17話感想
六少主の不憫話をして、「成長の過程で心に生まれたのは恨みではなく愛でした。いつか自分と同じ弱者を助けようと誓われた」とトクトクと話する蘇家令が好き~。そんな話に心打たれている李薇や、蘇家令を引きずっていく六少主もイイのだ。
新川主に大少主が直訴。朝堂の扁額は『正和平允』。
墨川夫人(谭琍敏)《仙书奇谭》,《择君记》や墨川使者(雷清达)との話し合いでは『嘉言懿行』の扁額。有益な言葉に高尚な行為の意。李薇は蓮芯茶を出す。蓮の実の芯と甘草で作られ、苦みはあるが体のほてりを冷まし飲めば心が安まる。菊花、金銀花、決明子(けつめいし)にも同じ効能がある。物資不足の墨川に農業導入を図る六少主。
墨川の男性は屈強でたくましく絶倫という評判につられて、三少主も墨川行き。
墨川行きの前に、元英と離れがたくて李薇の甘える様子が可愛らしい。元英もこれほど慕われるとほだされちゃうよね。
いざ墨川へ出発。白い雪景色な墨川。旅に出ると六少主はポニーテール姿となる。李薇は鶏樅茸(けいしょうたけ/鸡枞菌)を持参し、墨川は酒好きで宴会が多いため、酔いざましの汁物とするようだ。鶏樅茸は雲南の高級キノコ。
そして李薇の祖父が墨川人だった! 墨川には猛獣も出るとか。
墨川の扁額は『精忠壮志』。『心昭天日』扁額。ラクダの乳(骆驼奶)で温まるようもてなされ、軽食も大きい饅頭。墨川人は酒を酌み交わして解決する。
尽歓酒場。喬さん(李甦)が遅れて来て駆けつけ三杯飲みほしている。お酒に弱い六少主は酒杯をポィッとな。
三少主が拎壺沖(れいこ・ちゅう)を気に入ると、彼女の男は1日から29日までいるので、30日にどうかと返される。この女性の名前、金庸の武俠小説『秘曲 笑傲江湖』の主人公である令狐冲をもじってるよね! もしや喬兄貴は、『天龍八部』の喬峯?
酔った五少主は、上官婧の剣を赤ん坊(宝宝)に見立てて並べている。くるまれている剣とそれを見て嬉しそうな上官婧がカワイイ。
扁額『牧野鷹揚』。霽川の普洱茶を出す作戦を立てる。茶は吉祥と長寿を表し、福を呼ぶ縁起物。喬さんは茶攻めにあい、酒席で言われそうな事を言われて、何杯も茶を飲む羽目に。
大少主は「青い空、青い海よ、1杯の茶が体に染み渡る/天蓝蓝海蓝蓝一杯一杯往下传」と。
ED:摩登兄弟劉宇寧『清暉』
18話感想
六少主や三少主たちが連携して喬さんとの交渉もうまくいく中、五少主は察しが悪いとうまく立ち振る舞えずに自己嫌悪しているが、上官婧は「あなたはあなたでしょ」「無理に合わせなくていい」「虐げられたら守ってあげる」と。
五少主の「人に愛されると偉くなった気分になる」に、上官婧は「寵を持ちて驕る」と言うが、「寵を恃みて驕る/恃宠而骄」が本当らしい。
墨川での交渉もうまくいき、李薇たちは李薇の祖父(侯桐江)《君子盟》師父,《与凤行》说书先生に会いに行く。【姥爷】なので母方の祖父にあたる。祖父に甘える李薇もカワイイ。落花生が出て来ている。
劃拳(かくけん)をしており「六六は順、七は巧、八千寿」。劃拳も強い六少主だった。
『山河令』第13話でも出て来た划举は、お酒の時のゲーム。数字は【哥俩好,三星照,四喜财,五魁首,六六顺,七个巧,八仙寿,九连环,全来到】などと言うらしい。
祖父は李薇に「家族は共に前へ向かって進み、困難を越えるためだ」と語り、祖母の形見の腕輪を渡す。
酔っぱらった六少主、靴もすっぽ脱いでいる。李薇に「帰りたい時は私が連れていく」とキラキラ話す六少主、そして再びのキス~。
新川に戻り、功績により九川事務司の補佐に任じられた。嫡長主に配慮したさほどの地位ではなさそうだが、嫡長主はかつての自分より期待されていると警戒モード。
和夫人の居室は『聞静少言』の扁額。最後に和夫人は六少主をお茶にでも誘うのかな?という風情だったが、さっさと退室していった六少主。
宋舞はお見合いするけれど、家柄を誇示したり、会話が弾まなかったり、思い込みが強い男性だったりと散々である。七少主や三少主っぽぃ感じなのかな。宋舞は鴨の丸焼きを食べたらしい。
果ては十少主(李紫瑞)とお見合いするが、母である新川夫人贔屓で、対立しても妻の味方にはなってくれない……とな。十少主は女性達の品定めをしていたよね。ここでも落花生や胡瓜や葡萄が出て来ており、他の地域から伝わった食材なのか、縁起の良い食物なのか。
ED:不才『至味』
(つづく)
墨川編はひたすら雪景色で酒を飲んでいた。カワイイを愛でるドラマなのだから、まぁいいか。
五少主と上官婧がお似合いの夫婦となっているね。
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