17話感想
顧千帆は「盼児」呼び~。顧千帆の直球な告白が清々しい!「男女の恋慕に疎いから甘い言葉はささやけない」と言いつつ「私も称賛を贈りたい」と、石榴の花を無造作に折って花を贈る~♪ 趙盼児が受け取って良かった良かった。盼児を抱き上げる顧千帆。あ、双魚だ。石榴は多子多福だし、双魚も吉祥だ。予想より早くカップルになったなぁ。
沈如琢がグイグイと来るね。琵琶は重さ16斤(8kg)なんだ。神がかった琵琶の技に惹かれるのは分かるけど、宋引章の過去を知って好意を持つってクセが強いな。物は持ち主に曲は奏者に似る。「私が君の心を清める払子となり、古い塵を払うことを」はキュンと来んな~。順天門外の金明池でリクエストする辺り、押しが強いんよね。
池蟠は殴り込みに行くけれど、結局コメディ枠。
登雲楼でデレデレな顧千帆さん。
趙盼児が詠じる。
あぜ道の若者は風流で、身を嫁与ぬとも一生休んぜん。無情に棄てらるるも…(恥ずかしいとは思わない)。
韋庄(唐代)『思帝郷·春日游』
春日游,杏花吹满头。
陌上谁家年少足风流。
妾拟将身嫁与一生休。
纵被无情弃,不能羞。
顧千帆は生姜水を飲むと全身がかゆくなり、錦茘枝は苦いと文句ばかりで、磨喝楽人形がお似合いと言われている。錦茘枝はゴーヤ、そりゃ苦いわね。磨喝楽人形は『東京夢華録』にも記載されている。
磨喝楽は人身蛇頭の蟒神(うわばみ)だったのが、中国では眉目秀麗な男児の像となった。(略)七夕には馬行街ではみな磨喝楽を売っている。小さな泥人形に過ぎぬが、欄座(みこし)に据え覆いをしたり飾ったりする。
孟元老『東京夢華録』1996 平凡社
せっかくのデートなのに、雷敬に蕭謂に斉牧に会うとは、顧千帆も災難やな。庇うための言葉も趙盼児は真に受けちゃうし。蕭謂の外祖父は斉昌伯。斉牧たち清流派の敵は蕭欽言って、顧千帆にはツラいな……。五品になると叔母が誥命夫人になれるらしい。斉牧が清剣派掌門の莫懐陽@山河令を彷彿とさせ、なんか腹立つんよね。同じ「清」が付いてるからかな、『山河令』のトラウマ……。
紅果茶を飲んだ客が倒れた!?紅果は山査子。葛招娣(かつしょうてい)が毒入りだと騒ぎ立てる。趙盼児は蛇草花を飲ませ、声が出なくなると脅し返す。
18話感想
葛招娣は40歳位の富貴な家の使用人が、港の八爺に金を渡していたと話す。40歳とな?誓約書は切結書。女子に傷は禁物と、金創薬を買うようにお金を渡す趙盼児。
趙盼児が頭を抱えている時に映る盆栽の形が面白い。顧千帆が高慧の乳母江氏の仕業とあっさり突きとめてくれる。皇城司は便利だな。丸い輪っかが幾つも重なる室内の様子が風流ね。
趙盼児は直接高鵠と交渉に乗り出し、徐煕(じょき)の作品を献上。五代十国の南唐を代表する画家。欧陽旭、湖に身投げしたの? 黄居寀の花鳥図と関仝の山水画と交換。黄居寀(こうきょさい)は北宋の太宗に使えた宮廷画家。関仝は(かんどう)は五代の後梁の画家。李白の詩作「汪倫に贈る」もあるらしい。
怖そうに見えた高鵠も趙盼児にかかればなんてことない……と思いきや、そっちかぃ。そんなところに現れるアメンオサならぬ皇城司~~~。このコミカルな音楽がまた……。欧陽旭が都に戻ることはないらしい。「私がいなければ今頃欧陽旭の義母になっていた」という表現が面白いよ。顧趙氏呼び~。
「君を最も見下すのは、他の誰でもなく君自身だ」と、顧千帆はストレートだな。土地の証文と蔵の鍵4本を渡す。よろける趙盼児が「あなたに効けばいい」と言うやり取りがいいね。
離縁した母は顧家の墓に入れないので五品になりたい顧千帆。「醜くても姑に会わねば/丑媳妇要見公婆了」は、隠すことはできずいずれわかることの意味。そりゃ、誰が醜い嫁なのよってなるわね。
陳廉には縁結びの神様が付いているよ、顧千帆と良いコンビだ。花売りから石榴の花を買ってご機嫌な趙盼児。石榴の花はいい人に嫁げるのね。
荷揚げは40斤(20kg)を担ぐ。葛招娣は「宋引章は食うに困らぬ琵琶弾き、孫三娘は怖い者知らずの力自慢、趙盼児は悪だくみも見破る賢者」と評す。葛招娣が仲間に加わった! 勘定が合わないと店に残ろうとしている趙盼児を、葛招娣が気をきかせてふたりを連れ出し、なかなか頼もしい新キャラだ。従妹が恋人と会いに出かける時に追い払われていたらしい。夕餉は肉とか。
顧千帆が趙盼児をバックハグ~しようとしたら、蝋燭を落しかけるけどキャッチして、くるくる~~は中国ドラマのお約束。緑腰舞のようと言っている。緑腰は唐時代の伝統舞踊で軟舞に属する。キスして婚約歴を明かす顧千帆さん。えっ、そうなの?
▼趙盼児役の劉亦菲が、2022微博Queenに!
▼李白『贈汪倫』について。
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