21話感想&メモ
蕭家特製の牛すじの煮込み(張嫂的牛筋)を勧める蕭欽言。顧千帆の好物だったえびや(虾篓子)や富貴如意餅を覚えており、焼き豚(焼臆子)や鴨の炙り(炙鴨)もできると言うが、顧千帆は医師から蝦や蟹を控えるよう言われていると話す。
蕭欽言は「戦には親子で出るべし/上阵父子兵」と言う。柯政(かせい)や斉牧たち清流派も蕭欽言を排除しようとしているようだ。顧千帆は「国亡びんとするや、必ず妖孽(ようけつ)あり/国之将亡,必有妖孽」と忠告している。
父親に「趙盼児はまたとない至宝」だと言ってのける顧千帆さん。陰ひなたに暮らしてきた唯一の希望の光なのね……。
傅子方が高家の高禄や高福を相手に丁々発止しているな。
張好好は『蝶恋花』ではなく『清平楽』よと。
「翠萼 早朝に綻べば、清香諸処に漂う。高低に曲檻を臨み、紅白の間に見える繊条」と歌いだす。趙垣は宋 第三代皇帝 真宗の名。
趙恒(宋代)《海棠 其二》
翠萼凌晨绽,清香逐处飘。
高低临曲槛,红白间纤条。
润比攒温玉,繁如簇绛绡。
尽堪图画取,名笔在僧繇。
池蟠が口に入れて脅かしているのはオレンジ?
顧千帆は高慧に「天で比翼の鳥と作り、地で連理の枝と為るを願う。君王救えずただ顔を覆う、血涙とともに流れる」と。
白居易(唐代)『長恨歌』
(略)
花钿委地无人收,翠翅金雀玉搔头。
君王掩面救不得,回看血泪相和流。
(略)
在天愿作比翼鸟,在地愿为连理枝。
天长地久有时尽,此恨绵绵无绝期。
陳廉と何かと衝突する葛招娣に、三娘は「時には我慢して違う角度から人や物を見て、それがお互いのためよ」と諭す。
沈如琢が10貫の簪を宋引章に贈り、彩明楼の魚鱠を食べようと誘っている。宋引章の望むものをちらつかせるあたり、なんとなく『30女の思うこと』のクルーズ船男を思い出すのはナゼ……。
その様子を見ていた舟上の趙盼児と顧千帆カップル。お菓子を「綺麗?」と尋ねる趙盼児に「君がな」と言い、趙盼児が「知ってる」と返すのがらしいよね。
ふたりで顧千帆の母のお墓参りをして、顧千帆が「地位や富などは求めず、互いに支え合い心穏やかに暮らしたい」と言うのは、富貴如意餅を今は特に求めないのを連想するよ。
銓選(せんせん)は、吏部が大根を選ぶことと説明する陳廉。杜長風はしなびた大根なのね。それにしても五穀輪廻の気を再現しちゃうのはちょっと……。豆沙餅をもらう陳廉。葛招娣に港で母親と何をしていたか尋ねている。ん?葛招娣に母親?
顧千帆は吉日を選び水陸会を行うべきと結婚話を勧めている。水陸会は仏教寺院で行われる仏事で、水や陸の死者の魂を成仏させるためのものであり、宋代に盛んであった。
22話感想&メモ
ゆったり舟に乗り風情があるふたり。花を買うに花を投げられるのかと思ったら、花びらのフラワーシャワーだった。歌詞も流れ幸せが続いている。
玉頭陀を5貫で購入した池蟠、顧千帆とは開襠褲の時代からのお隣さんのようだ。玉頭陀は赤い頭、青緑の首、金色の羽のコオロギ。開襠褲(かいとうこ)は股部分が開いているズボンで、中国の幼児用ズボン。合理的なようなスースーするような……こういう文化は中国だけなのかな?
池蟠に靴を投げ入れられたので、趙盼児は顧千帆にお姫様抱っこされ、靴を履く姿はシンデレラ~。
歌妓だった孫員外の妾も自由の身になったらしい。
宋引章が琵琶を弾くと、顧千帆は「琵琶は心の声。『涼州大遍』は出征を控えた壮士たちが宴で楽しく飲んでおり、元槇は最も荒々しいと詠んだもの。うれしくて跳び上がっている少女の恋心であった」と酷評する。
池の泥かきをして魚を取る葛招娣。「深謀遠慮なくば近憂あり、何事も早めが肝心/无有远虑必有近忧」と話す。
捕らえた罪人を、殿前司の崔指揮が引き取りに来て、斉中丞の密書の印も知っている。
寿宴では安定郡主より弥勒菩薩像1体が贈られている。張好好が政界事情を説明してくれる。斉中丞に、政敵である柯政、賢妃の兄君 高観察。そうか、高観察って妃の兄だったっけ。蕭欽言が通りかかると後ろを向くのは礼儀なのね。
顧千帆の好物である南果も用意するように言う蕭欽言。蕭謂は聖旨を片手で受け取るって、世間知らずだよなぁ……。駱駝の瘤が出来たか見てくるように言いつけられている。駱駝の瘤は食べることができ、脂肪分ではあるらしい。
宰相の使用人は三品の役人って、そんなに地位が高いのか。待機中にずっと琵琶を抱えていなくてはならないなんてツラいな。
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