29話感想
陳錫を捕らえるのに、六少主自らがお出ましし、殺陣だ~。衣装も地味な色目なのは珍しいかも。「安宣利慮」の扁額。棒で足の脛ゴロゴロも地味だけど拷問になるのか……。
李薇は六少主に「他のリンゴを守るには腐った物を取り除くしかない」と、嫡長主は腐ったモノ扱い……。
嫡長主が新川主に贈った書は「遊目騁懐」(目を遊ばしめ懐い(おもい)を騁(は)する)。書聖と呼ばれる王羲之が記した。
王羲之(晋代)《兰亭集序》
仰观宇宙之大,俯察品类之盛,所以游目骋怀,足以极视听之娱,信可乐也。仰げば宇宙の広さを観、俯けば品類が盛んなのが見える。これらにより目を楽しませ思うままにめぐらし、見聞きするところの楽しみも極まれり、まことに楽しいものである。
幼い頃から書に励んできた嫡長主と新川主との語らい……。ここでの扁額は「業精於勤」。
新川主は庶出なので、嫡男を跡取りとすることで平穏としたかった。
「高貴なれど徳がない/徳不配位」は嫡長主を評する言葉。嫡長主は新川主への期待に応えたかったがなかなか叶わず、兄弟たちを脅威に感じて過ごしてきた。
主上から二少主に酒が賜れる。あれ?殺すつもりはないから、これは本当にただの酒?と思っていたら、陳錫が紛れ込んでいた。
李薇から六少主への試食は、冷豆腐(小粥豆腐)に4種類の味があり、店秘伝の味(招牌混合)、薫製風味(経典烟薫)、檸檬胡椒、酥油大蒜。この4人は誰のことなのかな。
新川主から六少主に玉佩が授けられる。さて、この玉佩の使いドコロは?
「抱誠守真」(真理を守り誠実たれ)の扁額は、もぬけの殻になった五少主の屋敷。五少主のおとがめは解かれなかったのね。
ED:赖美云『声息』
30話感想
五少主、郝葭を持ち出されたら、上官婧は何も言えないよ~。そういう嘘は良くないよ。
郝葭は男装して、桃色の簪や木犀の軟膏(桂花手油)を売る。おぉ、凜々しいぞ。男装なのに、なんだか旅回りの女形のような色気のある感じになるのがちょっと面白い。
丹川主は尹岐の像を宮殿の門の所に置き、ツバを吐きつけさせるって、『天官賜福』でもわざわざ像を作っていたけれど、そういう風習もあるんですネ。
五少主に蓮根の甘酢あん(糖醋藕块)、甘酢味の鱖魚(松鼠鱖魚)、鶏肉(糖醋鶏块)、酢豚(糖醋小排)、ヒレ肉(糖醋里脊)を勧めるけれど、今や五少主は上官婧の唐辛子がないとダメになっている。この真ん中を兄弟が取り囲む構図は、三少主の時にもあったな。
郝葭と趙芳如は、梅酒(梅子酒)を飲みながら、辛い湯葉と発酵筍入り包子(辣豆皮酸笋包)を食す。
赤子を泣きやませた六少主が、皆と一緒に手を叩いているのがカワイイ。
野菜をぶつけられながら丹川の街を駆けぬける五少主~~~。なんだか楽しそう。
再びの丹川の婿試験。
檄辛を食べる:喪失感よりマシと黙々と食べている。
修練の相手になれるか:上官婧ほどではないと。
贈り物選び:「郡主の思い」に丸を付けた自分の手配書。
全員不合格となるも、上官婧は丹霞湖の駅站にいるようだ。
九川美食会が再開した! 周番頭さん、良かったね~。
切ってびっくりの八宝鴨は、8つの食材が入っており、鮑やフカヒレが入っていることもある。
嫡長主の牢に、郝葭と趙芳如がやって来て、趙芳如が渡したのは離縁状。なんだかんだと見捨てられないのかと思いきや、そうでもなかったのねな奥方さま。
ED:弦子『无从/ Never』
(つづく)
丹川で同じ婿試験を受けることで、五少主の成長ぶりがうかがえて良かった回。
ようやく少主たち兄弟争いも一段落つくのかしら。
嫡長主にも明るい展望があるといいな。
そしてそろそろ他の州へ行かないかな~。
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