が魚の群れのようでコミカル。
夜目がきかない杜長風に豚の肝（猪肝）を渡して毎日食べるよう伝えている。うん、肝は食べたことあるけど、この状態で渡されてもね……。
宋引章、せっかく作ってもらった食事を投げるのは良くないよ。暑さに弱い宋引章に薄味の料理を出してあげていた。
趙盼児と顧千帆が抱き合う所を目撃、宋引章は蚊帳の外に置かれていたと嘆き、行き先は長楽坊左街へ。
あららららら。
２６話感想
宋引章は「我は蔓のごとく、君は喬木のごとく、今この身を託し、君憐れむを願う/妾如丝萝，君若乔木，今愿相托，望君怜惜。」「君の想いに背かず/定不负卿卿深情」。
《琵琶记 第十九出 强就鸾凰》
【画眉序】〔生〕攀桂步蟾宫，岂料丝萝在乔木。喜书中今日，有女如玉。堪观处丝幕牵红，恰正是荷衣穿绿。〔合〕这回好个风流婿，偏称洞房花烛。
葛招娣は昔なじみに銭をせびられるも蓮藕は買っており、孫三娘は解暑の汁物を作ると大目に見ている。
趙盼児の父は寧辺軍の都巡検使だったので、毒の知識もあったようだ。顧千帆は頬にキスして塩味とな。
蕭謂は栄陽県主を娶りたいが、閑職にある宗室の娘のようで、鳴かず飛ばずで終わると案ずる蕭欽言。
夏場には人力の扇風機も設置されるのね。濁石先生は宋引章がいなくなっても、変わらずお茶とお菓子をご贔屓にしてくれている。
杜長風がお礼にと、氷と共に蜜瓜（メロン）を届ける。孫三娘となんだか甘い展開だ。
茶坊から酒楼に転ずることとなり、内見したお店は茶博士5人、酒博士6人、酒造り7人、料理人4人、下働き20人以上で1800貫。話がまとまるかと思いきや、東京では女子は酒楼の店主にはなれない鉄の掟があるそうな。胡ばあさんの羊料理は脚店で、朝廷から酒の醸造を許可された正店は72軒、酒造りは陽の気が頼みで、女子は陰の気で麹に触ると酒が酸っぱくなるのだそう。朝ドラ『らんまん』でもそんな話あったよ。
今の会頭 欣楽楼の店主任員外は戸部に仕える半役人。
趙盼児は「周の文王の酒を造る女官は女酒という」と孫三娘に話している。
《周礼 天官冢宰》
酒人：奄十人，女酒三十人，奚三百人。
郑玄 注：“女酒，女奴晓酒者。
沈如琢は宋引章を抱き上げ「掌中の緑珠は懐に抱き、手に乗せてこそ慈しめる/掌中绿珠，自然捧着抱着才能叫做珍惜」と。
献上品の合浦（ごうほ）の真珠は宋引章のお気にめさず、趙盼児が身に着けていた珊瑚の簪に反応する。宋引章はどんな形で沈家にいるのか心配にもなる。
顧千帆は30歳で客省使・皇城使司の従五品に任じられ、雷敬は普州刺史・入内内侍省副都知に任命される。
千帆が叔母の追封を願い出ると、蕭欽言は「太宗の頃、防御使 馬策の義姉が育ての恩により郡君に封じられた」とアシスト、県君誥命に封じられる。
斉牧との事もあり望まない方法で望んだ結果になった事を喜べない顧千帆、趙盼児は「私に泣くなと言ったわね、私も作り笑いは見たくない。一緒にいるんだから喜びも悲しみも分け合いたい」と寄り添う。
３人の女性で物語が進むのかと思っていたが、酒楼編は葛招娣と入れ替わる感じなのだろうか。宋引章がもっとつかみ所のない感じだったり強かな様子だと、”あの娘に言ってもしょうがないね感”が出るのだが、宋引章が援交に走った家出少女な反応に見えてしまい、心配で趙盼児のロマンスが入ってこない。粋を目指してるのか、世話物のリアルを求めているのか、後者のドラマなのかな。
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