３５話感想
趙盼児と池蟠がお祭りな街を歩く場面は風情がある、姉さん女房的なのも似合ってはいるけれど、そうはならないわね。♪Sunnee杨芸晴『今夕是何年』が歌詞付きで流れる。
池蟠は馴染みの店で水晶餃子（水晶角儿）、鰻の包子（肺鳝鱼包子）、麻飲細粉（麻饮细粉）を注文する。揺泉酒は八大王の別荘から盗んできたもの。八大王～『孤城閉』と同じ人物かな？
『東京夢華録巻二』
州桥夜市
出朱雀门，直至龙津桥。自州桥南去，当街水饭、熝肉、干脯。王楼前獾儿、野狐、肉脯、鸡。梅家鹿家鹅鸭鸡兔肚肺鳝鱼包子、鸡皮、腰肾、鸡碎，每个不过十五文。曹家从食。至朱雀门，旋煎羊、白肠、鲊脯、冻鱼头、姜豉子、抹脏、红丝、批切羊头、辣脚子、姜辣萝卜。夏月麻腐鸡皮、麻饮细粉、素签沙糖、冰雪冷元子、水晶角儿、生淹水木瓜、药木瓜、鸡头穰沙糖、绿豆、甘草冰雪凉水、荔枝膏、广芥瓜儿、咸菜、杏片、梅子姜、莴苣笋、芥辣瓜儿、细料馉饳儿、香糖果子、间道糖荔枝、越梅、刀紫苏膏、金丝党梅、香枨元，皆用梅红匣儿盛贮。
入矢義高,梅原郁『東京夢華録』（平凡社）の脚注によれば、夜市とは商店の夜間営業のこと。麻飲細粉や水晶角児は夏季の食べ物で、水晶角児は水晶皁児ならば、皁莢子（さいかち）の仁を取って煮たのち砂糖水に漬けて食べる、ともある。ドラマは水晶角児である緑豆の粉を蒸して作った透明な皮で包んだギョーザの方ですね。
猜拳をするふたり。豆腐脳の好みにも甘味と塩味がある。
顧千帆の両親は家に背き、外地で婚姻を結んでいた。千帆の祖父は蕭欽言に蠅営狗筍（ようえいくこう/恥知らず）と追い返していた。
顧千帆たちの事情を知る蘇家の娘は、銭塘の楊家に嫁いでいた。ん？楊家？
趙盼児は宋引章を「女子とは梅の花のように、風霜を経験するほど美しい花を咲かせるものなの」「私たちば望みさえすれば、幾千幾万ものさまざまな未来を選べる」と励ましている。
宋引章が生姜茶を入れてくると言い、ついに趙盼児があの長生庫券を見つける！
そして傅子方も孫三娘と再会！
陛下は「手製の豆粥を所望する」と皇后にリクエスト。
そして怪しいばかりだった？雷敬は、二重スパイみたいな感じなのか。
３６話感想
趙盼児が池蟠に手配させていたのは、高慧の腹当てを大量生産させるためか。欧陽旭の要求は陛下に会うこと。
趙盼児は邸報（朝廷の布告や動静を記した官報）を読み、父親と蕭欽言の因縁を知る。父親が命に背いたのは景徳元年。
杜長風は池蟠に「一日師たれば、終身父たり/一日为师，终身为父」と語る。
お寺で高僧は言う「世にある迷いに因果あり、因果により世に迷いが生じる。迷いを断つことに因果あり、因果により迷いを断つことができる」。
《杂阿含经》卷2
有因有缘集世间，有因有缘世间集，有因有缘灭世间，有因有缘世间灭。
「良縁か悪縁かどう見極めるべきか」に対して、「心に憂いなければ恐れ生じず、迷いから離れなさい。縁のよしあしは、縁自体にはなく自身の考え方しだいなのです」「半遮面の菌子餅を長らく味わっていない」と言う僧侶。菌子はキノコ、お坊さまだから精進系よね。
《般若波罗蜜多心经》
菩提萨埵，依般若波罗蜜多故，心无挂碍，无挂碍故，无有恐怖，远离颠倒梦想，究竟涅盘。
他店が真似をしても、料理の材料は確保しているし、丁香琥珀酒を売り出すと準備万端な永安楼。丁香はチョウジ。
そして雷敬の黒幕は顧千帆！？ほほー、策士だな。
次の花月宴の演目は『洛神賦』。
趙盼児は宋引章に「本気で愛している人には自分が得るものではなく、与えられるものは何かと考える。自分の殻を破らせ私のもとに導く」と語る。
趙盼児は顧千帆と会って「父自身の選択だ」と言い、貰った珊瑚の簪をタテにして仲直り～。♪OP曲 劉宇寧『夢華』。半遮面、荒れたそのままかぃと思ったが、趙盼児の心を表わしているのか。
顧家へと行き、趙盼児は「美しい青磁や黒檀に銀をはめた箸を使う」と言い、顧千帆は「庭に鞦韆（しゅうせん/ブランコ）を置きたい」と語る。
陛下は欧陽旭を小さな州の通判にとお達し。宦官の甥は皇后の劉国舅の軍で面倒を見ると言われている。小犬と老犬をもっと争わせておけばって、皇后にすれば斉牧も犬か。こちらの皇后はなかなかの強かぶり。
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