37話感想
書院で「天黒く地は黄色、宇宙混沌たり。日月は盈昃し、辰宿は列張す」に、傅子方は復唱している。孫三娘と杜長風もキス~。
池蟠にムキになる顧千帆がカワイイし、趙盼児を急かさないところが優しいね。
斉牧は宿州に飛ばされたのか。宿州は安徽省北部。
欧陽旭の行く新州は高温多湿な化外の地である嶺南。欧陽旭はなんとしても東京に留まりたい。嶺南は中国南部の五嶺よりも南の地方で、風土が異なるようだ。
欧陽旭が永安楼に現れた!こわ~~~。しかも食い逃げかぃ。
欧陽旭の文の漢詩「滄海の明月、珠に涙あり。この情 追憶となるを待ち惘然とする」。
李商隠(唐代)『錦瑟』
锦瑟无端五十弦,一弦一柱思华年。
庄生晓梦迷蝴蝶,望帝春心托杜鹃。
沧海月明珠有泪,蓝田日暖玉生烟。
此情可待成追忆,只是当时已惘然。
屋敷を質入れで400貫。え?徳さん大丈夫? 子明、逃げろ~。
顧千帆は新生活に犬まで飼うのね。池蟠が何四に「鋤を振るい続ければ土台も崩せる」と言う。馬車の中でにらみあう顧千帆と池蟠。羨羨は3歳@陳情令ならぬ、コチラは足して10歳でした。白衣装の趙盼児、「丞相を務めた管仲ももとは商人だった」と話す。管仲は管鮑の交わりで有名な春秋時代 斉の政治家。きゃ~、木材が落ちてきた!千帆~~~。
長楽郡主府で蟹醸橙が腐っていたと嫌がらせ。医官を連れてきていた宋引章。赤いみそは雌蟹で、雄蟹のみそは黄色く、永安楼は雄蟹のみを扱う。宋引章もすっかり逞しくなっている。
何四は純金で8両の誤解の償いを身に着けて見せびらかしている。
池蟠は地方へ酒を調達しに行く。
38話感想
傅子方が孫三娘と杜長風の関係を受け入れられないのは分かるが、三従四徳とかそういうのを持ち出すのがカワイクない。でもそこで孫三娘が「父親そっくり」と言うのは気の毒な捨て台詞ではある……。孫三娘は「礼服を着る」という夢を子供に託すのは止めたのね。
三従四徳の三従とは「在家従父・出嫁従夫・夫死従子」、四徳とは「婦徳・婦容・婦言・婦工」。
あっさり欧陽旭は海賊に殺されるナレ死、顧千帆が逮捕~。外傷の残らない水責めを受けている。鐘刑……聴力大丈夫かな。
肝っ玉が据わり「待つのは死ではなく機会だ」と言う趙盼児はさすがである。杜長風もカッコイィぞ。
蕭謂が趙盼児に助言するとは、帽妖事件の恩があったか。雷敬も生き残りをかけて必死だな。欧陽旭が生きていた!桂花を満載した商船に使用人2人……健気な子明も? 徳さんはあの時点では亡くなっていなかったのね。
欧陽旭の部屋からは鵝梨帳中香の香りがしており、皇后の使者に会っていた。ナント黒幕は皇后!連環計とな。蕭欽言を疑わせながら証拠に不備を残し、斉牧は都におらず陛下に釈明できない、陛下は皇后派を疑い、清流派も疑う。皇后は勢いづく蕭欽言を牽制。欧陽旭は桂花アレルギーだったことを知っていた趙盼児。
鵝梨帳中香は鵝梨をくり抜き红花酒を浸し、芽庄沉香や海南沉香、印度老山を積め蒸して作ったお香らしい。南唐の第3代 国主 李煜が、眠りの浅い皇后 周娥皇のために香を焚いたもの。
《南部烟花记·帐中香》
江南李主帐中香法,以鹅梨蒸沉香用之。
出世を断たれた逆恨みか。そして趙盼児の反逆!陳廉~~。賢妃の姪である高慧が陛下に進言。こんなに気軽に会えるのか、カジュアル朕なのかしら。趙盼児をかばってくれる気概はいいぞいいぞ。
(つづく)
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