笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「愛なんてただそれだけのこと」「宮廷の諍い女」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

夢華録15話,16話感想/鶏舌香,鹿の足,闘茶,北苑先春,雨前径山茶,白面書生

15話感想

捕らえられた趙盼児は帳簿に気付いていて、証拠の紙は西夏から遼の文字に書き換えられていた。……って于中全、気付かないってどんだけヌケサクなの? 冤罪でヒロインが水責めってやめたげて……このドラマは割とこういう演出が多いのがなぁ。
 ようやく陳廉と顧千帆がやって来た~~~。この展開も何度目だ。

顧千帆が雷敬に言っていた大相国寺うんぬんは、雷敬の不正も知ってるよ~っていう脅しかな。傷口に塩ならぬ湯という、結構えげつない刑に処されている于中全……。ぞわぞわぞわ。

「真心かくのごとし、実の姉妹以上の仲ですね」と、沈如琢は押しが強いだけで善人なのかしら。孫三娘は生姜湯を作ってあげると言う。帳簿の紙には「軍馬」と書かれており、帳簿の鶏舌香を付けていた。犬にはかぎ取れ、妓楼の借金を踏み倒す客に使われる香り。「他人を装ったのは君が私の弱点だと敵に悟らせないためだ」と告白しちゃってる顧千帆さん。

「髪も冷える夜半に男女は離れるべき。おもてなしはできません、お帰りください/夜深露重,男女有别,恕我赵盼儿如不接待,请回」と。

趙盼児は何でも抱え込んでしまうと案じる孫三娘。「賤民だったせいで人に見下されたくなく何事も完璧にしようとしていた」と涙する趙盼児。

張好好は「東京で一番の歌妓」になることが望み。すぐに脅してくる人はイヤよね。

顧千帆が蕭家の長男に贈ったのは鹿の足……つまり馬鹿?と思ったのだが、中国サイトではそういう説は見かけず、原作小説では于中全のだったと説明されてた……。ぞぞぞ。映画ゴッドファーザーの馬の首パロかよ~~~さすが生き閻魔さん……。

蕭謂は蔭官(父祖の功労で与えられる官職)って事は、科挙にも合格してないのね。ママに言いつけてやるぅ~な蕭謂に対して、忠さんも頑張って言い聞かせてるなぁ。「あのお方は若様の敵ではない」って、「あなたは顧千帆に敵いませんよ」って言っているように聞こえるヨ。

出た!パクり商法!!

16話感想

茶百戯は真似できておらず問題なしと言う趙盼児、「年越しの時に1人による剣舞or数人による打ち合いを見たい?」と問いかける。お店って似たような店が近くに競合してある事が多いけれど、その方がお客が集まりやすいのかな。

素娘を引き抜き、宋引章との二重奏にするとは、趙盼児もアイデアマン。合図として玉を打ち鳴らすのが優雅。『明妃曲』を弾いている。「明妃は国のために異郷に嫁ぎただの女子とは心意気が違う、哀愁を帯びており異国での苦しみと望郷の念が感じられた、国のために異郷に骨をうずめる覚悟が伝わってきた」と評する袁屯田先生。なんとなく趙盼児たちが銭塘から東京へ移ってきた気概が感じられるな。

清茗坊の胡店主が茶湯巷27軒の店主たちを引き連れてイチャモンをつけにやって来た。茶の道で重要なのは「(い)、」の4字なのに、やってる事は正反対では……。『桃花図』で濁石先生は1枚50貫、一般的な絵師は50文と引き合いに出されてまんざらでもない濁石先生。

先帝が25年前、百官に北苑茶を振舞われた際、『春暁曲』を弾く楽師がいたと反論。先帝は太宗 趙光義か。

温庭筠 (唐代)『春暁曲』
家临长信往来道,乳燕双双拂烟草。
油壁车轻金犊肥,流苏帐晓春鸡早。
笼中娇鸟暖犹睡,帘外落花闲不扫。
衰桃一树近前池,似惜红颜镜中老。

闘茶を行うことになる。孫理が靉靆がない杜長風のために実況する。

茶湯巷北苑先春天台山の禅泉、金臼で挽く(唐代の茶人である廬仝伝)。点てる姿は水を吸いこむ銀龍のよう。
 北苑茶は中国で著名な皇室献上茶。北苑茶の新茶(清明節より前に採集)が北苑先春と呼ばれた。廬仝(ろどう)の字(あざな)はお茶にちなんだ「玉川子」で詩人でもある。

半遮面:銭塘の雨前径山茶、普通の雨水、踊ってお茶をいれる趙盼児。祭りで見た撲蝶舞に似ていると言われている。点て方:琴の弦を弾くかのようで『陽関三畳』。王維の『送元二使安西』を三回繰り返して歌うこと。
 雨前径山茶は、雨前は穀雨の前に摘まれたもの。径山は浙江省杭州市余杭区西北境内天目山東北峰に位置し、径山茶は緑茶である。径山は茶聖が経典を書き、日本茶道の源流との誉れ高い。

陸羽の『茶経』には「茶には泉水が最上」と記されている。

陸羽『茶経』
五之煮
其水,用山水上,江水中,井水下。其山水,拣乳泉石地慢流者上,其瀑涌湍漱勿食之,久食令人有颈疾。

奴隷の出身ながら石勒(せきろく)は後趙を建てた。顧千帆が遠くからうっとり眺めているよ。

①茶の色は引き分け、②泡立ちは茶の絵画茶百戯な趙盼児の勝ち、③味わいは唯一無二で他では飲めないと趙盼児の勝ち。

「茶は人のごとく、人は茶のごとし/茶如人 人如茶」と言われ、負けを認める胡店主。

勝ったお祝いに黄中餅と菊花茶をふるまうと、杜長風が孫三娘とぶつかり粉まみれに……。これぞ「青白き書生/白面书生」とからかわれている。白面書生は年若く未熟な書生のこと。

杜長風は孫三娘を見えないために「なんて優しく器用な女子なんだ」と言っており、これは恋の予感?

趙盼児がくるくる踊っていると、顧千帆がやって来た~。

 

 

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