笛の音と琴の調べ

ドラマ「陳情令」・「魔道祖師Q」・小説/アニメ「魔道祖師」の感想や考察を綴っているブログです。「蓮花楼」「古相思曲」「ロングシーズン」「宮廷の諍い女」「月に咲く花の如く」を更新中。⇩カテゴリー選択はスマホでは左にフリックしてください。

卿卿日常39話,40話最終回感想/ドラマ完走記

39話感想

六少主が宝泉から習った飾り切り(而且雕)は、龍に西瓜とブドウかな?さすが器用な六少主。

李薇パパは「酒を飲まねば人柄が分からん」と言いつつ、先に酔い潰れているし……。酔った六少主の元に、慌てて駆けつける李薇。からのクルリと抱き寄せキス~。

新川への帰りも選抜会と同様、ロバに乗って行く。

婚礼の日、「莫負朝夕」の扁額。七少主夫婦はいつもより緊張せずに参列できているようだ。十少主に「脂を落とす料理(刮油的菜)でも作りますか?」と言っているのは蕭揚料理人か。

側室では行われないこの正式な婚礼、李薇パパも泣くし、蘇家令も泣くのがイイ味出してる。李薇の冠も華やかで、花嫁衣装に青い布を掛けていて綺麗~。寝台で固めの杯も交わしている。
今回は最終回?とも思ったが、まだあと1話あるのね。


内苑書堂ってなんだっけと思っていたら、かつて李薇たちが受けていた授業教室か。李薇は和夫人に『女誡』の教育廃止をして、食事での健康管理法を教えることを提案。

厳女官にも「何かを押しつけられて喜ぶ者はいません」と食事を味わってもらう李薇たち。

寝台で「捕まえた」と新婚ラブラブな六少主夫妻。濡れた草の葉もアップになってるよ。

新川主も視察で思うところがあったようで、南へ行くほど商いをする女子が多かったとのこと。六少主は四少主とも和解し、人脈作りに長けていることから、閑職な治礼司から九川事務司へと引き立てる六少主。

李薇のいる部屋の扁額「蘭桂其芳」。子孫まで富貴繁栄することの意。蘇家令が六少主からだと(なずな)を届け、「共に春を楽しもう」の文も。

六少主夫妻は春を愛でにどこへ出かけたかと思ったら、崖……? ドラマ終盤だから?
ここに墓をって、君主ならフツウは陵墓に入るんじゃないのか。六少主は「白髪頭になっても一緒にいたい/想和你生在一起,死也在一起,白首不分離」と言い、「白骨になっても/白骨不分離」と返す李薇。

ED:『至味』。

40話感想

夫人選抜会が、官職が務まる女子の選抜会となった!

三少主のこの木の葉舞い散る、大仰な場面はなんなんだ。濡れ落ち葉という概念は中国にもあるのか? このテイストは宋舞の場面と同じよね。

相変わらず女性の点数付けをしている十少主。相手してくれるのが十一少主だけになっていて、しかも年少さんにたしなめられているという……。十一少主も成長してるのね。十一少主は豚バラの煮込みを食べたがり、十少主はバラ肉は脂っこくてうまくないと言う。何かと脂に縁のあるコッテリ十少主。

夫人選抜会が無くなり、喜ぶ九少主と嘆く十少主の対比がコミカル。


選抜会が始まった。霽川出身の張棗児范薇)は、かつての李薇のように逃げだしたがっているし、食べ物も持ち込むし、思いこみで先走りやすいところも似ている。この3年で李薇もすっかり落ち着いて成長したよなぁ。元英先生はフィニッシングスクールも開けるよ。

胭川 治礼司 岳馨怡、丹川 兵馬司 姜紅蓮、霽川 治礼司 張棗児。
それぞれ渡す相手が拝礼すると、3年前の自分になる姿にじーんとする。皆、いろんな経験を経て成長したよね。それを見送る李薇たちの満足そうな笑顔に胸いっぱいになる大好きな場面。

変わらない十少主も、この先どうなるのかな?

六少主が出会った時の料理を用意していた。そして回想~。

三少主は二十四節気ちゃんたちの名前当てクイズをしているけれど、そもそも24人くらい、覚えられるやろ。こういうプレイが好きなのか?

卿卿日常

中秋の宴が始まった。元英もお久しぶり~。手羽先を取ってもらう十一少主。三少主は「姚曼は目鼻立ちがはっきり、載楚は面長で目が大きく左右の眉の高さが違う」と董海棠に言い、「高さが違うのはあんたよ」と言いかえされている。
二十四節気'sの名前は出ていないが、目鼻立ちがはっきりというと白露かしら?

この中に四少主がいませんが……?

サプライズで長寿麺を手渡す李薇。封は自分で取ってねと言われている。家族が増えると打ち明ける李薇。

屋根にのぼって月を眺めるご一行。次々に菓子を渡していく演出がいいな。元英も「甘さこそが人生の本質よ」と言っているし、五少主は「実は甘い物は好きじゃない、辛くないと」なんて言っている。

毎年中秋節には集まって月を見ると約束を交わす。花火もあがる。

ED:摩登兄弟劉宇寧『清暉』
(完)

ドラマ完走記

ほっこりハートウォーミングなドラマ。

六少主カップルは婚礼を挙げてもラブリーだったし、ダークホースな五少主カップルには予想以上に心動かされた。

そして本来ならば正室と側室で火花を散らすところが、元英が李薇を少主夫人となるべく教え込むという、師弟関係になる所がステキだった。元英のキャラが光っていたね。


最初の出だしが良くて、ファンタジーながら中国各地をオマージュした文化や料理に、RPG的な9つの川巡りになるのかと期待したが、途中からちょっとした宮廷闘争モノとなり、予想したほど川巡りとならなかった(訪れたのは丹川、金川、墨川、蒼川、霽川)のは残念だが、原作はタイムスリップな清時代ぽぃのでこれはしょうがないのか。

国主に一般的な父親像を求めるのは違和感もあり、新川主の父親うんぬんな家族関係よりも、内気な七少主夫妻の活躍の場面を見たかった。阮思思の実家が太いのは良いが、それだけじゃない阮思思の才を見せてほしかったなぁ。料理でも良かったのだけれど。

蘇家令のママみを帯びた世話焼きさんも好ましかった。『贅婿』で憎たらしいアワビだったのが嘘のような、涙もろい好人物で面白い。

最初はけたたましかった宋舞も、人情味が感じられイイ味を出していたな。
このドラマは『花小厨』的な感じもしていると思っていたら、やはりおめでたエンディングとなりましたね。
六少主夫妻がいつまでもフレッシュで、ラブが可愛いドラマであった。


終盤に来て、最初の頃のような楽しさが戻って来たので、ずっとこんな調子でも良かったかなぁ。新川夫人一族はイイところなしで、新川夫人に至っては「どうした」感が強かったが、原作がそうなんだろうか。
 権力闘争や家族の負の部分を担っていたのだろうが、そもそも六少主の設定がマンガ的なので、どうせなら悪役もそんな感じにおさめてほしかった(十少主はなっていたけど)。が、中国ドラマではあまりそういう展開にはならないかなぁ。
私的には中盤までと、終わりが良かったドラマ。話に応じてEDが変わるのもドラマに合っていた。


最終回でかつての夫人選考会と重ねることで、月日の流れが感じられる演出は、どこか卒業式にも似た思いになり良き演出。

結婚してキャリアを積む人、専業主婦になる人、別居婚する人、夫婦でIターンする人、離縁して実家で仕事する人、シンママでバリキャリする人。
そんなそれぞれの有り様を描いていて、そんな人たちが年に一度集まって賑やかに過ごす、忘れ去られやすかった六少主の誕生日に。

そんな関係性が心地良いドラマであった。

 

 

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